静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

静岡県地震防災センターの見学 (生徒作文)

2013年04月25日 13時10分56秒 | 防災対策
将来、必ず発生するだろう東海大地震などに備えるために、学園では、毎年4月に静岡県地震防災センターを見学しています。
地震や津波から自分自身や財産を守る、海を職場として働くための基本的な知識を身につけてもらいたいからです。

地震防災センターを見学したB君の作文を紹介したいと思います。
B君は他県出身で、静岡県の地震対策の一端に触れるのは初めてです。

今日(23日)、私達は静岡市にある地震防災センターに行きました。
最初に、これから起こる東海地震や東南海地震などを想定したビデオを見ました。
本当に地震などが起きたら、どのようなことを対策するのか、今住んでいる焼津ではどのようにして逃げたら良いかを考えました。

自分が覚えている記憶では、まだ地震の体験をしていないので、その恐ろしさが分かりません。
もし、本当に地震が起きたときは、何もできないと思うから、日頃から避難訓練などをしっかりしていきたいと思いました。
少し不安ですが、(自分は)今後何年間は、この静岡県で働こうと思っているから、いつでも対応できるようにしたいです。

ビデオの後は、実際に地震が起きたときの震度の強さを体験してみました。 (写真)
震度の強さは3と6強の強さでした。
最初は、そんなに強くないと思い、少しなめてました。

確かに、3ぐらいはそんなではなかったけど、6強を体験したら本当の地震をなめていたら駄目だと思いました。
地震は体験できるけど、津波は体験することはできません。
本当に自分の前で地震が発生し、津波が来るときは、必死に高い所に逃げて自分の命、そして他の人の命も助けたいと思いました。

地震防災センターで学んだことをしっかりと頭に入れて、今後は、地震が来るかもと思いながら行動したりしていきたいと思いました。
地震と津波は、本当に怖い災害なんだと今日の地震防災センターで学ぶことができました。


  








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震災からの復興 「志津川中学校 245日の歩み」 (菅原貞芳校長編)

2012年09月04日 08時45分53秒 | 防災対策
昨年12月5日、生徒募集のため宮城県南三陸町立志津川中学校を訪問しました。
その時、菅原校長先生から「志津川中学校 245日の歩み」という冊子(写真)をいただきました。

震災のあった3月11日から中学校は避難所となり、生徒や避難民550名以上が避難所生活となりました。
先生方は約半月間、長い人で約1カ月間、避難所になった学校に泊まり続けたそうです。
この冊子には、志津川中学校職員の皆様と生徒が震災後、245日間をどのように過ごしたか克明に記録されていました。

新聞記事、学級通信、学年通信、学校通信、職員室通信、各先生のプリント類が129ページに、時系列に収録されています。
巨大地震と津波に襲われ、学校が避難所となった時、どんな問題が発生するか、問題解決のためどんなことをしたか、参考となる貴重なものばかりです。

南海トラフ巨大地震の被害想定が明らかになって、静岡県内の学校でも具体的な対応が求められることになります。
このような冊子があることを、学校関係の多くの皆さんに知っていただき、防災に役立ててもらいたいと思います。
菅原校長先生、本当にありがとうございました。


 志津川中学校の皆さんの貴重な体験、思いを多くの人に伝えたい!







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南海トラフ巨大地震の被害想定と学園の対応

2012年08月30日 09時44分47秒 | 防災対策
南海トラフ巨大地震による被害想定が、内閣府から8月29日に発表されました。
学園のある焼津市の最大津波高は11m(平均6m)、数分で到達するとされています。
もし、巨大津波が発生した時は、生徒達や職員の命をどのように守るか、具体的に考えておくことは大切なことです。

幸い、この学園の建物は、平成6~7年度に建設された比較的新しい建物です。
教育棟は3階建、宿泊棟は4階建、いずれも鉄筋コンクリート造で、耐震性は高くなっています。
このため、宿泊棟が焼津市の避難ビルに指定されており、地震発生時には、周辺の住民の皆さんも避難してきます。

学園は全寮制であり、海上での実習や見学、自由時間以外は、基本的に学園内で過ごすことになります。
夜間は、生徒達は宿泊棟にいて、ほぼ安全と考えて思います。
昼間でも教育棟や実習棟にいることが多く、地震が発生したら一刻も早く宿泊棟まで避難することが命を守ることになります。

この学園は、この地域で一番安全な施設と考えてよいと思いますが、命を救うのは的確な判断にあると思います。

 巨大地震が発生したら、直ちに宿泊棟の4階に逃げること!

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