健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

カウンセリングとメタボ予防

2013-05-06 08:30:23 | 研究
通常の医療的介入に加えて、自然療法医が長期的に生活指導やカウンセリングを行うことで、メタボが改善できる率がぐっと上がったという研究結果がカナダで報告されたそうです(QLife Pro)。研究の対象となったのは、25歳から65歳のトロントの郵便局員で、メタボ気味で心臓血管系の病気にかかるリスクが上昇し、かかりつけのお医者さんから治療や指導を受けている人たちだったそうです。調査開始の時点で、それまで受けてきたかかりつけ医の介入のみを続ける人たちを、通常ケアグループとし、自然療法医の介入を加える自然療法グループと比較したときに、10年後に心臓血管系の病気にかかるリスクと、メタボリックシンドロームに発展するリスクについて分析したそうです。自然療法グループでは、健康増進のためのカウンセリング(栄養や運動を元に、3-5キロ程度の減量を目標にしたもの)、サプリ(オメガ3、コエンザイムQ10、可溶性食物繊維)をなどを取り入れたそうです。評価のためのデータは、体重、ウエストサイズ、血中脂肪、空腹時血糖、血圧などで、1年間の調査期間で3回の測定が行われたそうです。この結果、自然療法の介入を受けた人たちでは、通常の治療を受けた人たちよりも、10年後に心臓血管系の病気にかかるリスクが3.07%減少し、7.74%となっていたそうです。また、10年後のメタボリックシンドロームと診断される頻度予測は通常治療グループで48.48%だったのに対し、自然療法グループでは31.58%と約17%も低くなることが分かったというのです。生活週間の改善が大切ですよね。
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