肥満が発がんを促進する仕組みの一部が解明されたとする論文が、Cell Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。肥満による慢性的な炎症などで、がんを誘発する変異細胞(初期がん細胞)の排出が抑制されるということです。研究では、正常なマウスと、体重が1・5倍の肥満マウスを使い、がんを誘発する初期がん細胞が体外に排出される様子を追究。初期がん細胞は、正常なマウスでは体外に積極的に排出されたが、肥満マウスでは膵臓と小腸で排出が抑制され、組織内に残ってしまったというもの。特に膵臓では、残った初期がん細胞が1か月後に増殖し、腫瘍の塊を形成したそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180510-OYT1T50044.html
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