赤い月が照る 儚き唄を唄う兎
両目の潤いは果てしない海のように 孤独に満ちている
薄汚れた墓をあばいて 屍を掘り出す
骨をしゃぶる 肉を食い千切る メノウの星が瞬く
現身の この肉体を殺す 弱虫のくせに
この腕に掻き切る傷に滲む血が怖い
弱い者は叫ぶ うろ覚えの言葉 空蝉は鳴り響く
冷めやかな夜 普通の幸せを噛み締めたはずの今宵
大きく拡がる宇宙の波は この身体を透き通る
まるで忘れられたように 淋しい心が泣いている
太陽は語りかける 幸福の意味を 大河を流れる水の訳を
僅かな水の音 淑やかな音楽に揺られて
砂漠の波の果てに 夢を見た そこには暁がある
遠吠えの行く果てがある いつか枯れて行った生命がある
両目の潤いは果てしない海のように 孤独に満ちている
薄汚れた墓をあばいて 屍を掘り出す
骨をしゃぶる 肉を食い千切る メノウの星が瞬く
現身の この肉体を殺す 弱虫のくせに
この腕に掻き切る傷に滲む血が怖い
弱い者は叫ぶ うろ覚えの言葉 空蝉は鳴り響く
冷めやかな夜 普通の幸せを噛み締めたはずの今宵
大きく拡がる宇宙の波は この身体を透き通る
まるで忘れられたように 淋しい心が泣いている
太陽は語りかける 幸福の意味を 大河を流れる水の訳を
僅かな水の音 淑やかな音楽に揺られて
砂漠の波の果てに 夢を見た そこには暁がある
遠吠えの行く果てがある いつか枯れて行った生命がある