山あり谷あり

　2度目の西海岸遠征になった@SEA戦は26-7で勝ち、5勝3敗としました。それでも地区最下位です・・・

　ディフェンス最初のプレイでいきなり90ヤードTDパスを貰ってしまいました。Lito SheppardがINTを狙いに前に出た所を浮かされたのですが、Litoはもちろん簡単に抜かれてしまったBrian Dawkinsにも目が行きます。まだLitoの方はブリッツが届くと判断してフックの前に出ようとしたのだろうと（結果ポンプアップに引っかかりましたが）考える事も出来るのですが、山なりパスに追いつくのがやっとでタックルする動きに移る事が出来ないDawkinsの脚力の衰えはもうどうにもならないのでしょうね。

　Donovan McNabbは最初の7回パスを失敗し続けました、最終的に43回投げて28回成功なのですから15回の失敗の半分は最初の3連続3&OUTでやった事になります。そしてやっとパスがつながり出したと思った矢先のエンドオーン内でのINT・・・いきなり7点取られてからの酷い立ち上がりはオフェンス力半減中のSEAが相手でなければ追加失点をして大きなハンデを背負った戦いになっていた事でしょう。結局13回投げて3回成功1INTからTodd HerremansをTE扱いで使ってのスペシャルプレーのTDまで10連続成功と珍しく試合中の微調整に成功して前半を終えました。
　ディフェンスは最初の一発以外はサックを奪うほどでなくても良くプレッシャーを掛けてパスを防いでいます。ただ、ここを止めればと言う所でランが止まらないのは後半に向けての修正点です。

　後半は「詰めが甘くてFG4連発、相手のオフェンスが弱くてよかったね」に番組が変わってしまいました。
　まず、その1は自陣41ヤードと好位置からパス2本で敵陣30ヤードまで進んだ後3rd&2が取れずにFG
　その2はBrent Celekへのパス連発で2nd&2からロールアウトからのスクランブルを止められ、フラットをロスタックルされてFG
　その3は敵陣32ヤードまで進んでから、スクリーンのコントロールミス、一発狙いのロングを失敗、パスは通ったものの2ヤード足りず、でFG
　その4はスクリーンパスなどで敵陣26ヤードからの1st&10でWestbrookのランをロスに止められてFG
　FG圏内まで進んでいるから良いようなものの、ランが安定しない事が押し切れない要因です。この試合の戦犯はMax Jean-Gillesで間違いありません、押せないと言うよりも、立ち合いの一歩目ですでに抜かれているような酷い状態でした。Westbrookは20回のキャリーで61ヤードに終わりましたが平均3ヤードと言う印象では有りません、ロスタックルを貰っているのが平均ヤードを引き下げた原因です。
　Reggie Brownらしい15ヤードフックからのTDが出ました、ただスターターはDeSeanとKevin CurtisになりましたしパスキャッチはTDの1つだけです。L.J Smithの代役Celekは6回131ヤードとキャリアハイの記録を残しました。OLの左側からスタートしてのレシーブが目立ったのはJulian Petersonを避けたのが上手く行ったのかもしれません。
　スクリーンが効果的に出た事もあり、McNabbは結局349ヤード獲得しました。最悪のスタートでしたが、気が付くと数字を残しています。サックもゴールライン前でのロールアウトからのスクランブルをロスで止められただけですし、OLはほとんどプレッシャーを掛けさせずに守りきりました。Gillesのランブロックだけが不安要素として残ります。

　ディフェンスは数字では86ヤードランを出されましたがミスタックルから中央突破された28ヤード以外はそれなりに抑えています。ただ、3rd1をあっさり取られ過ぎなのは問題でしょう。パスディフェンスもいくつかイージーなキャッチミスをしてもらって助かった場面も有りましたが、最初のプレイで90ヤード独走されて合計169ヤードです。最初のを引けばランパス合わせて165ヤードですし、ディフェンスは頑張りました。

　ミニコーナーの「DeSean Jackson今日の大失敗」今回は短いミスパントを走りながら取りに行って取った瞬間タックルされてファンブル（ボールはサイドラインに出ました）でした。ターンオーバーにならなかったので影響は有りませんが、パントリターンは期待と不安が入り混じった微妙な気持ちにさせられます。

　次は気が付けば本当に強くなっていたNYGをホームに迎えます。同地区連敗中ですし、ここで負けるとワイルドカード争いの時に致命的な影響が出る事になります、2008シーズン中盤の山場を迎える事になります。