シーズン3度目の対戦になる@NYG戦は23-11で勝ち、@ARIでのNFC決勝に進出する事が出来ました。寝過ごして結果を知った状態で見る事になりましたが、なぜ勝てたのか良く分からない不思議な試合でした。生中継を居ていたら心臓に悪い試合だったでしょうね。
まず、寝過ごして書きそびれたディフェンスの予想ですが、MINのOL+ADをある程度抑えたのならばNYGのOL+Brandon Jacobsでもある程度抑える事が出来る。ただ、MINのOLは左が強く、NYGのOLは右が強い、この差がどう出るのか。そして、Stewart Bradleyが各所で評論家のファーストチームに選ばれていて、サイズと守備範囲を兼ね備えた素晴らしいランストッパーと言う評価を受けている事。この試合ではCris Gocongが潰れ役になってBradleyを活かす事が重要。Plaxico Burressが居ませんしパスに怖さは無いけれど、LBを釘付けにするような10ヤード前後のパスへの対処が課題。こういう内容にする予定でした。
ここ3試合まともに走れて居ないBrian Westbrookは18回で36ヤードと完全に抑えられました、出ないと分かっていても中央へ飛び込んだ事も影響はしていますが、ランで押せないOLの状態は深刻です。相手がパスよりもランを止めに来るので仕方が無いですし、一発が有る事は相手も分かっているでしょうから囮としての貢献は大きいです。
ランでは押せずにCorrell Buckhalter,Westbrook合わせて23回で43ヤードの酷い数字でしたが、パスプロテクトは頑張りました。Justin Tuck,とJon Runyanとのマッチアップで若干やられましたがMathias Kiwanukaは居たか居ないかという所までTRAが完全に消しました。この試合のオフェンスMVPはTRAだと思います。
2つINTを喫したMcNabbですが、1つはDLのチップからですし、もう1つもランが出ない中ディープに投げたものですからパントと思えば良いINTです。ランが全くでない中で良く辛抱して投げ続けたと評価しましょう。
インテンショナル取られてのセーフティが有ったりもしましたが、NYGとの試合を考えればそれなりの仕事をしてくれたと思います。
膝の怪我から復帰して万全では無いであろうJacobsに92ヤード走られました、やはり1発で倒れてくれない巨体に抜けられると始末が悪いです。ただ、横に走ってから縦に移る時の切れは落ちていましたし、DT2人が中央をシャットアウトしてくれたので致命傷にはなりませんでした。
パスも169ヤードでINT2個と押さえ込みました。予想通りTEへの10ヤード程度をフリーで通す事も多かったのですが、Bradleyへの負担の多さを考えれば仕方が無いです。問題はパスラッシュでしょう、ランを止める事を優先したのは理解できますが、Eli Manningへのプレッシャーが掛からないプレイも多く、ディープでのキャッチミスが無ければ更に失点していたはずです。
これまで、ダブルチームされると簡単に押しつぶされていたMike PattersonとBradrick BunkleyのDTコンビがこの試合ではライン戦を圧倒しました。ダブルチームされようが1歩も引かず、サードダウン、フォースダウンで中央に立ちふさがりました。NYGのサードダウンが13回で3回、フォースダウンも3回で1回の成功に抑えたのは中央の分厚い壁のおかげです。パスラッシュ特化だったCorey Simon,Darwin WalkerのDTコンビに比べると派手さはありませんが、安定感と言う意味ではEagles史上最高のDTコンビかもしれません。
前半を見終わった段階で、なぜ勝てたのかが理解できませんでしたし、後半も終盤までどうなるか分からない試合でした。それでも勝てば良いのがプレイオフですし、次に進めた事を喜びましょう。ただ、MIN,NYGとは正反対の個性を持つARI相手になりますし、対策を練り直す必要が有るでしょう。