静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船「やいづ」からの報告 (12月4日) 第5次航海 「主直日誌」から 11月24日~29日

2012年12月04日 09時28分01秒 | 24年度 乗船実習
第5次航海「主直日誌」の続きを書きたいと思います。

 11月24日(土) 天気 晴れ 海の状態 良好
  漁業学園の生徒達は、釣り方がまだぎこちなかったけどしっかり釣れていました。

     

 11月25日(日) 天気 晴れ 海の状態 良好
  学園の生徒さんは、ますます元気で船の生活や食当(食事当番)などにも積極的に取り組んでいます。

     

 11月26日(月) 天気 晴れ 海の状態 やや波あり
  今日は、朝から何度かナブラ(魚の群れ)を発見しました。
  しかし、ほとんどがシイラの群れでした。
  夕方にやっとカツオの群れを発見し、釣り上げることができました。

  大漁とは言えませんが、釣れた時は嬉しかったです。
  漁業学園の人達も釣り終わった後の表情は気分が良さそうでした。
  その後、みんなで協力し、片づけを終えました。

  漁業学園の人達は飲み込みも早く、素早く動き、仕事を率先して手伝います。
  自分はできないことだらけです。


       

 11月27日(火) 天気 晴れ 海の状態 良
  昨日のこともあり、このまま終わるかと思った今日の日没、今航海で一番大きいナブラに当たることができました。
  カツオの大きさも今までよりひとまわり大きく、前航海での釣りの感覚が呼び覚まされるかのような、カツオの引きでした。
  久しぶりに楽しむことができました。

  漁業学園の生徒さんは釣りの楽しさをこの日の体験で改めて感じたようで、とても充実した一日だったと思います。


       

 11月28日(水) 天気 曇 海の状態 うねり少々
  今日は漁学の人達と艫(とも:船尾)で操業をする予定でした。
  残念ながら昼間は良いナブラに恵まれることもなく釣果はゼロでした。


     

   11月29日(木) 天気 晴れ 海の状態 穏やか
  今日は、調査(操業)8日目になり、航海の日数も半分に指しかかってきました。
  見張りでは、双眼鏡を使い、鳥やナブラがいないか探します。

  夕食後には、カツオの群れに当たり釣ることができました。
  漁業学園の人達も大分慣れてきてポンポンリズム良く釣っていました。
  餌も少なくなってきて操業日数も限られてきましたが、気を抜かず最後まで頑張っていきたいです。


       







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実習船「やいづ」からの報告 (12月1日) 第5次航海 「主直日誌」から 11月19日~23日

2012年12月01日 09時22分45秒 | 24年度 乗船実習
前日のブログで、乗船実習の様子を「主直日誌」から紹介しましたが、その続きを書きたいと思います。

 11月19日(月)天気 晴れ 海の状態 鹿児島新港 停泊中
  漁業学園の生徒さん達は、出港作業にも意欲的に参加し、徐々に船内作業に磨きがかかってきているようです。
  私たちも負けないように頑張りたいです。


          

 11月20日(火)天気 晴れ 海の状態 穏やか
  学園の生徒たちは、来年4月には働くことになるので、一生懸命課業に取り組んでいます。
  物事に対する取り組み方が、自分たちと違うなと感じました。


          

 11月21日(水)天気 晴れ 海の状態 おだやか
  漁業学園の生徒さん達もだいぶ船に慣れてきて、酔う人もなくなってきました。
  明日からは、一本釣りが始まりますが、操業にも早く慣れていってもらいたいです。

     

 11月22日(木)天気 晴れ 海の状態 穏やか
  漁業学園の生徒さんにとって初めての操業でしたが、今日は釣ることができなくて残念だと思います。
  しかし、皆さんは諦めずに鳥を探していました。
  明日は、是非釣ってもらいたいです。


     
 
 11月23日(金)天気 晴れ 海の状態 良い
  漁業学園の生徒さんにとっては初めての釣りで、とても楽しそうに一日を過ごしていました。
  そして釣り終わった後の作業もとても積極的に取り組んでおり、自分たちも負けてはいられないと思いました。


       


 

 


 
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実習船「やいづ」からの報告 (11月30日) 第5次航海 「主直日誌」から 11月14日~18日

2012年11月30日 10時23分22秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」が11月14日に焼津港を出港してから約2週間が経ちました。
学園の生徒達の様子は、水産高校専攻科の生徒さんが書いた「主直日誌」(焼津水産高校ホームページ)から知ることができます。
学園生徒に関する記事や写真を「主直日誌」から抜粋して紹介したいと思います。


 11月14日(水) 天気:晴れ 海の状態:時化
  漁業高等学園の生徒は出港早々荒れていたため、ほぼ全員が船酔い状態でした。
  しかし、弱音を吐かず、やるべきことはしっかり頑張っていたと思います。
  気合が入っているなと感心しました。


       

 11月15日(木) 天気:晴れ 海の状態:悪い
  船内生活では、漁業学園の生徒と一緒に食事や清掃などを行っています。
  漁業学園の生徒は配膳や清掃に積極的に取り組んでいます。
  そのような姿勢を見て私たちも見習わなければいけないと感じています。


     

 11月16日(金) 天気:晴れ 海の状態:おだやか
  今回は、漁業学園の人達に(餌イワシを運ぶ)ラインを作ってもらいました。
  これは単純な作業ですが、やってみると餌をこぼしてしまったり大変です。
  今回は息のあった動きでスムーズに行えました。

  漁業学園の人達は初めてであるにもかかわらず、ほとんどミスなくやり遂げたので驚きました。
  かけ声がとても大きくて見習うことばかりでした。


     

