健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

がん細胞を光らせるスプレー

2011-11-27 08:30:20 | 研究
スプレーして1分ほどでがん細胞を光らせて場所を把握できる試薬が開発されたそうです(ASAHI.COM)。このスプレーには、肺がんや肝臓がん、乳がんなどのがん細胞の表面にある酵素(GGT)と反応して光る分子に変わる試薬が含まれているようです。さらに、この分子ががん細胞内に取り込まれて蓄積し、がん細胞自体が緑色に光るそうです。人のがんを移植したマウスの腹部を開け、試薬を吹き付けると、正常の細胞の約20倍明るくなり、人の目で十分確認できたそうです。このスプレーを使うと、1ミリほどの微小ながんでも見分けることができるため、外科手術や内視鏡手術でがんの取り残しを減らし、がんの再発防止につながると期待されるそうです。これまでがんの診断には、陽電子放射断層撮影(PET)や磁気共鳴断層撮影(MRI)などが利用されていますが、1センチ以下の小さながんを見つけるのは難しいとされ、小さながんを見つける方法が課題になっていたようです。
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