健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

小児がん

2019-03-11 08:30:58 | 研究
世界の15歳未満の小児がん患者のうち、約45%が診断されず治療を受けていないとする調査結果が、Lancet Oncologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。小児がんの診療を受けている割合に関しても、先進国と発展途上国の間で著しい格差があることも浮き彫りに。論文によると、世界全体で毎年約40万人が新たに小児がんにかかっているが、国の医療制度の下で登録されているのは半数弱。調査した国の60%にはがん登録制度がなく、制度がある国でも国民のごく一部しかカバーしていなかったそうです。200か国のデータを調べた今回の研究によれば、アフリカ、南・中央アジア、太平洋の島しょ部では、診療を受けていない小児がん患者が半数超。これに対して、米国や欧州、カナダではその割合はわずか3%。調査した年で最新の2015年には、小児がんの新規患者数は大半の地域で横ばいもしくは減っていたが、その92%が低中所得国に集中していたそうです。サハラ以南のアフリカ諸国を除けば、同年に罹患者が最も多かった小児がんは急性リンパ性白血病。論文では、2015~30年に世界全体で670万人が新たに小児がんを発病すると予測しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3213185?cx_part=search
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子宮頸がん

2019-03-10 08:30:04 | 研究
ヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因となって発症する子宮頸がんは、検診の受診率とHPVワクチンの接種率を短期間に上げることができれば、今世紀末までに世界で事実上撲滅できる可能性があるとする論文が、Lancet Oncologyに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、検診の受診率とワクチン接種率が現状のままならば、2020~69年の50年間に世界で4440万人の女性が子宮頸がんになり、その3分の2は国民生活の豊かさを示す国連開発計画(UNDP)の「人間開発指数」(HDI)が中程度以下の国で発生すると見込まれるそうです。しかし、2020年までに12~15歳の女子のHPVワクチン接種率が80%以上に上がり、さらに少なくとも70%の女性が生涯に2度子宮頸がん検診を受けるようになるとすれば、今後50年間で1300万人程度が子宮頸がんになるのを予防できるそうです。その場合、子宮頸がんの罹患率は、HDIが非常に高い国では2059年までに、HDIが中程度の国で2079年までに、女性10万人当たり4人未満に下がると予測。この罹患率は、子宮頸がんは公衆衛生上の重大問題ではなくなったとみなし得る水準だそうです。世界保健機関(WHO)が今月発表したところによると、2018年に世界で新たに57万人が子宮頸がんになったと推定。女性のがんでは乳がん、結腸がん、肺がんに続いて4番目に多く、主に低所得国で毎年30万人以上の女性が命を落としているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3212008?cx_part=search
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すべてのインフルエンザウイルスに対抗できる免疫細胞を発見

2019-03-09 08:30:19 | 研究
知られているすべてのインフルエンザウイルスに対抗できる免疫細胞を発見したとする研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。致死性のインフルエンザに対する万能の単回接種ワクチンの開発につながる可能性のある極めて画期的な成果だそうです。インフルエンザのウイルス株が変異を続けるため、ワクチンは製法を定期的に更新する必要があり、限られた防御しか提供できないのが現状。研究では、世界人口の過半数の人々の体内に存在する「キラーT細胞(免疫細胞)」が、一般的な種類のインフルエンザウイルスすべてに対し、有効に働くことを実験で証明。この結果が意味するのは、毎年更新する必要のない包括的なインフルエンザワクチンを開発するために、このキラーT細胞を利用できるかもしれないことのようです。さらに、この種の細胞を生まれつき持っていない人々においても、効果を発揮させることが可能になるかもしれないということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3211790?cx_part=search
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国が水没して消滅へ

2019-03-08 08:30:08 | 研究
太平洋の島しょ国マーシャル諸島は、海面上昇によって島々が沈没するのを防ぐために陸地をかさ上げする必要があると、同国のヒルダ・ハイネ(Hilda Heine)大統領が先月22日に警鐘を鳴らしたそうです(AFPBB NEWS)。マーシャル諸島では、29のサンゴ環礁に点在する1156の島々のうち、どの島なら、かさ上げが可能かについての協議が進められているそうです。大半の島々の海抜は2メートル未満で、政府は陸地のかさ上げこそが同国を消滅から守る唯一の方法だとの考えを示しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3212552
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西欧で記録的高温

2019-03-07 08:30:13 | 研究
西欧各地で先週、冬季としては記録的な高温が観測されたそうです(AFPBB NEWS)。一方、地中海周辺では、雪がちらついた場所もあったそうです。先月25日、英ウェールズ地方のトローズゴード(Trawsgoed)で冬としては同国史上最高の20.6度を記録。同国気象庁(Met Office)によると、英本土で冬季の20度超えは前代未聞ということです。しかし26日に同じくウェールズのポースマドッグ(Porthmadog)で20.8度まで上がり、記録は翌日早くも更新。英国だけでなくスペインのオウレンセ(Ourence)で25度、フランスのプレベールクリスト(Pleyber-Christ)で21度、ベルギーのユクル(Uccle)でも18.8度と、ここ数日の間にやはり前例のない高温を記録。一方で、地中海周辺は冷え込み、ギリシャのテッサロニキ(Thessaloniki)では気温が約3度まで下がり、降雪も。トルコ北西部でも雪がちらついたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3213146
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初の乗客あり宇宙飛行に成功

