赤ちゃんの脳はどのくらいの時期から大人と同じような働きをするようになるのかとおいうことは、大きな疑問ですね。そんな疑問に関しての研究結果が報告されたようです(QLife Pro)。大人の場合、何か動くものが視界に入ると、脳の中の視覚を司る部分が活動します。この働きは、動くものがあることを、本人が認識しないほどの早さであっても機能するのだそうです。そして、ものが動いているものが、視界に一定の時間で残っていると脳内の信号は前頭前皮質に送られるそうです。この時点で、本人はようやく、動くものを目にしたことを認識するそうです。脳内の電気的信号を観察すると、視界に動くものが入ったときは、鋭い棘として記録され、前頭前皮質に到達したときには、遅れて波形の形が記録されるそうです。その所要時間は約300ミリ秒とされているそうです。フランスの研究チームでは、5ヶ月、12ヶ月、15ヶ月の赤ちゃん240人に、この電気的刺激を記録できるような帽子をかぶってもらって、人の顔を描いた絵を見てもらい、その結果を分析したそうです。結果的に分析できるようなデータが残った赤ちゃんは80人で、12ヶ月、15ヶ月の赤ちゃんは、時間が750ミリ秒ほどかかるものの、大人とほぼ同じような脳の働きをしていることが分かったというものです。そして、このような働きは、5ヶ月の赤ちゃんでも、見られていたとも。1歳の赤ちゃんよりも、時間も900ミリ秒と更に長くかかり、記録された形もはっきりしないものも見られたものの、5ヶ月ではすでに脳が目にしたものを認識する機能が発達してきていると判断されたそうです。また、この働きはおそらく2ヶ月頃から作られはじめているのではないかと言うことです。2ヶ月というとちょうど、ものを目で追うことができるようになってくる時期ですね。
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