愛する悦びも 妖しい涙の 中で 融けて行く
雲間から射す 月明かり
肌けて あらぬ姿のあなたは 微笑みの楽園
未知なる想いが 喉元を突き刺す 苦しみ
ままならぬ感情 色めく瞳の 情愛の徴
愚かに 手を伸ばして 張り裂ける 身体の奥底から
記憶が混迷に 沈む 夕間暮れの空
鮮やかな調べの流れる 唇は詠い あなたは嗤う
この身に染まる 業 醜い私の身体を どうか愛して
悲しげに瞬く 瞳が あなたの恋情をさらう
愛おしき ありのままの姿で 温もりに縋る
この肉体の稜線に どれだけ罪が重なろうとも
過信に満ちた 愛は 融けはしない
あなたを見つめ 遣り場の無い愛おしさを 交わす
情愛は乱れ 妖しき瞳の 涙は 朧な視界に拡がる
何処までも 咲き乱れ 狂い惑う 吐息
あなたは 嗤い 何処までも深い誘惑に 誘う