健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肥満が発がん促進

2018-05-21 08:30:53 | 研究
肥満が発がんを促進する仕組みの一部が解明されたとする論文が、Cell Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。肥満による慢性的な炎症などで、がんを誘発する変異細胞(初期がん細胞)の排出が抑制されるということです。研究では、正常なマウスと、体重が1・5倍の肥満マウスを使い、がんを誘発する初期がん細胞が体外に排出される様子を追究。初期がん細胞は、正常なマウスでは体外に積極的に排出されたが、肥満マウスでは膵臓と小腸で排出が抑制され、組織内に残ってしまったというもの。特に膵臓では、残った初期がん細胞が1か月後に増殖し、腫瘍の塊を形成したそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180510-OYT1T50044.html
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痛くない乳がん検査

2018-05-20 08:30:53 | 研究
微弱な電波を出す発信器で乳房を数回なでるだけで、乳がんを高い精度で発見できる新たな画像検査法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。乳がん検診で使われるマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような痛みはなく、鮮明な立体画像が得られるそうです。来年度中に臨床試験(治験)を始め、検診での普及を目指すそうです。電波は体内の組織に当たると反射しますが、脂肪は通過。乳房の大半が脂肪であることに着目し、電波を当てて内部のがん組織ではね返った波形を解析し、瞬時に立体画像化できるようにしたそうです。マンモグラフィーは乳房を板で挟んで撮影するため痛みを感じるほか、乳腺の密度が高い「高濃度乳房」の人では全体が白く写り、同様に白く写る異常を見つけにくかったそうです。新検査法は痛みがなく、がんを明確に区別できるそうです。当てる電波は携帯電話の1000分の1以下で、被曝の心配もないのが利点とのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180512-OYT1T50077.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子宮を別のサルに移植

2018-05-19 08:30:01 | 研究
サルから摘出した子宮を別のサルに移植して妊娠させることに成功したとする研究成果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。先天的に子宮がない人への子宮移植の臨床研究を目指しやもので、研究チームは年内をめどに倫理委員会に申請予定とのこと。今回、妊娠したサルは、あらかじめ子宮をとり出したうえで、別のサルから摘出した子宮を昨年1月に移植。体外受精した受精卵を使い、今月3日に妊娠が確認されたそうです。子宮移植は、海外では病気などで子宮がない女性向けにすでに行われているそうで、スウェーデンなどで、子宮移植後に11人が生まれているそうです。昨年、人への子宮移植の臨床研究を倫理委員会に申請する予定だったそうですが、子宮提供者の負担が大きいことや、移植後に必要な免疫抑制剤の胎児への影響など、倫理面の課題から遅れているとのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180514-OYT1T50050.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界初クローン牛

2018-05-18 08:30:54 | 研究
成牛の体細胞から複製した世界初のクローン牛として1998年に誕生し、世界的に注目された「のと」が19歳10か月で死んだと発表がありました(YOMIURI ONLINE)。牛の寿命は20歳程度ということで、死因は高齢によるものとみられるそうです。発表によると、のとは今月4日、牛舎でぐったりしていたため栄養剤などを与えたが、14日、呼吸が荒くなり、同日午後3時58分に死んだそうです。のとは、近畿大学と石川県の共同研究で、雌牛の卵管から体細胞を採取し、培養した体細胞の核を未受精卵に移植して、誕生したそうです。成牛から誕生したクローン牛は、親と遺伝的に同じ形質をほぼ受け継ぐため、肉質の良い牛や乳量の多い牛の大量生産が期待される一方で、クローン牛に対する安全性への不安から農林水産省が出荷自粛を求めていたもの。国内ではクローン牛は流通していないということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180514-OYT1T50077.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

危険な領域に・・・・・

2018-05-17 08:30:59 | 研究
米国カリフォルニア大スクリプス海洋研究所は、ハワイのマウナロア観測所で測定している大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度が4月、平均で410・31ppmを記録したと発表したそうです(AFPBB NEWS)。月平均で410ppmを超えるのは初めてだそうです。同観測所が継続的な測定を始めた1958年時点では315ppmだったそうですが、60年間で約3割増に。地球温暖化をもたらすCO2の濃度上昇について、領域に近づいているとの指摘が・・・・・。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/20180507-OYT1T50024.html
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

