小さく波打つ 波は よがり惑う 感情の彩
一人水の中で 苦しみ果てる 輪郭に沿い 流れる涙よ
心情の豊かな 鮮やかな花の咲く ここは何処の楽園
涙は晴れやかな 孤独を描き 夢となり 散って行く定め
言葉を現し 指し示す 此処には何も無いと
さめざめと流れる 星の残骸 虚実を入り混ぜた 躍動
笑顔に微睡む 憂鬱の陰 見間違う 幸せの意味を
静寂の流れる 夢は夢の裡に 何も無いと嘆く 空に
願いはまだ 涙が枯れ 決して 赦されない
愛は冷たい雨のように 虚しく口を遮るだけ
愛してはならない あなたのその唇を 愛が滴る
その孤独を愛してはならない 涙さえも 拭く夜でさえも
想い出と 眠るように 舌を這わせる その情動をも
きつく締められた痕に 水が流れる 冷たい憂鬱
傍に居て欲しい 笑顔は微睡む 水に映る 自分の顔のように
美しい言葉を かけるあなたの その唇 夢を追い
果ての無い闇に 身体を賭した 悲しきその瞳
弱さを映し出し 今 許されない愛が 胸を打ち付ける
拉がれて 鬱蒼と繁 森の中を彷徨うように
執着する愛の拠り所を探す 交わる身体の線は ぼやけたままで
寂れ行く まだ見ぬ 表情を見つけられないまま
時の流れ行くまに 表情は消え 無情さに 心を満たす