汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

妖しき瞳

2014年08月24日 | 妖艶の詩

愛する悦びも 妖しい涙の 中で 融けて行く

雲間から射す 月明かり 

肌けて あらぬ姿のあなたは 微笑みの楽園

 

未知なる想いが 喉元を突き刺す 苦しみ

ままならぬ感情 色めく瞳の 情愛の徴

愚かに 手を伸ばして 張り裂ける 身体の奥底から

 

記憶が混迷に 沈む 夕間暮れの空

鮮やかな調べの流れる 唇は詠い あなたは嗤う

この身に染まる 業 醜い私の身体を どうか愛して

悲しげに瞬く 瞳が あなたの恋情をさらう

 

愛おしき ありのままの姿で 温もりに縋る 

この肉体の稜線に どれだけ罪が重なろうとも

過信に満ちた 愛は 融けはしない

 

あなたを見つめ 遣り場の無い愛おしさを 交わす

情愛は乱れ 妖しき瞳の 涙は 朧な視界に拡がる

何処までも 咲き乱れ 狂い惑う 吐息

 

あなたは 嗤い 何処までも深い誘惑に 誘う

 

 

 

 

 

 

 

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葉の揺籃

2014年08月24日 | 愛の詩

零れる水の音 掠れる葉の揺籃

掬い採る手の爪弾く 音色に 重ねる唇

記憶も朧に さざめく風の冷たさが 身体を感じさせる

 

冷め行く 恋 悲しき情緒に

この燃える明かりさえも 虚ろに輝く

星は揺蕩う 流し目の せせらぎ

 

曇る視界の中で あなたは消えて 

何処までも 一緒にと 手を取り 歩いた道のり

いつまでも 指で辿る 砂浜の荒漠の中を

廻り巡る 哀切の感情に任せながら

 

そっと手を寄せて 照らす月の 陰影に かざす

濡れた頬に 滲む仄かな優しさが 重ねる唇を濡らした

あなたは寂しげに 瞼を閉じ 心地良く拡がる 宇宙を感じる

 

言葉を掛け合い 不意に感じる 終焉を 

月の満ち欠けに 見紛う 

決して触れられないもの あなたはさり気なく微笑み

唇を 哀悼の涙に染めた

 

朱に染まる 十六夜の空 そっと手を掛け

瞳を逸らさず 見つめ続ける

この寒々しい 心の行き場所を 見つける為に

何処までも堕ちて行こうと 誘う 妖しき 時の凪ぎ

 

鏡に映る 哀れな姿に あなたはそっと 抱き締めるだけ

月の影が霞む その小さな背中に 掛かる風の音

そっと眼を伏せて 水面の波紋のような 鼓動を聴く

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甘い果実

2014年08月24日 | 奇想の詩

降りしきる雨 暗い海の流れる 時間

淀んだ空に 悪癖の風が 吹き抜ける

 

甘い果実が 滴る 重なり合い 吐息を感じる

あなたは塞ぎ込んだ 心を 見失う

寄り添う身体の 温もりさえも 深淵に沈む

 

此処は安らぎの居場所 言葉の綾が 漆黒に

煌めく焔のように 包み込む

いつの間にか 離されていた その手の 滲む血の温もり

 

記憶の陰に ずっと遺っている

重なり合えぬ 優しさ 寂しさがまた 犯す罪

崩れ落ちる蒼天 艶かしき吐息を 感じる

 

見失い 過ちを犯した その手は白く綺麗で

何度でも この身体を穢した 燃え上がる 炎に焼かれ

強く握られた あなたを 何処までも愛した

 

舞い上がる 情愛の揺蕩う 寂しき戸惑い

やがて朽ちる この夢の 記憶を抱き締める

 

 

 

 

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