汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

愛を照らす 明星

2012年08月19日 | 奇想の詩

涙 流れる生命のように
宙を舞う葉は 海原の彼方へと消えていく

優しさばかり求めて あなたを愛していたのか
本当に伝えたかった 淋しげな その瞳
夢は 潰えた船底に 小さな気泡を立てる

夜は思い通りにならない
哀しみは溢れ 傷をまた一つ作る
深い闇に揺れる 星のように 小さな意味を

あなたの心を見つけ出す事が 
こんなにも 悲しい事だなんて
愛はうろ覚えのまま 星を残して 夜明けを迎える
この手に滲む 涙の訳を 知らせないままに

静かに横になると 
瞼の裏には 傷ついた あなたの残像が揺れる
口ずさむ この夜の 淋しさを
胸に沁みる この愛を想うが故の 切なさを

愛を知って 愛を求めた
あなたは何処へ 夢はまだ醒めきらないままに
朝を迎えた この空に 明星の輝きが

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