Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#43 イの一番 ドラフト指名選手

2009年07月02日 | 1978 年 
現在の入札制となる前のドラフトでは指名する順番をクジ引きで決めていました。各球団の
スカウティング能力が未熟だったのか "イの一番" 指名選手が、いかに人気先行だったの
かが分かります。'74年から4年連続で投手が指名されましたが'77年のシーズンで誰一人
として勝星を上げられませんでした。 福井(近鉄)・田中(ロッテ)・酒井(ヤクト)・江川 ですが、
拒否した江川以外の投手は「1位」に相応しい成績を残すこと無く消えました。'67年以降、
"イの一番" 選手で新人王になったのは中日・谷沢が唯一でした。

当時、巨人側はドラフトのせいで欲しい選手を獲得できない、低迷の原因の一つがドラフトだと
主張していましたが実は巨人の平均指名順位は「6.3位」で特に悪いものではありませんでした。
よく引き合いに出されていたのが、山田(阪急)・東尾(西武)・若松(ヤクルト)・掛布(阪神)の誰でも
指名することは出来た。ドラフトとチームの低迷は関係ない、スカウトと育成能力の差だと言われ
てました。ちなみに各球団の平均指名順位は次の通り

①大洋 4.3   ②阪神 4.9   ③近鉄 5.8   ④南海 6.2   ⑤巨人 6.3   ⑥日ハム6.4
⑦中日 6.6   ⑧西武 7.3   ⑨ロッテ7.4   ⑩ヤクルト 7.5  ⑪阪急・広島 7.7

大洋は'72、'73年と2年連続で1番を引くなどクジ運は強かったですが、それと比例してチームは強く
なる事はありませんでした。また '67年 南海、'71年 ロッテは1番クジを引き当てたものの入団拒否
されるなど情報収集能力もまだまだ低かったようです。阪神はクジ運が良く、入札制になって以降も
'78年 江川、'79年 岡田と連続で引き当てました。


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