Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#25 新戦力 1978

2009年05月07日 | 1978 年 
毎年、シーズン前には各球団に有望選手が現れます。この年の注目選手として挙げられていたのは
釘谷(ヤ)、村上(南)、大野(広)、角(巨) の4人です。期待順に記事になっていたと思われますが、最も
期待されたはずの釘谷だけが活躍できませんでした。

球団初の海外キャンプに帯同し、大リーグとのオープン戦で5打数5安打と結果を残し広岡監督にも
認められ意気揚々と帰国しました。帰国後のオープン戦でも本塁打を放つなど、新人の柳原と2人で
"ヤクルト版 ON誕生"だともてはやされました。しかし 結果は8試合 5打数2安打と全くの不発でした。
結果を出せなかった理由は明白で、変化球を全然打てなかったのです。オープン戦終盤にその弱点が
露呈してしまい開幕まもなく2軍に降格しこの年は再び浮上することはありませんでした。釘谷が1軍で
全く打てなかったわけではありませんでした。弱点が明らかなので拮抗した試合展開では使えませんが
大勢が決まった試合には出場できました。実働8年で打席数は少ないものの、3割を越す打率を残した
シーズンが4年もありました。

記事で紹介された4人のうち最も活躍したのは大野投手でしょう。この年の新人王は角投手でしたが
トータルで見たら大野投手の方が大成しました。この記事で大野についてオープン戦で通算13イニング
無失点と好投しているものの、前年のプロ1年目の防御率 135.00の投手がいきなり戦力になれるかは
分からないと、その実力に懐疑的でした。むしろ大野個人の経歴を取り上げていて硬式野球の経験が
無く、安定した銀行マン生活を捨てて入団テストを経てプロ入りした変わり者だと書いています。そんな
変わり者の大野投手は 148勝 138セーブ の成績を記録しカープの黄金期を支えました。

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