汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

音楽レビュー 「MOON-月亮心-」 チェン・ミン

2012年08月02日 | 音楽レビュー
MOON-月亮心-
チェン・ミン
EMIミュージック・ジャパン

 

 

そこにあるのは、透明な世界、そして寂寞。それは、この楽器自身が持っている生命力の強さの証しだと思った。

この楽器が音を奏でる空間、それは、音色という言葉が、実際の色を帯びているような感覚だ。

そこには、確かな音楽という生命があるように思える。

それぞれの音色というのは、それぞれ輪郭がぼやけている、というよりも果てが無いといったイメージの中で、

その重層感を持ち、確かな存在の光りを放っている。

それは、歴史の河を流れていく、人々の様々な感情のようにも見える。

この楽器が奏でる、それぞれの寂しさ、鷹揚さ、そして空虚さなどには、人が生きていく中で感じていく感情の根源があるように思えた。

人がこの旋律に触れたなら、そこには確かな生命力を感じることが出来ると思う。

その力が、彼女の謙虚でいて、うっとりするような甘い感性と、しっかりと呼応しているようにも感じました。

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深い眠りの中で 水の音

2012年08月02日 | 奇想の詩

水の音 深く眠るように 流れる

真夜中の静けさ 浮沈を繰り返す 朧夜の夏

 

何処までも 深く 何処までも 祈りを

静寂に包まれた 眠りの中で

月明かりは煌煌と 流れるように 静かに

 

眠りは 悠遠 浮沈を繰り返す 月のように

気泡の揺れる 未知なる場所で 生きる意味を問う

触れ合う肌 白い首飾り ただ意味を求めて

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