2019-03-06 08:30:55 | 宇宙
宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)の商用宇宙船「スペースシップ2(SpaceShipTwo)」が先月22日、乗客を乗せた状態で初めて飛行し、米国で宇宙空間と見なされる高度に達したそうです(AFPBB NEWS)。ヴァージン・ギャラクティックによると、スペースシップ2は操縦士2人に加え、乗客1人を乗せて米カリフォルニア州モハベ砂漠(Mojave Desert)の宇宙港から飛び立ち、音速の3倍に当たるマッハ3(時速約3700キロ)で上昇し、高度89.9キロに到達した後、モハベ砂漠の宇宙港に無事着陸したそうです。スペースシップ2が乗客を乗せた状態で飛行したのは今回が初めて。客席には、同社で宇宙旅行に向けた顧客の訓練を担当するベス・モーゼス氏が乗ったそうです。米国の定義では、宇宙空間は高度50マイル(約80キロ)から始まるとされるそうです。スペースシップ2は昨年12月、高度81.9キロに到達し、初めてこの境界超え。ただし、同社の宇宙船はまだ、国際的に広く受け入れられている宇宙との境界線「カーマンライン」(高度100キロ)を超えたことはないそうです。またスペースシップ2は乗客6人が乗れる設計だそうですが、2014年の試験飛行中に操縦士1人が死亡した事故が主な原因となり、飛行試験が予定より数年遅れているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3212525
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フィリピンで麻疹流行

2019-03-05 08:30:23 | 研究
少し前の情報ですが、フィリピンで麻疹(はしか)が流行しているそうです(AFPBB NEWS)。当局は先月7日、1月だけで1813人の感染が新たに確認され、少なくとも25人が死亡したと発表。死者の多くは子どもで、感染が拡大していることから、今後も犠牲者の増加が予想されると。保健省の統計によると、麻疹の年間患者数は2017年には791人だったが、18年には5120人に急増。死者も17年には年間で5人だったのが、18年には8月までに30人に。フィリピン当局は記者会見で、国内で麻疹の予防接種を受ける人が5年連続で減少している点を指摘。また、接種率低下の一因として、世界初のデング熱ワクチン「デングワクシア(Dengvaxia)」の安全性をめぐる懸念があるとの見方を示したそうです。「デングワクシア」はフィリピン政府の方針で約83万7000人の子どもたちに接種が行われたそうですが、接種者に深刻な症状が出る恐れがあるとのメーカーの警告を受け、2017年末に公的接種が中止されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3210259?cx_part=search
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米国中高生の電子たばこ喫煙者が急増

2019-03-04 08:30:11 | 研究
米国疾病対策センター(CDC)は、2018年に米国の若者の電子たばこ喫煙者が約360万人になったと明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。2011年以降減少を続けていた若者の喫煙率減少という成果を損ないかねないと指摘。CDCがまとめた報告によると、2018年の中高生の電子たばこ喫煙者は、前年の210万人から150万人増えて約360万人に。一方、従来の紙巻きたばこやその他たばこ製品の喫煙者数には、大きな変化はみられなかったそうです。喫煙者は「過去30日間にたばこ製品を利用したことがある人」と定義されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3210659?cx_part=search
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「超加工食品」の摂取と死亡リスク

2019-03-03 08:30:25 | 研究
「超加工食品」の消費と死亡リスクとの関連性を初めて示した研究論文がJAMA Internal Medicineに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。一方で論文は、超加工食品が死亡リスクを高める仕組みを特定するには、さらなる調査が必要だと指摘しているそうです。「超加工食品」は高温で処理された調理済み食品などで、乳化剤などの添加物や塩分、糖分を多く含むそうです。「ニュトリネット・サンテ(NutriNet-Sante)」と題された研究は、2009年から17年にかけて大半を女性とする45歳以上の4万5000人を対象に実施。被験者たちには6か月ごとにオンライン上で、24時間以内に飲食したものに関して3種類のアンケートに回答。その結果、調査期間中の超加工食品の摂取量増加と死亡リスク増加の間に、わずかながら関連性が認められたというもの。調査開始から7年後までに被験者の約600人が死亡したが、超加工食品の摂取率が10%増加すると死亡率も15%増加していたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3210697?cx_part=search
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はしかの世界の患者数50%増

2019-03-02 08:30:32 | 研究
国連(UN)の世界保健機関(WHO)は先日、2018年の世界の麻疹(はしか)患者数が前年比約50%増だったとして、はしかの流行を阻止するための取り組みが「後退している」と警鐘を鳴らしたそうです(AFPBB NEWS)。WHOは、はしかの再流行という憂慮すべき傾向が、世界規模で起きていることを示す予備データを提示。予防接種率が過去最高水準に達している富裕国でも、この傾向が認められているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3211275?cx_part=search
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