静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船「やいづ」からの報告 (12月18日) 第5次航海 「主直日誌」から 12月5日~11日

2012年12月18日 09時42分11秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は16日焼津港に入港し、17日朝水揚げが終了しました。
学園生徒に関する記事や写真を専攻科の生徒さんが書いた「主直日誌」から、12月5日~9日を抜粋して紹介したいと思います。 


12月5日(水) 天気 雨 海の状態 サイパン停泊中 
 朝から天候が崩れ、土砂降りになることもありました。
 バスでまわる研修の雲行きも怪しくなってきました。
 急遽自由上陸となり、昨日行けなかった所を色々とまわりました。
 漁業学園の生徒さんはこの一日を元気にやっていました。
 

12月6日(木) 天気 晴れ 海の状態 穏やか 
 今日はサイパンに滞在して3日目、最終日となりました。
 本日はサイパンのツアーバスに専攻科、漁業学園、先生方、船員さんとで朝から行きました。
 ツアーということで様々なものを見ることができました。

 ガイドさんの話をみんなしっかりと聞き、いっぱい写真をとっていました。
 日本への良い土産になったと思います。
 専攻科も漁業学園も、最後に良い思い出を残せたと思います。


   

12月7日(金) 天気 晴れ 海の状態 穏やか 
 昨日サイパンを出港し、今日は沖縄に向けて一日航行しました。
 サイパンでは何事もなく漁業学園の生徒も専攻科の生徒も楽しめたと思います。


    

12月8日(土) 天気 曇又は雨 海の状態 うねり少々 
 サイパンを出港してから2日目です。今日は朝から天気が悪く、あいにくの曇り空でした。
 8時からベルトコンベアのカバーを磨きました。
 漁業学園の人達は、昨日少し怒られたためか、今日は真面目に課業に取り組んでいました。


   

12月9日(日) 天気 曇 海の状態 荒れている 
 今日の海の状態はとても悪いです。久し振りの揺れでみんな元気がなさそうでした。
 たまに大きな揺れが来て、教室や部屋の物が倒れたり落ちたりすることがしばしばありました。
 漁業学園の生徒も一日中勉強をしていたので、私たちもそれに負けない様に、自分たちにできることを一生懸命にやっていきたいです。


    
 

12月10日(月) 天気 晴れ 海の状態 やや荒れている 
 昨日に比べ、船は揺れていませんが、うねりがかなり残っていて、外に出られませんでした。
 明日は沖縄に入港し、首里城の見学に行きます。初めての首里城を楽しみたいです。  
 学園の生徒も乗船した頃と比べて船酔いもなくなっていて、この一カ月でずいぶん船に慣れたなと感じる、今日この頃です。


   

12月11日(火) 天気 曇り 海の状態 那覇港 停泊中 
 皆さん待ちに待った、沖縄に到着しました。
 朝は、外航船ということで検査官の人達がゾロゾロ来て船員さんや生徒達のお土産をチェックし、
 パスポートの顔写真と照らし合わせて違法者が乗船していないか等調べられました。

 初めての体験で色々と戸惑いましたが、なんとかクリアすることができました。
 首里城見学後、自由行動となったので、国際通りを下見しました。
 学園の生徒達も、国際通りでちらほら見つけました。お土産を買っていました。


    











 
 
 
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実習船「やいづ」からの報告 (12月17日) 第5次航海 「主直日誌」から 11月30日~12月4日

2012年12月17日 09時25分06秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は16日焼津港に入港し、17日朝水揚げが終了しました。
学園生徒に関する記事や写真を専攻科の生徒さんが書いた「主直日誌」から、11月30日~12月4日を抜粋して紹介したいと思います。 


 11月30日(金) 天気 晴れ 海の状態 良い 
 操業の方は、朝・昼・夕方に少し釣れただけでした。餌もあと少しになり、操業の終わりが見えてきました。
 学園の生徒も操業に慣れてきて、4~5kgのカツオを一人で釣れるようになりました。
 コツをつかむのが早いなと感じました。


   

 12月1日(土) 天気 晴れ 海の状態 良い
 ナブラはいくつかありましたが、餌付きが悪く多くの魚を釣ることができませんでした。
 そして16時、今航海の調査は終わりました。
 しかし漁業学園の生徒と釣りをしたり作業をして、お互い刺激しあいながら行うことができました。


   

 12月2日(日) 天気 晴れ 海の状態 穏やか
 午後から船の大掃除をしましたが、この時間船橋は生徒の当直者がいなかったため、自分と学園の生徒一人で掃除をしました。
 普段掃除をしない場所をやったので、非常にきれいになったと感じました。
 船の大掃除をすると、あと少しで航海が終わってしまうと思い、少し寂しく感じます。

 学園の生徒さんもシフトや船洗いの時は自分から進んで行動していました。
 専攻科もそのようなところを見本にして、これからの生活残りわずかですが、意識していきたいです。


   

 12月3日(月) 天気 晴れ 海の状態 良好
 明日はサイパン入港で心躍って眠りにつきそうにありませんが、明日に備えてじっくりたっぷりと休みに入りたいと思います。
 やりたいことがたくさんあるので、すべてこなして楽しむのと同時に、専攻科と学園の生徒達とたくさん良い思い出ができたらいいなと思います。
 学園の生徒達からも笑顔がこぼれていたので、今日は早いとこ寝ます。?


