イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

これで勝ったらバチが当る・・・

2008-11-11 06:53:10 | イーグルス
 レギュラーシーズン第10週のNYG戦は31-36で負けました、これで5勝4敗、地区内3連敗となりました。

 点差以上に総合力の差を感じる試合では有りましたが、結果5点差ですし最後のドライブ次第では逆転して終わりの可能性も有りました。あそこで1ヤードが取れないのがチーム力の差なのかもしれませんが、プレイオフ進出の可能性が全く無いと悲観するほどチームは悪くは無いと思います。

 勝敗を分けたチャレンジの成否ですが、失敗に終わった2つのチャレンジは仕方が無いでしょう、あれはやらなければ選手が腐ります。逆に成功したEli Manningの後ろ足ですがルール上後ろ足だけでも残っていればOKというのであれば、同じ反則を良く取られるDonovan McNabbの時も半分くらいは反則じゃかったと言う事になるでしょう。Maddenも最後は一歩譲りましたが、あのルールは変えるべきでしょうね。
 そして最後の1ヤードが取れないプレイですが、その前のスパイク、ツーミニッツ前にワンプレイ出来たのを流した点、そしてツーミニッツの間肩慣らししかせずにAndy Reidとの打ち合わせは最後数秒だけ、タイムアウトが1個しか残っていない状態でのドライブ前としての組み立ての打ち合わせとしてはあまりに軽すぎます。Reidが悩んでいて打ち合わせにならないのか、McNabbに聞く気が無いのか、詰め込んでも消化できないと諦めているのか、とにかくMcNabbがああいう追い込まれた場面で脆いのも仕方が無いと感じました。そして、あの1ヤードを取りに行くランプレイもありえません、あそこはランを止めにくるのは当たり前ですし最も勝率が高い右のオフガードに飛び込ませる以外無いと思ったのですが、Brent Celekを右のWRに入れた時点で何をするか読めました・・・。ツーミニッツで打ち合わせをしてあのプレイなのですから、インサイドで1ヤード取れると全員が思っていないのでしょう。あれを取る為にFBをかき集めてテストしDLから戻してまでDan Kleckoを使っているのにあそこで使わないのが問題です。

 Brandon Jacobsが化け物なのはあれだけのサイズでオープンに我慢して出てから上がれるスピードを持っている所でしょう。タックルからタックルだけのパワーランナーなら止め様も有るのでしょうが、あそこまで横に流れてから上がれる脚力を兼ね備えていると手の付け様がありません。予想以上に左右に振ってきました、DTとDEのランディフェンス力の差がそのままホールになって出るのがランディフェンスの欠陥なのでそこを狙われました、実際Trent ColeとBrodrick Bunkleyの間に大きな穴が開き続けました。同時に、カウンターを混ぜられる事でLB陣が出遅れて力で押し切られました。オーバーパシュートと何度も言われていましたが、そうしなければ止まらないのですから仕方が無いです。
 オフェンスはどこを空ければ良いのか分かっていて、ディフェンスは分からない。当たり前なの事ですが、このアドバンテージの活かし方がランの数字に出ています。ポイントオブアタックを仕掛け続けたNYGに破られ続け振り回されたのに対して、こちらは明確にどこを狙うのかが最後までわかりませんでした(勝てるマッチアップを作れませんでした)それが最後の最後でオープンへのランを選ばせたのでしょう。同時に早いタイミングのランよりも外へ振り回すランが多かったのですからDTはOLのコントロールよりもペネトレイトして横に流れる時間を与えないようなディフェンスをするべきでした、全てのプレイでやれなくても何度か飛び込む意思を見せればプレイコールの選択肢を削る事もできたでしょう。

 レシーバーのキャッチミスも減りません、剛球を投げ込むようなパスはほとんど無かったのに落としまくりました。振り返る瞬間に投げれば落とす、余裕を持って投げればカットされる。これではMcNabbも投げ様がありません(50センチ程度のコントロールミスが続くので取る方も大変だとは思いますが、プロなら取らなきゃいけないボールです)
 ルートも縦ばかりで横にレシーバーを流さないのかが分かりません。多分Sがルーキーと2年目のコンビなのでそこを突きたかったのでしょう。序盤のパス偏重は明確にSを狙っていました、あそこを落とさずに取っていればランも出るようになったでしょうけれど、イージーなのを何度も落とした事でゲームプレンが狂いました。ただ、ゲーム内の修正としてDeSean Jacksonに投げたようなアンダーニースへのパスをもっと使う必要が有りましたし、先週好調だったCelekを使わないのは理解に苦しみます。2TEからのクイックスラントでLBの足を止めるような工夫が見れればもう少しオフェンスは進んだはずです。
 0サックですし、TRAとJon Runyanはほぼ抑えきりました。狙いすましたDeSeanへのパスはダブルチームされてINTになりましたがもっとディープへのパスを狙ってもいいと思っています。ただ、ストレートスピードよりもクイックネスに長けるレシーバーに対してまっすぐしか走らせないのが問題です、15ヤード程度からポストやコーナーに向かってSとWRの1対1を作るようなルートを取らせればもっと楽にオープンを作れるはずです。

 Plaxico Burressに対してSheldon Brownを使うのは仕方が無いのですが、なぜCBブリッツを入れるのかが分かりません。数年前の3rd&30でCBブリッツ入れてSean Considineがタックルミスをして負けて以来、Burressを放っておいてブリッツした時に必ずSが振り切られて大怪我をしているのに同じ事を繰り返します。もうBrian DawkinsはカバーSでは有りませんし、Quintin Mikellもパスカバーは上手くないのに・・・
 
 こんな試合展開で勝てるわけ無いのですが、ツーミニッツで5点差で敵陣でボールを持っていたのですから勝つチャンスは十分に有りました。ああいう所から逆転するのを最近見ていません(逆転されるのは見てますが)McNabbとReidの終盤の弱さに限界を感じないわけではありませんが、あそこまで持っていくだけの力は有ります。地区優勝は苦しくなりましたが、ワイルドカード争いは続きます、TRA,Runyanの働きを見てもこの2人が居ない来シーズンの凋落は確実でしょう、今年が最後のチャンスなのですからシーズン終盤の同地区対戦までに立て直して欲しい物です。