健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

高脂肪食が善玉菌を殺す!

2011-11-19 08:30:25 | 研究
脂肪が多い食事を食べると、胆汁が大腸の「善玉菌」を殺し、腸内細菌のバランスを壊すということが発表されました(YOMIURI ONLINE)。ラットの普通のえさに、高脂肪食で分泌される濃度に近い胆汁を混ぜて10日間食べさせ、盲腸の細菌の変化を調べたそうです。通常は、大腸や盲腸で約1000種類の細菌が見つかるが、胆汁を混ぜたえさのラットは「クロストリジウム」に分類される菌が98・6%を占め、菌の8割はたった4種類になったそうです。この菌が大半を占めるのは、米国の肥満患者の研究と同じ傾向だったそうで、通常は1割ほどいる乳酸菌などはほとんど見つからなかったそうです。ということは・・・・・。消化液の分泌が引き金となってメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や大腸がんが発症する可能性を示しているそうです。口から入った胆汁がそのまま大腸に到達するかどうかなど、少し疑問がありますが、米国消化器病学会の専門誌11月号に掲載されたということですので、そのままかあるいはかなり近い形で少なくとも十二指腸まで到達するのでしょう。高脂肪食控えてますか?
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