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53人枠決定

2006-09-03 00:19:37 | イーグルス
 ロスター53人が決まりました。例年波乱が有るとすれば評価の高かったルーキーを解雇するのがパターンだったのですが、今年はベテランを容赦なく切り捨てています。先日Koy DetmerとTodd Pinkstonを解雇した時にも感じましたが、Andy Reid以下コーチ陣が契約延長であと4年指揮を取る事になりチームの若返りを進めている事が影響していると思われます。

 QB 3 Donovan McNabb,Jeff Garcia,A.J.Feeley

 予想通りの3人になりました。ヘルニアの手術から完全復帰のMcNabbとMarty Mornhinwegのシステムを熟知するGarcia,チームに合流直後でも良い動きを見せWCO適性の高さを見せたFeeleyと文句なしの布陣になりました。
 Timmy ChangはPSに入るか微妙な情勢です。

 RB 5 Brian Westbrook,Correl Buckhalter,Ryan Moats,Bruce Perry,Reno Mahe

 カット濃厚と見られていたPerryがプレシーズン最終戦で良い動きを見せロスター残留しました、KR争いではJ.R Reedが良く見えたのですがRB陣に怪我が多い事も一人増やした理由でしょう。
 Westbrookは怪我から練習に復帰しています、今年も15キャリー程度に制限して使う事になるでしょう。Buckhalterはショートヤード専門で起用したいところですが、Andy Reidは1シリーズ毎にRBを入れ替えるのを好みますから使い過ぎが怖いです、ある程度連続して使わないとリズムが出ないと考えているようです。アウトサイドランナーのMoats,縦に鋭いPerry,元WRでサードダウンバックのMaheとバックアップは分業制です。

 FB 1 Thomas Tapeh

 2日前まではJosh ParryがFBのスターター間違いなしと言われていたのですが、蓋を開ければParryはSEAにトレードされTapehがチームに残る事になりました。RBでカット濃厚と見られたインサイドを走れるPerryを残したのにTapehを選びました、これはMornhinwegの好みの問題だと思います。DET時代にFBにボールを持たせるのを好んで居た印象が有り、ランで起用できないParryよりもRB/FBのTapehを残したのでしょう。

 WR 5 Reggie Brown,Donte Stallworth,Hank Baskett,Jason Avant,Greg Lewis

 1年契約でチームに招いたベテラン2人をカットしました、ルーキー2人に先週トレードで入ってきたStallworthとシステムの理解度に不安が残ります。BrownとStallworthのスターターコンビは共にスピード十分でEaglesのWRらしいタレントです、オールルーキーファーストチームに入ったBrownには去年以上の働きが期待されボールを取った後の動きが特色でRACに期待が出来ます。Stallworthはカレッジ時代の計測で40ヤード4,2を切ったと言う噂もあった快速でディフェンスをストレッチしてくれるでしょう。スロットに入るBaskettはTEでも起用できそうな6-4 220ポンドの大型レシーバーでキャンプではパスを落とす事が殆ど無かったそうです。Avantはスピードは無いですがRACが期待できるようです、ファーストチーム相手にフリーに成れるかが課題でしょう。Greg Lewisは縦へのスピードを活かしたプレイで起用される筈です。
 Jabar Gaffneyはシステム理解の遅れとスピード不足、Darnerian McCantsは縦の動きとST要員と言う面でLewisと争いましたが負けた形です。Michael Gasperson、Bill SampyはPSに入ると思われます。

 TE 3 L.J.Smith,Matt Schobel,Mike Bartrum

 無風過ぎてつまらないポジションです。L.Jはディープに走れるレシーバーでWCOの要になれる選手です。Schobelはキャンプ序盤パスを落としまくりましたが終盤にはかなり良くなってきたようです、こちらもレシーバー専用です。Bartramは去年プロボウルに出たLSです、ゴールライン前などでしかTEとしては起用されません。
 去年ロスターに残ったStephen SpachはSchobelに押し出されました、Andy ThornはPSに残るかもしれません。

 OL 10 William"Don't call me TRA"Thomas,Todd Herremans,Jamaal Jackson,Shawn Andrews,Jon Runyan、Winston Justice,Max Jean-Gilles,Pat McCoy, Scott Young,Nick Cole

 スターター5人は想定通りです、バックアップに大きな驚きがありました。まず、去年怪我をするまで不動のスターターだったHank FraleyがCLEにトレードされました、Adrien Clarkeが怪我で解雇されているので経験豊富なバックアップとしてロスター残留は確実だと思ったのですが。
 Traは去年手術した腰がまだ良くないようで、プレシーズンでもスピードの衰えが見られます。HerremansはLTからLGにコンバートされました、体重を少し増やしているようですがもっとパワーアップする必要が有るでしょう。Cとしては規格外の330ポンドを活かしたJacksonのランブロックは強力です。ダイエットに成功したAndrewsはプレシーズンゲームで別人のような働きを見せています、元1巡指名の真価を発揮してくれるでしょう。Runyanは年齢的に衰えてきてはいますが、まだまだトップクラスのRTです。
 Justiceは素晴らしいクイックネスでQBの背後を守れます、パワーが付けばTraからポジションを奪う事になるでしょう。Gillesはプレシーズンゲームではサードチームでしたが、素材としてキープしたものと思われます。McCoyは2部校出身ですが、クイックネスが評価されていました、RTのバックアップになる予定です。YoungはカレッジでDTだった2年目のGです、運動能力は高いといわれていますが良く分かりません・・・。ColeはルーキーFAでカレッジではGだった350ポンドの巨漢です、Cのバックアップを勤めることになります。このバックアップ5人の中で、Justice以外の4人はまだ生き残り確定と言うわけでは無いでしょう。他チームをカットされた選手の中からC・Gを補強する可能性は高いと思います。
 万能ラインのTrey Darilekがルーキー達より劣るとは思えないのですが、カットされてしまいました。昨日の練習で怪我をした(本当かどうか疑わしいですが)Stefan RodgersはIR登録されています。