   

 12月4日(火) 天気 晴れ 海の状態 とても綺麗です。
 今日は、待ちに待ったサイパン入港です。
 まず、サイパンの歴史を知るためにビジターセンターにいきました。
 日本がサイパンでアメリカ軍と戦争をしていたことは知っていましたが、その内容を初めてしりました。
 学園の生徒は、久しぶりの陸と言うことでとてもテンションが上がっていたと思いました。


   












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実習船「やいづ」 は、無事に焼津港に入港しました! (12月16日)

2012年12月16日 11時51分08秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、11月14日の出港以来、33日ぶりに本日10時に焼津漁港に帰ってきました。
学園の生徒、職員がみな元気な姿で無事に帰港できたこと、本当にうれしく、また誇らしく思います。
実習船「やいづ」の船長さんをはじめ乗り組み員の皆様、専攻科の生徒さんには、大変お世話になり、心から感謝申し上げます。

入港したとはいえ、明日、漁獲物の水揚げと入札があり、その後、船内清掃と片づけ等があります。
18日の下船式まで、最後まで気を抜かず、頑張るよう訓示しました。


  

  






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実習船「やいづ」からの報告 (12月10日) サイパン寄港 生徒たちの声

2012年12月10日 15時33分09秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、12月4日(火)8時にサイパンの港に入り、3日間の寄港を終え、6日(木)15時には沖縄に向けて出港しました。
現在、風力6~7の強い北東の風が吹いていますが、順調に航海を続けており、明日には沖縄の那覇港に到着する予定です。

サイパンでは、アメリカ記念公園をはじめ「バンザイクリフ」などの戦跡地を訪れたほか、ホテルでのバイキングや観光、買い物など楽しみました。
初めて海外を経験した生徒たちは、その新鮮な印象を文章にしてくれました。


 N君:南国特有の日差しの強さが、即座に体中に伝わってきました。
    3日間という短期間ではあったけれど、楽しさと(戦争の)悲しみが知れてよかったです。

 Y君:サイパンで一番の街は、日本と全く異なる景色で色々な物が売っていました。
    自然がたくさんあって、やっぱり日本にはいない生き物が沢山みえました。

 U君:昔の人は戦争なんかがあって可哀そうだと思った。
    自分達は平和な時代に生まれてきて本当に良かったです。
    昔の日本のことを学べたので、友達にも話してみたいです。

 S君:すごく暑かったことが一番最初に思った。
    英語はへただけれど、明るく話しかければ、しっかりと返してくれたので、面白かった。

 S君:僕は昔から英語が苦手で、外国になんて絶対に行かないと思っていたけど、実際に行くと超楽しかった。
    夕食にハンバーガーを食べたが、あれは口や文字で伝えることはできない。
    実際に食べないとあれの凄さには触れられないと思う。
    最後に、最大の目標だったビキニのお姉さん方を見ることができ、かなり嬉しかった。

 W君:まず目に入ったのは、焼津にはないすっごいきれいな海でした。
    サイパンは小さい国なのに、戦争までして取り合って、国と国の争いは大変なことだと感じられます。
    だからこそ、今の日本は平和だと思います。
    サイパンに行く人があれば、記念公園に行くように言ってあげたいです。




 





 


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実習船「やいづ」からの報告 (12月5日) かつお操業実習を終了した生徒たちの声

2012年12月05日 08時36分46秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は、10日間のカツオ操業実習を終了し、12月4日(火)8時にサイパンに入港したとの連絡が入りました。
マリアナ諸島の西側海域で、10日間操業を行い、約8トンの漁獲があったそうです。
生徒達の声が届きましたので、紹介したいと思います。

S君:朝、歯を磨こうとしたら、いきなり操業が始まり焦った。
   群れに当たり結構釣り上げることが出来、メチャクチャ楽しかった。
   局長(無線通信)の怒号があるとテンション上がるし、なぜかよく釣れた。
   最初の頃は、中サイズのカツオを上げるのも大変だったが、今は苦にならない。
   力ではなく、コツなんだということをしみじみ思った。

N君:操業では、自分達が作ったバケ(疑似餌)を使用するので、より一層楽しみでした。
   朝夕の時合(よく釣れる時間帯)の時に、自分は当直になってしまい、内心「釣れるな~」と祈っていた矢先に釣れてしまい、ガックリ。
   人生初のカツオを釣り上げた時には、胸躍る思いと、嬉しすぎて体が硬直したような感じが入ってました。

I君:釣り以外のシフト(釣った魚を冷凍庫から冷蔵庫へ移す作業)やカメ(魚槽)洗いの作業など、
   どれも来年からいけないことをひと足先にすることができて良かった。
   また、何をするにも迅速に動き、一つでも多くの仕事をすることの大切さを知った。
 
A君:糸が隣の人と絡むと迷惑がかかるので、とても焦り、やっとほどけた時は、冷や汗でびっしょりでした。
   また、飲み込まれたバケを外すのに、カツオの血がいたるところに飛び散り、口にも入ってしまった。
   カツオの血はよく分からない味だった。


 (写真は、昨年の乗船実習のものを使用しています)


  

  

  




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