◆ 球界内外の評価では江川投手(巨人)の上を行っている遠藤投手だが、オールスター戦の投手部門のファン投票では1位の江川とは200票差の2位に甘んじている。「気になりますけどファンの皆さんが選ぶものですからジタバタしてもしょうがないですよね。どんな形でも出場できれば嬉しいですけど、やっぱりファン投票で選ばれたいです(遠藤)」と本音をポロリ。その両者が6月20日の巨人戦で投げ合った。江川が4回で降板したのに対し遠藤は延長10回を投げ切り勝利を手にした。今や文句なしにセ界ナンバーワン投手の遠藤に清き1票を!
◆ 話題は一転してこちらは " 落選 " の話。スター選手への登竜門でもあるジュニアオールスター戦の出場選手名に竹田投手の名前はなかった。「別にどうと言う事はありませんよ。出場しても給料が上がる訳でもないし(竹田)」と本人は強がってはいるが、昨年のドラフト会議では即戦力ナンバーワン投手と称され、学生時代のライバルでもある広沢選手(ヤクルト)や上田選手(巨人)は出場するだけに心中穏やかではないだろう。この悔しさを一軍昇格への起爆剤にしてもらいたいものだ。
◆ 開幕からの無敗神話に終止符が打たれた。6月22日の阪神戦に登板した欠端投手。ここまで負けなしの4連勝だったが阪神打線に捕まり2回途中6失点で降板し遂に負けが付いた。「何が何だか分からないうちに打たれて…。高目に浮いてしまったのは事実ですけど球にキレはあったし調子は良かったんですが投球リズムが悪かったのかなぁ(欠端)」と俯いた。「まぁ打たれる時はそんなもん。いい勉強になっただろう。これを次に生かしてくれれば」と小谷投手コーチ。
◆ 今季は不調が続く金沢投手に泣きっ面に蜂の出来事が。ナインから分不相応だ、との野次にもめげず1千6百万円を叩いてベンツを購入したが6月18日の昼頃に横浜市中区本牧の交差点でトラックと接触事故を起こしてしまった。相手方が一時停止を怠った事故で金沢に非は無く幸いにも車体が凹んだ程度だったが、助手席には妊娠9ヶ月目に入った左知子夫人が同乗していただけに「一歩間違えれば俺も女房も危なかった。不幸中の幸いだった」と胸を撫で下ろした。しかし愛車は修理工場へ直行。「直って戻って来るのは2ヶ月先だそうで。ツイてないっスよ」としょんぼり。
◆ 投壊現象で斎藤先発復帰、大門一軍昇格の案も
混セの立役者と言える新生・近藤大洋。開幕から40試合ほど消化した時点で近藤監督は「まだまだ満足できる程ではないが予想以上に投手陣が頑張っている」とホッとした表情を浮かべていた。しかし6月21日からの阪神3連戦でその近藤監督は冷や水を浴びせられた。関根、欠端、金沢ら先発した3投手が揃いも揃って枕を並べて2回でKOされた。3試合の総失点は「29」の大惨敗だった。 " 投壊 " …忘れかけていた昨季の悪夢が蘇った。「チームを強くするのは一朝一夕にはいかない事を改めて思い知らされた。先発が、ああ見事にやられては手の施しようがない」と近藤監督の悲痛な声。急遽、テコ入れが必要になった。
先ずは斎藤の先発転向。先行逃げ切りパターンが確立できないなら抑えの斎藤はまさに宝の持ち腐れ。内容が最近とみに悪い金沢か関根のどちらかを中継ぎに配置転換して再調整させる間、斎藤を一時的に先発ローテーション入りさせる案。又は二軍で快進撃を続けている大門を昇格させる案だ。大門は6月26日現在、5勝をあげてうち3勝が完封と抜群の安定力を見せている。だが御目付け役の鈴木二軍監督は「まだまだ一軍で勝てるだけの総合力は備えていない。二軍でみっちり鍛えて昇格する方が本人にもチームの為にもなる」と一軍昇格に難色を示す。「ウチはセ・リーグを面白くする役目がある。ここで選手達が『あぁ、やっぱりダメか』と思い始めるのが一番怖い。とにかく早く態勢を立て直して再チャレンジしますよ」と近藤監督は諦めていない。
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