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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 884 週間レポート 広島東洋カープ

2025年02月19日 | 1977 年 



本当なら3敗。だが今は9敗
高橋里投手は今や悲運のエース?シーズン折り返しの大洋戦に先発したがまた敗戦投手に。7回まで投げ5安打・2失点に抑えたが味方の援護がなく9敗目を喫した。相手打線に乱打されての敗戦なら仕方ないが、9敗の内訳は4失点が1試合・3失点が2試合・2失点が5試合・1失点が1試合といった具合で、仮に赤ヘル打線が3点を取っていたら6試合が勝てた試合に変わっていた可能性がある。単純計算で現在の7勝9敗はガラッと変わって13勝3敗で勝率1位になる。

かつての外木場投手のような打線の援護がない高橋里投手とは対照的に恵まれているのが池谷投手だ。投げる試合はたいてい打線が活発で2日の中日戦などは4回までに4得点。だが、それでいて負け投手になるのだからエースの肩書が泣く情けない状態。高橋里投手にしてみれば「俺が投げる試合に池谷の時のような援護があったら…」というのが正直な心境だろう。が、何をやってもちぐはぐなのが今シーズンのカープ。だからこそ最下位に沈んでいるということだ。


" 寒い、寒い " 連発のギャレット
一塁手としての適正を欠くという理由で外野手に転向したギャレット選手。元々が外野手だから守りに不安はないが肝心のバッティングの方がサッパリ。後半戦最初の対大洋3連戦ではたったの1安打に終わった。しかも6三振と開幕当初の状態に逆戻りといった感じ。球宴前には本塁打を量産し、スワッ打撃開眼かと首脳陣を喜ばせた矢先だけに本人も周りもショックが大きかった。打率も2割6分台まで上がったが、一時的なもので長続きせず現在は降下中だ。

球宴期間中のミニキャンプは炎天下で行なわれカープナインの多くが「暑くて死にそう」と悲鳴を上げる中でギャレット選手は「サムイ、サムイ」を連発した。これはギャレット選手独自の " 消暑法 " なんだとか。本人いわく「暑いと思えば余計に暑く感じるもの。暑くないと暗示をかければ少々の暑さは堪えない」と胸を張っていたが、今のギャレット選手が「サムイ」のは気温ではなく打撃不振から心身ともに冷え切っている状態を表している?


爆弾仕掛けたゾ
後半戦に入っていきなり大洋に3連敗。ファンのイライラは募るばかりで対大洋14回戦の敗戦後には球団事務所に「広島市民球場のスタンドに爆弾を仕掛けたぞ」と物騒な電話が掛かってきた。球団はすぐさま警察に通報し、警官20人がスタンドを調べたが爆発物は見つからず悪質なイタズラと判明した。何とも愚かな行為だがこれも可愛さ余って…の類だろう。チームが頑張らないとまたぞろこんな騒動が起きるかも。

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