英国の乳がん検診事業

2018-05-16 08:30:39 | 研究
英国政府は先日(5月2日)、国の乳がん検診プログラムに10年近くにわたって「重大な過失」があり、45万人の女性に対し検診の案内状が届かず、最多で270人の寿命を縮めた恐れがあると明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。問題の原因は「コンピューターアルゴリズムの不具合」にあるとしているそうです。同国イングランド地方の50~70歳の女性に対しては、国民保健サービス(NHS)から3年おきに乳がん検診の案内状が自動送付されるそうですが、2009年から今年初めにかけて、推計で45万人の女性に対し、68歳~71歳の誕生日の間に送付されるべき最後の検診の案内状が届いていなかったことが判明したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3173409
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サウナと脳卒中リスク

2018-05-15 08:30:42 | 研究
フィンランドでは、普段からサウナを利用する回数の多い人は、あまり利用しない人に比べて、脳卒中を起こすリスクが著しく低い可能性があるとする研究論文がNeurologyに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。1600人を対象に平均15年の追跡調査によるもので、サウナ利用と脳卒中との関連性を調べた初の研究だそうです。サウナを週に4~7日利用する人では、週に1日のみ利用する人と比べ、脳卒中を起こす危険性は約61%低かったそうです。週に2~3回利用する人でも、約14%低かったとも。これらの作用は、エクササイズやコレステロール値、喫煙、糖尿病の有無など、脳卒中の関連因子を考慮に入れても同様に確認できたそうです。研究は、対象者らに対する質問への回答を分析した観察ベースのものとなっており、因果関係を証明するものではないとして、研究者らは注意を促しているそうです。これまでの研究では、高血圧、認知症、循環器疾患による死亡のリスク低減とサウナの利用が関係しているとされていたそうです。今回の研究では、フィンランド東部の53~74歳の人々が対象に。ここでは、サウナを利用したことの無い人がほぼ皆無だったため、そのサンプルサイズの小ささから比較対象からは除外されたそうです。一方で、最近に心臓発作を起こした人、不安定狭心症のある人、低血圧の高齢者などを含む一部の人は、サウナの利用を控えるべきと専門家らは指摘しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3173356
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲食チェーンでカロリー表示義務化

2018-05-14 08:30:54 | 研究
米国で、飲食・食品チェーンに栄養情報の表示を義務付ける規則が発効したそうです(AFPBB NEWS)。バラク・オバマ前大統領が成立させた法律に盛り込まれていたもので、これにより全米の何千ものレストランや食料品店、映画館などで提供される食品にカロリーが表示されるそうです。この規則は、オバマ前大統領が手掛け、ドナルド・トランプ大統領が撤廃を目指している2010年の医療保険制度改革法(通称オバマケア)に含まれて議論を呼んでいたもので、施行が何度も延期されてきたものだそうです。米国食品医薬品局(FDA)は昨年、20以上の店舗を持つ飲食チェーン、さらにスーパーやコンビニのチェーンに、定番メニューのカロリー表示を義務付ける同規則を施行すると発表。マクドナルドやタコベルなど、大手ファストフードの多くはこの規則を既に自主的に履行しているそうですが、政府がついにこれを義務化した形とのこと。米国では国民の3分の1以上が肥満で、心臓病や糖尿病、一部のがんの発症リスクが高まっているとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3173731
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火星探査機打ち上げ

2018-05-13 08:30:30 | 宇宙
米国航空宇宙局(NASA)は5月5日、火星探査機「インサイト」を米バンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア州)から打ち上げたそうです(YOMIURI ONLINE)。11月下旬に火星に着陸する見込みで、火星の内部構造を初めて本格的に調べるそうです。NASAの火星探査は、これまでに地表の岩石の分析から過去に水があった可能性などを明らかにしてきましたが、中心部にある「核」の大きさや状態、外側を覆う地殻の厚さなどは、まだ不明とのこと。インサイトは、地下の温度を測ったり、地震を高精度で捉えたりする機器を搭載。内部構造を詳しく探り、火星が出来た過程の解明を目指すそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180506-OYT1T50067.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月の地下

2018-05-12 08:30:24 | 宇宙
地球上に落下した月の隕石から、月の地下に大量の氷が埋蔵されている可能性を示す鉱物を発見したという発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。その鉱物は「モガナイト」。生成するのに水が必要とされるそうです。研究では、アフリカ北西部に1万7000年前に落下したとされる月の隕石を分析した結果、モガナイトを発見。隕石は、彗星などが月に衝突した際に舞い上がった月の地中深くの岩石を含んでいると考えられ、モガナイトの含有量から岩石1立方メートルあたり18・8リットルの水分があったと推定。月の地下は低温なため、氷の状態で存在する可能性があるということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180503-OYT1T50002.html?from=ycont_top_txt
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする