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明日から天気は崩れるとの予報が信じられない位の
湿度の低い好天。今日の予定は榛名・黒岩下の鷹ノ巣林道を
使って鷹ノ巣山を西から東に乗り越し、ガラメキ温泉。
国土院地形図には現在もガラメキ温泉の表示と温泉マークが
付いているが、この温泉は1946年に既に進駐軍の接収により
廃業しているし温泉台帳からも抹消されているのに。
久し振りにr-28を使って榛名へ向かう。この道はr-126と
比べると曲がりが多く道幅も狭いのであまり好きではない。
鷹ノ巣林道(仮称)はカーブ19の位置だが付近には駐車
しにくいのでカーブ23先の黒岩でロッククライミングする
人たちの駐車場所の最後尾に停める。
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林道入口は相変わらず閉鎖のバーで閉じられているが
潜って下降道を進む。
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殆ど人が入らないようで山から流れる湧き水が溢れて滑り
易く荒れ放題。
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やがてかって存在したキャンプ場や風穴跡に通ずる
分岐を過ぎる。未だ下り傾斜は変わらず。
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ここの風穴は森林公園内の「ワシノ巣風穴」と同じで
風穴からでる冷気を利用した貯蔵庫の跡で、1903年に
蚕種(カイコガの卵)の保存を目的として設立された
「榛名風穴合資会社」により管理、運営され、1920年まで
使われていたとの事。穴の中は、1年を通して摂氏4度に
保たれるため、秋ごろに採取した蚕種を掃立までの間、
ふ化させずに保管することができたのだそうだ。
その先も同じような下降道がほぼ直線的に続く。
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やがて反転して西北に向くが林道は流水で深く削られ
道の態を成していなくなる。
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突然、前方の異変に気付く。道が無くなっているのだ。
林道はそっくりそのまま深い谷に崩落して摺り抜ける
余地はない。
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慌てて足元を見ると谷側の路肩が無く危険な場所に
立っていた。
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更に観察すると周辺も雪崩をうつて谷底に落ち込んでいた。
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崩落は良く山側が崩れると思っていたがこんな林道ごと
谷底へなどあまり聞いたことがない。この林道は既に
堰堤建設などの役目は無いから修復などはされないだろう。
するとこの林道の沿線にある「黒髪山表口」や摩利支天の
36童子を中心とした約50体の石碑群、三太夫の
雨乞い石碑、何よりもガラメキ温泉への道は永久に
閉ざされ、強いて行くなら相馬東麓の柏木山西鞍部からの
厳しい峠道を比高340mも下って崩落先の林道に降り立つ
他は無くなった。
ガッカリして登り一辺倒のこんな林道をせっせと戻る。
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そして20分も掛かって漸くゲートに到着、県道傾斜9.5%の
表示を恨めしそうに眺めながら四つもカーブを経て
駐車場に帰着。
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未だ、時間は遅くはなかったが何となく気落ちして
他の山に行く気力も無くなり、そのまま榛名湖へ乗り上げ
あちこち遊んで時間つぶし(別稿)
蛇足
庭先レストランのその後
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湿度の低い好天。今日の予定は榛名・黒岩下の鷹ノ巣林道を
使って鷹ノ巣山を西から東に乗り越し、ガラメキ温泉。
国土院地形図には現在もガラメキ温泉の表示と温泉マークが
付いているが、この温泉は1946年に既に進駐軍の接収により
廃業しているし温泉台帳からも抹消されているのに。
久し振りにr-28を使って榛名へ向かう。この道はr-126と
比べると曲がりが多く道幅も狭いのであまり好きではない。
鷹ノ巣林道(仮称)はカーブ19の位置だが付近には駐車
しにくいのでカーブ23先の黒岩でロッククライミングする
人たちの駐車場所の最後尾に停める。
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林道入口は相変わらず閉鎖のバーで閉じられているが
潜って下降道を進む。
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殆ど人が入らないようで山から流れる湧き水が溢れて滑り
易く荒れ放題。
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やがてかって存在したキャンプ場や風穴跡に通ずる
分岐を過ぎる。未だ下り傾斜は変わらず。
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ここの風穴は森林公園内の「ワシノ巣風穴」と同じで
風穴からでる冷気を利用した貯蔵庫の跡で、1903年に
蚕種(カイコガの卵)の保存を目的として設立された
「榛名風穴合資会社」により管理、運営され、1920年まで
使われていたとの事。穴の中は、1年を通して摂氏4度に
保たれるため、秋ごろに採取した蚕種を掃立までの間、
ふ化させずに保管することができたのだそうだ。
その先も同じような下降道がほぼ直線的に続く。
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やがて反転して西北に向くが林道は流水で深く削られ
道の態を成していなくなる。
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突然、前方の異変に気付く。道が無くなっているのだ。
林道はそっくりそのまま深い谷に崩落して摺り抜ける
余地はない。
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慌てて足元を見ると谷側の路肩が無く危険な場所に
立っていた。
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更に観察すると周辺も雪崩をうつて谷底に落ち込んでいた。
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崩落は良く山側が崩れると思っていたがこんな林道ごと
谷底へなどあまり聞いたことがない。この林道は既に
堰堤建設などの役目は無いから修復などはされないだろう。
するとこの林道の沿線にある「黒髪山表口」や摩利支天の
36童子を中心とした約50体の石碑群、三太夫の
雨乞い石碑、何よりもガラメキ温泉への道は永久に
閉ざされ、強いて行くなら相馬東麓の柏木山西鞍部からの
厳しい峠道を比高340mも下って崩落先の林道に降り立つ
他は無くなった。
ガッカリして登り一辺倒のこんな林道をせっせと戻る。
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そして20分も掛かって漸くゲートに到着、県道傾斜9.5%の
表示を恨めしそうに眺めながら四つもカーブを経て
駐車場に帰着。
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未だ、時間は遅くはなかったが何となく気落ちして
他の山に行く気力も無くなり、そのまま榛名湖へ乗り上げ
あちこち遊んで時間つぶし(別稿)
蛇足
庭先レストランのその後
ご来訪の序に下のバナーをポチッと。
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バイクで行ける道としては、桃泉貯水池の近くから行く道もあるようです。
参考:
『冬の榛名山ツーリング』
~秘湯!ガラメキ温泉探索?!~
http://haniwanosato.web.fc2.com/diary120304.html
アプローチが長くなり、往復を考えると辛くなっていますが、こちらこそ往時を偲びながら歩くことができると思います。
スタートは里宮を参拝し、境内北西の本来の登山口から黒髪山(相馬山)を遠くに眺め、(やむを得ず迂回して)七曲りから登るのが、現在では最も良いルートと思います。
ガラメキ温泉方面へは28号から採石場の車が出入りする道に曲がって、物見塚の近くから登る道があります。黒髪神社の里宮からガラメキ温泉や黒髪山表口に行く本来の道です(今では途中の相馬が原が通れませんが)。