漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
超大型の台風21号が昨夜から今朝にかけて焼津近くを通過。
ブログをご覧の皆さん、事故などはなかったですか?
学園は通常どおりスタートしましたが、航海専攻の生徒は、生徒は台風に備えて固定してあった「わかたか」のロープを外す作業をしました。
片付けをしながら、実用的な実習も行います。
ところで、今朝の満潮は朝の7:25。
大潮に近い満潮ということから、早朝に高潮(たかしお)がおきたようです。
岸壁にも、ゴミがたまっていました。
わかたかの固定しているロープを外し、巻き取ります。
使ったロープは学園に持ち帰り水道水で洗いました。
ロープは洗うときに水道水がしっかり当たるように、また乾きやすいように環(わ)をずらしながら巻きます。
よれた(ねじれた)ロープの戻し方も教えてもらいます。
ついでに、細いロープは端がほつれていたので、端末処理(たんまつしょり)もしました。
台風のおかげで、いろいろ実地研修となりました!
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【高潮】
高潮は、台風や発達した低気圧が海岸部を通過する際に生じる海面の高まりのことです。
気圧が1hPa(ヘクトパスカル)下がると海面は約1cm上昇すると言われています。
今回の台風は中心気圧が960hPaでしたから、気圧変化により50cmくらいの上昇があったと思われます。
で今回は大潮に近い状況だったで、満潮時には岸壁より上に海面が上昇することになったのでしょう。
台風でも、干満の海面変動とのタイミングがあったときだけ高潮になります。
漁師は、こんなことも頭に入れておく必要があります。
園長のつぶやき
台風の通過が生徒の帰園時間とずれて良かったです。
オートバイ通勤の私も、家を出るときには雨も止み、風もほとんどありませんでした。
生徒を預かる身としては、生徒に事故が起きなかったことがなによりです。
沿岸漁業では台風でなくても、天候が悪ければ出漁を見送ります。
ですから、年間の出漁日は100日を切ることも珍しくないのです。
以前、知り合いの漁師が
「昔の漁師は、天候が悪くなるギリギリまで漁をしていた。
天気予報で時化(しけ)がくるのがわかるようになった。
だから、今の漁師は時化を待って海をボーと見ている」
と言ってました。
将来の天気がわかるようになって、海難事故が減ったことは事実だと思います。
そのかわり、出漁も減ってしまった。
これを聞いたときは複雑な気持ちでした。
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