イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

FB不在

2007-01-11 07:45:03 | イーグルス
 NYG戦で右ひじを脱臼したLito Sheppardの欠場は既に決定して居ます、代役は去年足首の怪我でSheppardがIRに入った後8試合で先発したRoderick Hoodが務めます。リーグベストのニッケルバックと高い評価を受けているHoodなのですが、シーズン序盤DBの怪我が相次いだ時に怪我を我慢してプレイを続けた為に怪我を悪化させてしまい、試合に復帰してからも本来の動きを取り戻せていません。元々KRを任されていた事も有るスピードを持ち、さらにマンツーマンのテクニックはチームベストと言われていますから怪我さえ無ければ問題無く代役が務まるのですが、今シーズンのHoodに大きな期待は出来ません。特にカットを切られた時に付いていけない場面が目立ちます、怪我をした膝の状態が万全ではないのでしょう。
 ニッケルバックにはWilliam Jamesが入ります、NYGを解雇後チームに合流していますが腿の怪我で殆ど試合に出ていません。小柄なCBしか居ないEaglesの中では唯一6-0のサイズを持つJamesの復帰は良い影響を与えるでしょう。NYG戦でPlaxico Burressにやられ続けた事を考えれば、同じくサイズの有るMarques Colstonとのマッチアップで期待が掛かります。スターターはSheldon BrownとHoodですが、ニッケル時にはJamesがアウトサイドに入りHoodがニッケルに入る事になるでしょう。また、レッドゾーンではHoodに代わりプレイする事も有るでしょう、怪我が完治していると良いのですが。
 
 Sheppard以外で唯一練習を欠場したのがThomas Tapehです、膝を怪我したようでクエスチョナブルと公示されました。シーズン中盤のランオフェンス改善に貢献するリードブロッカーとして成長を続けています、他にFBがチームに居ないので欠場する事になると大きなダメージになります。オフェンス1位のNO相手にはボールをコントロールしてオフェンスをさせない事が最も簡単な対処法でしょう、ランを出す事が重要なだけにTapehが試合に出れるかは大きな影響が出そうです。
 欠場する場合にはCorrell BuckhalterがFBに入る場面も有るでしょう、Brian Westbrookと同時にセットすればどちらのRBに持たすか分からないという意味では面白いフォーメーションになるかもしれませんが、リードブロッカーとしてのBuckhalterに大きな期待はできません。C兼任のNick Coleを使う手も有りますが、350ポンドのColeにはブラスト以外のプレイに付いて来るだけのスピードは有りませんからゴールライン前以外での起用は難しいです。
 ニッケルCBが弱いNO相手には3WRセットを使うことが増えるとTapehの怪我の前から考えていたのですが、ボールコントロールの面から見ればFB不在の影響は大きいものになりそうです。

ALL PRO

2007-01-10 07:45:03 | イーグルス
 AP選出のNFL ALL PRO TEAMにBrian DawkinとShawn Andrewsが選出されました。

 Dawkinsは2002,2004に続いて3度目の選出です、98タックル、1サック、4INT、5ファンブルフォースの数字以上に存在感の有るシーズンを過ごしました。地区最下位に終わったチームを再浮上させる為にJeremiah Trotterと共にロッカーでチームメイトを鼓舞し続け、ゴールライン前でのハードヒットで何度もターンオーバーを演出しました。
 アスリートとしてはすでにピークを過ぎてしまっています、スクリメージを抜けてきたRBに対するミスタックルの回数は年々増えていますし、1度抜かれた相手に追いつく事がほぼ無くなりました。今シーズンMicheal Lewisのパスカバーが問題に成りましたが、Dawkinsのスピードが落ちて最後方に1人残すような使い方が出来なくなった事が原因ではないかと私は考えています。ただ、Dawkinsは危機を察知する能力が高いので、スピード無くても何とかしてしまうのですけどね、Sに必要な嗅覚と言う意味ではリーグ最高でしょう。
 シーズン開始前に2年の経由延長をしています、Lito Sheppard、Sheldon Brownと不動のCBコンビが居ますし、多分Sean Considineに代わるSSのスターター候補をFAかオラフト上位で補強する事になるでしょう。チームメイトにスピードが有ればDawkinsの欠点を補う事が出来るはずです、逆に言えばSSの補強が無ければスピードの無さを狙われる存在になりかねません。
 3度目のALL PROは意外と少ない気がします、INTを大量生産するタイプじゃないのでその年1番目立つ選手には成りにくいのが一因かもしれません。

