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両方止めるのは無理ですが止めなければ勝てません

2008-11-09 22:42:54 | イーグルス
 2008シーズン中盤の大一番となったレギュラーシーズン10週目のNYG戦、負ければ地区内3連敗となりワイルドカード争いで非常に不利になりますし絶対に負ける事は出来ません。

 ハンデは3点有利
 ESPN 5-5
 USA Today 5-3
 TSN 2-6
 ホームの3点を考えれば戦力互角と言う評価になります。安定感と言う意味ではNYGが圧倒していますが、はまれば大物相手でも勝ち負けになるチームですし勝つ可能性は十分に有ります。

 NYGのオフェンスはBrandon JacobsのランとPlaxico Burressへのパス、共に規格外のサイズを活かしたタレントを使ってきます。この2人を同時に押さえに行くのがまず難しいですし、この2人だけを押さえに行けば手薄になった3番手4番手が活躍する事になります。
 ランパスどちらを止めに行くのかですが、私はどっちを止めに行っても止まらないと考えています。まずランですが、ゾーンブロックから飛び込んでくるJacobsを止めるのは非常に難しいです。特にChris SneeとMike Pattersonの1対1に不安が有ります、本来ゾーンブロックに強い下半身強化型のPattersonなのですが、リーグトップクラスのランブロック力を持つSnee相手だけでも分が悪いですし、Cとダブルチームされるとあっさり崩される事も多い小柄なPattersonを狙われる展開になるとランストップの中心人物を失い全面崩壊の危険性が高まります。
 LBの積極的なライン参加でゾーンブロックの穴を埋めてしまいたいのですが、Sが片方上がってきてタックルする事がLBのライン参加の条件になります。パスディフェンスを犠牲にしての賭けを1試合続けるのは無理です、フロント7人だけでJacobsのランを抑えるのはかなり難しいでしょう。

 パスではBurressのサイズに苦労する事になるでしょう。もう何度同じパターンにやられるのかと思いますが、サイズアップが出来ていない以上同じ事を繰り返すのでしょう。Asante Samuelの居るサイドでBurress得意の10ヤード程度のLB,CB,Sの隙間にまっすぐ抜けるパターンは使いにくくはなったでしょう、ただ逆側のSheldon Brownは取らせてハードヒットするCBですし6-5 230ポンドのBurressには通用しません。出来ればLito SheppardをRCBで使いたいのですが、怪我をしていますしランディフェンスを考えるとBrownを使う事になるのでしょう。パスから止めに行くのであれば常にダブルチームでバンプをしっかりやる事が重要です、バックペダルへの移行を考えたような半端なバンプでは効果がありません、抜かれたら次に任せると割り切って押さえ込む事が必要です。
 ランを止めるならSの上がりが必要で、Burress止めるにもダブルチームが必要と仮定すると、両立し得ない事は明白です。1シリーズ、1プレイ毎にランかパスどちらを止めに行くのかはっきりと指示をして止めにいく位で無いと駄目だと思います。
 ブリッツを入れてEli Manningを狙うのは難しいでしょう、サード&ロングの場面でも今年のランディフェンスだと7ヤードくらい簡単に取られますからパスと決め付ける訳には行きません。そして、ランストップ・パスカバーに割く人数を考えればブリッツをする余裕はありません、守りに入って守りきれる相手ではないのでギャンブルも必要なのですが、どこでブリッツを入れるのかのタイミングは難しいです。

 個人個人のタレントと言う意味では決して劣っては居ないと思います、ただタレントを活かす戦術と言う意味でNYGの方が良いチームであると考えます。同時に、笛が鳴るまで足を動かし続けるような地味ですが重要な規律に関してもNYGの方が訓練されています。厳しい戦いになるのは間違いないと思いますが、勝たなければプレイオフ進出が相当苦しくなります。同地区3連敗は過去2年ワイルドカードを独占している地区内での対戦成績に致命的な結果を残します、去年NE相手に狂い咲きを見せたJim Johnsonの渾身の一撃に期待しましょうか・・・・・・。