 DE 5 Jevon Kearse,Darren Howard,Trent Cole,Jerome McDougle,Juqua Thomas

 ロスター枠は4と予想しましたが5人残しました、ThomasのSTでの貢献が認められたのでしょうか。Kearseは1対1で圧倒する能力は既に持っていませんが、相手がちょっとミスをすればQBに届くだけのスピードは健在です。Howardは去年膝を痛めてシーズンエンドの手術をしていますが、これまでの所影響を全く感じさせない素晴らしいパスラッシュを見せています。Coleはニッケル時のDEでパスラッシュの技術が向上したように見えます。去年は銃撃事件に巻き込まれたMcDougleは今年も肋骨を怪我するなど不運が続きます。
 プレシーズン最終戦で2サックしたDarrell LeeはPSに入るでしょう。

 DT 5 Mike Patterson,Darwin Walker,Brodrick Bunkley,Sam Rayburn,LaJuan Ramsey

 ファイナルカットの前にEd Jasperをカットした事で無風になりました。PattersonはNTとしてパワーを重視するのかスピードを活かすのか中途半端な気がします。Walkerは去年太股の怪我で不振のシーズンを過ごし今年は肋骨を骨折しています、怪我が増えてきたのは不安要素です。ドラフト1巡Bunkleyはプレシーズンゲームで素晴らしい加速力を見せました、ただパワーが期待ほどでも無いような印象です。Rayburnは腕の怪我で不振だった去年とは違い、良い動きを見せているようです。ルーキーRamseyをドラフトした時には無駄な指名と思いましたが、ベテランを押しのけて生き残りました。
 Keyonta MarshallはPSに回る事になりそうです。

 LB 6 Matt McCoy,Jeremiah Trotter,Dhani Jones,Shawn Barber,Omar Gaither,Jason Short

 ST要員の若手を残す可能性があると予想しましたがカットしました、ドラフト3巡のChris Gocongは結局IR入りする事になりました。McCoyは去年の2巡指名で期待されましたが何もしないうちにシーズンは終わっていました、今年はミニキャンプから良い動きを見せてBarberの挑戦を退けています。不動のMLB Trotterは今年動きが軽く感じます、かなり良い成績を残してくれそうです。Jonesは競争相手が怪我をしただけでスターターを維持しました、弱点として狙われない程度の仕事をしてくれる事を期待します。怪我でKCを解雇されチームに復帰したBarberですが、McCoyにWLB争いで負けてニッケルで起用されることになりました。ルーキーGaitherはキャンプで急成長してMark Simoneauを追い出しています、WLB兼任のスピードも有るようですしSTでも良い動きを見せています。元STキャプテンShortはDEにコンバートされていましたがSLBのバックアップに戻されました、STの強化が期待されます。
 Dedrick RoperとTorrance Danielsは素晴らしいST要員でしたが、SLBとしての能力でShortに負けた形でカットされました。PSに残す事になるでしょう。

 CB 4 Lito Sheppard,Sheldon Brown,Roderick Hood,Joselio Hanson

 誰が残るか予想が難しかった4人目は元SFでスターター経験が有るHansonが残りました。5-9とサイズが無いのですが、4人目候補の中では最もマンカバーが上手いと評価された模様です。Sheppardは元オールプロで去年は足首にシーズンエンドの怪我を負いました、スピードは素晴らしくINT能力はリーグトップクラスです。BrownはランサポートとCBブリッツに定評が有り、総合力の高いCBです。HoodはKRも出来るスピードを持ちマンカバーはチームベストと言われています。
 Matt Wareは長身でストレートスピードが有り期待されましたが、クイックネス不足から反則が多くカットされました。去年のダイムバックDonald Stricklandですが、キャンプで怪我をした影響もありカットされています。PR兼任のDexter Wynnですが、去年中盤から出場機会を減らされていました。

 S 4 Brian Dawkins,Michael Lewis,Quintin Mikell,Sean Considine

 KRでも良い動きを見せていたJ.R Reedを残すと予想していましたが、RB枠を1つ増やす選択をしました。再起不能とまで言われた怪我から復帰したReedですが後1歩及びませんでした。契約延長に合意したDawkinsはすでにスピードは衰えていますが、経験と技術でパスカバー、ランサポート共に一流の能力を維持しています。Lewisは4人目のLBとしてランサポート能力に長けています、パスカバー能力にやや欠ける面があります。去年はCBを差し置きニッケルバックとして起用されたMikellはSTキャプテンに任命されています、SS FS両方で2番手です。去年は肩の怪我の手術を受けたConsidineですが、怪我の癒えた今年はキャンプから良い動きを見せていたようです。
 
 K Davit Akers 
 P Dirk Johnson

 2人とも契約延長をしていますし、去年の怪我の影響もプレシーズンゲームでは見られません。ロングスナッパーのBartrumを含めリーグトップクラスのキッキングチームを形成します。

 WR2人McCants,GaffneyとJ.R ReedのカットとFraley,Parryのトレードと予想外の動きも有りましたが、53人枠はこれでとりあえず決まりました。経験の有るランブロックタイプのOGの補強の可能性が有ります。中堅をカットして若手重視のメンバー構成をした印象です、OL以外は怪我への対処も十分に計算されていますし、悪くないチームになっていると思います。