 11月17日(土) 天気:雨 海の状態:鹿児島新港 停泊中
  市場での競りを身近で見ている専攻科と漁業学園の生徒達も真剣に見て、良い体験になったと思います。
  漁業学園の生徒さんとは、朝の市場見学しか行動できませんでしたが、今日も元気に生活していたと思います。


11月18日(日) 天気:晴れ 海の状態:鹿児島新港 停泊中
  今日から生きた鰯の活餌管理が始まりました。
  漁業学園の人達とともに死んだ鰯を掬ったり、魚槽を掃除したり、また死んだ鰯を天秤秤にかけて重さを調べたりしました。
  今回の作業も漁業学園の人達にとっては、新鮮な経験らしく、初めて使う量りの使い方についてみんな集まって学習していました。


     




  

 


 

 
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実習船「やいづ」からの報告 (11月20日) 出港からの3日間 (生徒作文)

2012年11月20日 09時05分28秒 | 24年度 乗船実習
実習船「やいづ」は昨日12時に、マリアナ東方海域の実習海域に向かって鹿児島を出港しました。
生徒達は、鹿児島港への入港と上陸でリフレッシュして、新たな気持ちで臨んでいることと思います。
前日のブログでは T君の作文を報告しましたが、もう一人N君の作文を紹介します。

 「ようやくこの日がやってきた」と思った初日、多くの人たちに見送られながら焼津港を出港しました。
 焼津を出てすぐの所で、大漁祈願と安全祈願のお参りをして、「さぁ、いざ大海原へ」と思った矢先、船体が上下左右グラグラ揺れだしました。

 焼津から御前崎までは、風力5~6で酔いがきつくなる程ではなかったのですが、御前崎を返した途端、一層振れが激しくなりました。
 この時の風力は7~8で、メートルでいうと(風速)15メートルを超えていました。
 あまり船に慣れていない身からすると、なかなかシンドイものがあります。

 振れに振れること6時間、これは危ないと思いトイレに直行。やってしまいました。
 気持ちとしては、やってしまったという罪悪感と、その後のスッキリ感があった他、酔っている最中は、食事が喉を通らなかったけど、
 もどしてからは、完食するまでになり、もどして良かったと思います。

 翌日は0-4の航海当直があり、真っ暗な中、灯火を頼りに他の船の位置や灯台の位置を確かめながら進み、2度舵を握らせてもらいました。
 自分が右に舵を切れば船も右に針路を取り、逆もまた同じだと思います。
 この時には、微妙な舵捌きが鍵になり、指示された数値に合わせるのが少し難しかったです。

 3日目の朝、本船は鹿児島の入り口まで来ていました。
 この日は、餌の積込の作業があり、10時半ごろから始まりました。
 自分の就いた仕事は、カメ(水槽)に何倍入れたかを数える係で、大声で61まで数えたので、喉を傷めました。

 この時に学んだのは、餌のイワシが入ったバケツは、平行に移動させることと、操業中に使用するオーニング(屋根)を開き、
 これをロープで縛る方法を教えてもらいました。
 これまでたった3日間だけれど、数多くのことを学べているので、こらからも頑張りたいと思います。


 (掲載の写真は、昨年の乗船実習時のものです)

  


  

 
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実習船「やいづ」からの報告 (11月19日) 焼津出港~鹿児島でイワシ餌積み

2012年11月19日 09時48分12秒 | 24年度 乗船実習
11月14日(水)に焼津港を出港した実習船「やいづ」は、16日(金)鹿児島に到着しました。
ちょうど出港した日は、西高東低の冬型の気圧配置になって強い西風が吹いており、生徒達の多くが船酔いを経験しました。
最初の試練が船酔いでしたが、鹿児島での活イワシの餌積込と上陸研修も無事に終了して、生徒全員、元気であるとの報告を受けました。

さっそく鹿児島の生徒達が書いた生徒作文(I君)が届きましたので、紹介します。

 焼津港を出港して1番最初に降りかかってきた難関は船酔いでした。
 出港してから昼食を食べて、すぐに船酔いをしてしまい、その日は夕食を食べることが出来ませんでした。
 寝る時は、すぐに寝れず焼津出港の初日は大変でした。

 2日目も船酔いが治らず、朝食を食べることが出来ませんでした。
 2日目の自分の役割は、全面所とトイレの掃除でした。
 じっとしているより動いている方が酔いを紛らわせられると分かりました。

 2日目は、午前中に外に出ることが出来て気持ち良かったし、船から見る景色はとてもきれいでした。
 3日目は、0時から4時の航海当直で実習船「やいづ」でワッチをするのは、初めてだったので、とても緊張しました。
 でも、船員の方が話しかけてくれたので、良かったです。

 航海当直で大変だったことは、4時間立ちっぱなしで足が疲れたのもそうですが、
 1時間に一度、機関室に気象を知らせることが一番大変でした。
 針路、風向、風力、天候、水温を暗記して知らせるのが、上手に出来なかったので、早く覚えられるようにしたいです。

 航海当直を終えて、寝て起きたら餌積みでした。
 僕は、カメ(水槽)に入れる餌をカウントすることをして、自分的にいつもより声を出せたと思います。

 餌は、1バケツ5000円くらいと言っていて、こぼすことがあったので、自分は鰹船に乗るので、
 餌を大切にしていきたいし、今日したことを忘れず、これから活かせていけたらいいなと思います。
 まだ、航海は始まったばかりなので、できるだけ多くの仕事を早く覚えられるように頑張っていきたいです。


19日(月)12:00に鹿児島を出港して、実習海域のマリマナ海域の向かいます。
詳しい情報が入り次第、報告したいと思います。
写真は、昨年の乗船実習の時のものを使用しています。

  


  







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