世界の15歳未満の小児がん患者のうち、約45%が診断されず治療を受けていないとする調査結果が、Lancet Oncologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。小児がんの診療を受けている割合に関しても、先進国と発展途上国の間で著しい格差があることも浮き彫りに。論文によると、世界全体で毎年約40万人が新たに小児がんにかかっているが、国の医療制度の下で登録されているのは半数弱。調査した国の60%にはがん登録制度がなく、制度がある国でも国民のごく一部しかカバーしていなかったそうです。200か国のデータを調べた今回の研究によれば、アフリカ、南・中央アジア、太平洋の島しょ部では、診療を受けていない小児がん患者が半数超。これに対して、米国や欧州、カナダではその割合はわずか3%。調査した年で最新の2015年には、小児がんの新規患者数は大半の地域で横ばいもしくは減っていたが、その92%が低中所得国に集中していたそうです。サハラ以南のアフリカ諸国を除けば、同年に罹患者が最も多かった小児がんは急性リンパ性白血病。論文では、2015~30年に世界全体で670万人が新たに小児がんを発病すると予測しているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3213185?cx_part=search
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