 3年目のAndrewsはダイエットに成功した事で人生が変わりました。公称340ポンド実際380ポンドでプレイしていた2005シーズンから実際に340ポンド前後でプレイしている今シーズンはフットワークが別人のようです。40ポンド落としたにも関わらず、ランブロックのパワーは落ちていません、ランプレイで対面のDTを5ヤード突き飛ばし続けるシーズンを送りました。シーズン序盤は突出しすぎた為に結果が付いて来なかったのですが、チームメイトの成長でライン全体が向上しランオフェンスの劇的な成長を牽引しました。
 正直、ALL PROに選ばれるのは過大評価だと思います。確かにランブロックの強さは毎プレイスクリメージを突き抜けるので分かりやすいですし、パスプロテクトもフットワークの向上でかなり良くなりました、Andrewsが1対1で抜かれて奪われたサックは殆ど無いでしょう。ただ、ダメな時は全くダメと言う試合が時々あります、まだ若く荒削りですし、総合力ではAndrewsよりも上の選手は居ると思います。まあ、2006シーズン一番目立つOGと言う意味ではAndrewsが選ばれてもおかしくは無いのでしょうけれど。
 
 2006シーズン攻守で最も印象に残った2人が選ばれました。Dawkinsは年齢、Andrewsは体重管理と不安要素はありますが、今後のプレイオフ、来シーズンと良いプレイを見せ続けてくれるでしょう。

ラインが負ければチームも負ける

2007-01-09 08:39:32 | イーグルス
 プレイオフ1回戦のNYG戦は良くも悪くも強い時のEaglesらしい試合展開で23-20で勝ちました。

 試合開始直後Tiki BarberのランとPlaxico BurressへのパスであっさりTDを許します。ある程度やられるのは織り込み済みでしたが、Tiki中心ではなくBurressへのパスを有効に使ってきたのはNYG側が前回の対戦と違う流れを作ろうとしたのでしょう。
 
 この試合で苦戦する事になった最大の要因はShawn Andrewsを含めたインサイドを前半戦押せなかった事に有ります、NYG側の反則も取られた代わりに先手を積極的に取りに来る動き出しにやられました。特にJamaal Jacksonはスナップ後の出足で完全に後手を踏んで実力を発揮する事が出来ませんでした、リーグトップクラスのOLをどう殺すのかNYGが考えた結果オフサイド覚悟で先手を取りに来たのでしょう。Andrews1人が押しても他のOLがついてこなければランが出ない、シーズン序盤のような悪い状態が続きました。
 
 第2Qに入ると同時にWR陣の奇跡的なブロックの連発でBrian Westbrookの49ヤードTDランが出ます。これは偶然ではないです、Reggie Brownのランブロックの堅実さはリーグでもトップクラスですし、Hank BaskettもTEが務まるサイズを持っています。Westbrookの良い所が全て出たランになりました、フィールドビジョン、1対1のタックルを交わす運動性、そしてスピード、レシーバー陣のブロックとWestbrookの良い所全てが出たTDでした。
 ダブルチームで完全にカバーしている所に投げたボールをSheldon BrownがINT,敵陣15ヤードからのオフェンスでFGを奪い逆転しますが、少し気になる場面がありました。FGを蹴る前のJeff Garciaが右ロールしてBaskettがリードブロッカー兼レシーバーとして一緒に右に流れるプレイで、最後Baskettはパスを取れませんでした。このプレイはDonovan McNabb-Chad Lewisのコンビでいざと言うときに使ってきたEaglesの奥の手と言うべきプレイなのです。McNabbのスクランブルを警戒してLBが上がってくればChadに投げる、Chadにくっついたままならばスクランブルをする、そしてスクランブルの動きになる前にChadはレシーバーからブロッカーに代わる、2人にしか分からないコンビネーションで難局を切り抜けてきました。同じ事をやるのは無理だとは思います、あのプレイを出した以上はTDを取らなければならないと言う事でしょう、あのプレイをもう少し磨いておく必要があります。

