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コーチ陣の入れ替えが必要です

2008-11-24 10:51:52 | イーグルス
 レギュラーシーズン第12週目の@BAL戦は7-36で負け、5勝5敗1引き分けになりました。

 Andy ReidがEaglesのHCになり、Donovan McNabbを指名し、2年目からスターターとして固定してきましたが、初めて怪我以外でサイドラインに下げる事になりました。先週の@CIN戦も酷い出来でしたが、ディフェンスの良いBALに相手が変わった事で更に酷いプレイを見せてしまいました。18回投げて8回成功の59ヤード2INTの記録以上に燦々たる内容で、後半開始からKevin Kolbにスイッチされるのも仕方が無い状態でした。
 3つのターンオーバーを献上したのですが、後ろから手を捕まれてのファンブルはタイミング的にも仕方が無い物だと思います。この試合TRAが(多分Terrell Suggsに)簡単に抜かせる場面が多かったのですが、最初のサックでMcNabbからはTRAがプッシュした所までしか見えていないでしょう、あのタイミングで後ろから叩かれるのを考えたらばターゲットを探すことは出来ません。問題はその後の2つのINTです、Desean Jacksonへのロングパスが若干短めになり頭1つ抜いていた分マークしていたFabian Washingtonの所へ落ちました。コントロールミスなのですが、ボムを短めに投げるのは致命的なミスです。2つ目のINTはトリプルカバーの所に投げ込んでしまいました、これは言い訳無用のミスです。この3つのターンオーバー以外にも、とにかくすっぽ抜けるボールが多く、オープンになるタイミングを全く掴めていないタイミングがずれたパスを投げていました、CIN戦後半よりもオフェンスが前に進む気がしませんでしたから交代も当然の状況でした。
 後半から出場してきたKolbですが、最初のシリーズでは前半無かったロールアウトを使うなど工夫が見られたのですが、2シリーズ目からはパスラッシュに目が行くのか常にワンテンポ遅れのリリースでカバーされてしまいました、結果23回で10回成功71ヤード2INTに終わっています。INTはKevin Curtisへのディープで競り合いに負けたのですが、これも短いボールになり競り合いで奪い取られました。そしてゴールライン前でダイブフェイクからのパスをNFL新記録の108ヤードリターンTDされています、このパスも0,5秒でも速くリリースすればTD確実のフリーなレシーバーに投げるのが遅れて後から来たReedに奪われました。まだ判断スピードがNFLのレベルには達していません。
 2人とも酷い出来でした、ただBrian Westbrookが強行出場した物のすぐにCorrell Buckhalterに変わり、そのBuckhalterも良いランを2つ出した所で負傷退場する事になってパス偏重にならざるを得なかったのは考慮してあげるべきでしょう。そして、Westbrookの状態を考えれば3番手のRB Lorenzo Bookerを用意するべきなのですが、アクティブ登録しなかった為にWestbrokが出続ける事になりました。

 そして、QB2人以上に問題なのはコーチ陣です、ハーフタイムの修正でMcNabbからKolbにスイッチしたのはReidらしからぬ英断だと思います。実際Kolb最初のシリーズは良いテンポでオフェンスが出る予感がしましたし、ゴールライン前に迫ったシリーズも(相手が引き気味でしたが)TDのチャンスを演出しています。
 ただ、CIN戦に続いて縦へのルート一本槍で変化が全く無い単調なプレイに終始しました。止めを刺されたMark Claytonへのパスのようなクロスルートのようなルートは全く見る事が出来ませんでした。実際横に流したルートでKolbがINTを貰ったように、判断が遅い為に使えないのかもしれませんが、プロのQBとしてそれではお話になりません。練習で何を準備してきているのかが全く見えてこない単調なコールを繰り返しました。実際、生中継を見ていてセットした段階でこのセットはドローだなあと見ていて分かってしまう事も度々ありました。Reid,Mornhinewg共に才能は枯れてしまったのでしょうか・・・、でもその前の試合までは強豪相手に互角の試合をしていたのですからMcNabbの怪我か何かのような理由が有るのかもしれません。ただ、怪我などが無くてあのプレイしか出来ないのであればMcNabbはもう絶対的なエースQBではありませんし、Mornhinewgは即解雇されてもおかしくない状況です。

 ディフェンスは酷いオフェンスの中良く耐えました、結局オフェンスは1点も取ってくれず、5つのターンオーバーでポジションの悪い中終盤まで10点に抑えました。FGが3&OUT,TDは1st&ゴールで始まったのですからディフェンスに責任は全くありません。
 ランディフェンスにやや押され気味だった前半から、カウンター対策としてLBを1人ライン参加させずに後ろで待たせてカウンターを迎撃する事で後半アジャストに成功しています。普通のオフェンス力の有るチームならば勝利しているはずですし、最後は集中が切れたようなプレイから独走を許しましたが、試合中にオフェンスとディフェンスが喧嘩にならないだけでもよく耐えたと思います。

 怪しいブロックもありましたが、Quintin DepmsがキックオフリターンTDを記録してくれました。他にも何度か抜けそうになる場面も有りましたし、後半はリターンさせてもらえない程警戒されています、最悪だったこの試合唯一の明るい話題です。
 Sav Roccaのパントブロックからのセーフティですが、カバーが一人足りないのですからもうどうにも出来ません、なぜ2人とも左に居たのかが理解不能です。LS のJon Dorenbosが漏らした形ですが、普通LSは1対1のブロックはしません。

 
 オフェンスの機能不全がどうにもなりません。先週今週とRB陣の怪我の為にランが使えないと言う状況では有りましたが、ランが無い中でどうオフェンスを組み立てるかと言う意思が全く見えないまま終わりました。ランはBuckhalterの最初の2つ以外はほぼ全てドロー、パスもWRへはほぼ全て縦の変化だけではオフェンスが進む筈がありません。特に終盤Kolbのパスはプリベント気味で簡単にフックで引き離しているのに投げるのが遅れて背後からヒットされて落とす場面が続きました、選手も悪いのですがコーチがこの惨敗の責任を負うべきです。
 本来ならばコーチの解雇のような措置を取りたいところですが、次の試合は木曜日の感謝祭です。3日しか開いていませんしこの体制のままARI戦を迎えるのでしょう、ホームでこのような試合をすればコーチ陣に責任を取ってもらう事になるでしょう。ただ、今のチームの人事権の複雑さ+最も権限の有る球団社長のJon Bannerがフットボールを全く分かっていない(オーナーの金庫番で契約担当)のでコーチの入れ替えはすぐには出来ません。
 
 この敗戦で(事実上)残り5試合全勝以外プレイオフの可能性がなくなりました、今のチームがそんな事出来る筈も有りません。まあ数字上可能性が有る段階で来年の為の試合をする訳にはいきませんし、そんな事をしたら自分の首が危ないのでなんの実りも無い消化試合を繰り返してシーズンが終わってしまいそうです。