汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

詩 声に唆されて

2018年11月05日 | 奇想の詩



別つ瞬間を想う
身体 強張りし 響音に偲ぶ声
雨音の清 静寂と心音が 揺れる

抱き抱えた ままのその命
滾る水音 絶え間の無い 心拍
消えた 路跡 波状の憂鬱
盲滅法の悪戯

巡り逢い 別れ道に
今宵誘う やがてその手に魅かれるまで
抱き抱えた ままのその命
やがて穿つ 闇の戸口 響音を偲ぶ
声に唆されて

雨音の清 静寂と心音が乱れて
消えた 路跡 憂鬱の雨に 波状の蔭を
やがて穿つ あの闇の裡まで

壊してあげる
孰れ 静寂に還える 瞬間の
無垢な生命
やがて穿つ 闇の戸口 その心音を偲ぶ
声に唆されて

偲ぶ しのぶ
滾る たぎる
唆されて そそのかされて
孰れ いずれ
穿つ うがつ
響音 きょうおん
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