 次のディフェンスでTikiにロングゲインを許し逆にゴールラインディフェンスの場面が回ってきました。最終的にはINTできそうなコントロールミスに助けられましたが、あの場面でTDメーカーのBrandon JacobsもQBスニーク専門のJared Lorenzenも使ってこなかったのは最初のTD以後、それなりにTikiを止めていた事が影響していたと考えます。同時にゴールライン前でBrian DawkinsとMike Pattersonが異様な強さを発揮する事、インサイドのランを警戒する結果サイズのミスマッチが出来るコーナーへのパスを投げた方が確実と判断したのかもしれません。

 FGを決められて同点になった次のオフェンスではWCOらしい短いパスをReggie Brownが良く拾ってくれました。最後はDonte Stallworthの得意なアウトに振ってからのポストパターンで完全に振り切りました。この試合Sam Madisonのサイドは捨てR.W. McQuartersとJason Bellを常に狙いました、この選択が大成功する結果になります。
 試合開始直後TDをあっさり奪われ、その後もオフェンスが全く機能しない地味な展開だった第1Q,その後ほぼ全てのドライブが得点に結びついた第2Qと好対照な試合展開になりました。

 第3Qはお互いのディフェンスが頑張った事(特に前記したようにインサイドが全く押せなかった事)でパントの蹴りあいになります。この試合Trent ColeよりもJuqua Thomasの動きが目立ちました、ニッケルパッケージだけでなくランシチュエーションでも起用されていました。そしてOmar Gaitherが狙われた右サイドへのランで好プレイを見せました、お互いにランディフェンスを上手にアジャストしています。
 今シーズン結局50ヤード以上のFGを1本も成功させていないDavid Akersに46ヤードのFGが出てした、正直今のAkersに45ヤード以上を蹴らせるのはギャンブルです、キックオフも10ヤードくらいに落ちる事が増えています・・・。
 Burressへのホールディングで自陣6ヤードからのディフェンスの場面を作られましたが、ここでもインサイドのランをノーゲインに押さえ、Sheldon Brownの好カバーでFGに止めています。

 第4Qで7点リードの場面、ランを使って時間を潰したい所ですがこの試合4ヤードのランを積み重ねる事が出来ません、ランしか警戒していない裏を突いたのか、パスに注意を引く事でランが出るようにするつもりだったのか、久しぶりにディープ3連投であっさりパントの悪いパターンが出てしまいます。好調のReggie Brownスピードならば誰にも負けないStallworthならば1つくらい取れると思ったのでしょうけれど、ここで流れが少し変わったような気がしました。
 Tikiへのラン、パスでじわじわと流れを引き寄せるNYGのオフェンスがFG圏内に入った所で3連続の反則で1&30の状態になりました。良い流れを自分から切ってくれたこれで勝った、と思ったのですが、Burressへの3連投でTDを奪われてしまいます。ブリッツを入れても浮かせたパスを投げればBurressがどうにかする、3回の対戦で全く変わっていない局地戦での敗北でした。特にBrownのCBブリッツではローテーションのSean Considineが全く付いていけてないです、あの場面でCBブリッツを入れるのならばDawkinsを付けるべきですし、せめてニッケルバックのJason Hansenにカバーさせる必要が有ります。ロング3連発で失った流れをフォルススタート連発とホールディングで失いかけたNYG、そしてありえないCBブリッツでまた失ってしまいました。この時点で次のボールを渡したらばまたBurressへのパスで逆転されるのは必定の状態でした。

 嫌な流れを断ち切ったのはやっと機能し始めたOLでした、Andrews,Jon Runyanの右サイドでロングゲインを連発します。もう少し早くこのランを出す事が出来ればもっと楽に勝てたはずですし、流れを失いかけたロング3連発も無くBurressへの3連投も無かった筈です。
 最終的には残り3秒まで時間を潰して38ヤードのFGをAkersが決めました。30ヤードから40ヤードのFGを8本中2本外しているAkersですが、ここはきっちりと決めてタイムアップ、23-20の僅差で勝利しました。


 とにかくランが出なかった事が苦戦の原因です、Garciaのパスだけで試合を作るのは無理な事は分かっていました、A.J Feeleyで勝った時と同じでOLが頑張りランを中心にする事で勝っているのが今のEaglesです、次のNOはリーグトップクラスのDEコンビが居ますし、ランストッパーHollis Thomasも居ます。ラインが負けるとWestbrookもCorrell Buckhalterも走る事は出来ません、OLの改善を期待します。
 Lito Sheppardが肘を脱臼して退場しています、NO戦の出場は無理なようなのでRoderick Hoodが出ることになります。Burress同様にサイズのあるMarques Colstonが居ますし、ジャンプボールに強いJoe Hornも居ます、リーグ1位のオフェンスを止める事が更に難しくなりそうです。

