想い焦がれる 水面のあなたは 鈍色の素肌
心 待ち詫びた 悲しみに染まる 夜空に流れる 月の優しさよ
静寂はやがて 辿り着く 下弦の月明かりに
恋想う 淋しさが あなたへの言の葉を 唇が紡ぐように
逢いたい 心繋ぐ 寂寞の瞳の 胡乱な悲しみが
あなたの陰を 藍色に染めて行く
言葉は 宙に舞い この愛惜の心を 慰めてくれるのなら
愛を滲ませた あなたの涙を この胸に抱かせて
鏡に映る姿 形変わる 朧な愛は
いつまでも夢のままで居させてと 嘆く 感情
逢いたいと願う この狭い世界で 消え行く絆は
儚き 夜空へ続く あなたへの恋文
言の葉は語る 唇を交わし 艶やかな身体の その奥へ 繋がる想い
いくら掻き消そうと 耳を塞いでも 確かな愛は
その手の中に 握られた あなたの涙の 映る月影に
何もかもが 覚束ないままの 美しく奏でられた 言葉は
擦れ違い この手を決して離さないで 願いを訊いて欲しいと 瞳は震える
涙は流れ その身体のもっと深い安らぎへと 眠りは落ちて行く