汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

雨の香り

2013年02月07日 | 奇想の詩

この行列は 何処までも続くの 
今にも色褪せそうな 一枚の絵画のように 
歓びも束の間に 何処かへ消えてしまいそうだから 

宛も無い この道は やがて帰り着く場所 
煌めく この惑星に 幾つもの物語が 色づく 
訳もなく流す涙のように 忘れかけていた 
この季節を映す 雨の香りを 寂しさの感傷を 

暁の光りの中で 芽を伸ばす 命は輝く 
出し切れない感情 あなたはそっと口づけ 
何処か知らない場所に 居場所を求める

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月影

2013年02月07日 | 妖艶の詩

手と手が絡み合う たとえ求め合う為なら

この罪さえも 赦される筈だから

互いを 感じ 塞ぎ込む余地さえも与えないままに

間近に居る その心地よさが 愛に燃え尽きる 華になる

 

いつか見た 夢の続き

その冷たい手を握り 厚く契りを交わした 

この切ない 感情は 呑み込まれる 砂の中で 見つめる 

その唇に 触れたくて 剥き出しの愛が ほとばしる

血のように廻る この身体は火照り その徒然なるままに

感情は抱かれ 永遠に触れる その瞬間を 待った

 

手にしたい あなたのその素顔を 覆う哀しみよ

寂れた愛は 情緒深く あなたを愛する

今にも 張り裂けそうで 消えてしまいそうな

この感情の 流れる生命に 欲望のまま 接吻を施す

 

あなたの枯れそうな その唇に 救いを求めて

降り掛かる災いの 総てに 懺悔したい

吹き出した血の艶やかな 月影 その儚さは

誘う香りの 心地の良い 接吻の 瑞々しい痕

 

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