ランの出し合い

2007-01-08 06:07:30 | イーグルス
 プレイオフ1回戦のNYG戦です、レギュラーシーズンは共にアウエイで勝って1勝1敗、3度目の対戦になります。

 ハンデは7点有利
 ESPN 9-0
 USA Today 6-0
 TSN 8-1
 15週の対戦で勝った事も有り戦前の予想は圧倒的に有利なのですが、その割にはハンデが7点差でホームの3点を考慮すればチーム力の差は無いと判断されました。

 前回はラインが圧倒してランを出す事に成功しました、この試合でもランを確実に出していく事が重要です。Shawn AndrewsとJon Runyanの右サイドだけではなく、Todd Herremansを使った左のオフガードへのランが有効でした。左側へのランが出れば右へのロールアウトからのパスが有効になる、Eaglesいつもの形が出ることになります。前回の対戦でNYG側は当然対策を練ってくるでしょう、MLB Antonio Pierce、SS Gibril WilsonダブルチームでBrian Westbrookをマークしてくる事も考えられますし、SLB Carlos Emmonsをスクリメージに上げてくるかもしれません。単純に言えば、L.J SmithがSLB,SSを引き付ける事が出来ればランは出るでしょうし、そうならなければランブロックの弱いL.Jの欠点が顔を出すでしょう。
 最近良い仕事をしているFB Thomas Tapehを使うのか、最終週に177ヤード稼いでいるHank Baskettを使うのかも面白い所です。DBのデプスが薄いNYGには3人4人とWRを入れるのが有効だと考えます、BaskettとDonte StallworthのルートをクロスさせてからStallworthのスピードで引き離すようなロングパスを見せて貰いたいです。Tapehがリードブロッカーとして急成長しています、PierceをCのJammal JacksonがピックしてWilsonをTapehがピックする事が出来ればWestbrookのロングゲインも出ることになります。

 結局、お互いにランを出す事が重要になります、そしてランディフェンスを壊すのはTEの働きになると考えます。前回8レシーブ70ヤードを奪われたJeremy Shockeyをどう押さえるのかに注目します。
 前回同様にお互いにランを出し合うような展開になると予想します。StallworthとBurressへのロングパスをどこで出すのか、TEをどう止めるのかの駆け引きが勝敗を分けるでしょう。

ダブルチーム

2007-01-06 02:48:30 | イーグルス
 シーズン3度目の対戦ですし手の内は分かりきっているNYGとのプレイオフ一回戦になります。前回の対戦ではライン戦で圧倒して危なげなく勝ちました、しかしNYGはレギュラーシーズン最終戦でTiki Barberが大爆発しています、良くなってきてはいますがランディフェンスに欠点が有る事に変わりないですしBarberのランを止めれるかが最大の課題になります。
 15週で対戦した時と最終週でOLを少し入れ替えてきたようです、大ベテランのBob Whitfieldではなく、バックアップCのGrey RuegamerがLTのスターターになっています。TSNの予想だとLGのDavid DiehlをLTで起用してくると考えているようです。言い換えればLuke Petitgoutを失った穴を埋めきれていないと言う事になるのでしょうけれど、Barberが234ヤード走っていますしOLの組み換えが成功しているのならば脅威になります。
 足首の怪我で欠場していたJeremy Shockeyが試合に出てくるようです、クエスチョナブルですから万全の状態ではないのでしょうが、TEに弱いですしGhani JonesでカバーできずにBrian Dawkinsをカバーに使わされるのは大きなダメージになります。言うまでも無くPlaxico Burressのサイズとスピードをマーク出来る選手は居ません、BurressとCBの1対1は見たくないです。
 8サックを奪った1回目の対戦、ランディフェンスでのラインで押されなかった2回目の対戦とDL対OLのマッチアップでは優位に立てるでしょう。ラインが押し負けない事とEli Manningにプレッシャーを掛ける事が勝利に必要になります。
 BurressにはLito SheppardとDawkins,BarberにはJeremiah TrotterとSean Considineのダブルチームを作れるようだとかなり楽になると思います。その為にもShockeyをJonesが抑えてくれる事を期待します、Darren Howardが頑張ればレシーブよりもブロックに専念させる事も出来るでしょう。