4月17日 月曜日
漁業高等学園の授業は、漁師に必要な知識を得るために必要な内容となっています。 先週1週間通しで授業を行いましたので、生徒達は1学期の授業を一通り経験したことになりますが、2学期以降は海技士筆記試験合格を目標に、航海と機関の専攻に分かれて専門的な知識を学びます。 海技士とは、大型船の運航に必要な職員で船長や機関長になるには、この資格が必要です。
主な教科
航 海 術:海図、海流、航法、航海計器
運 用 術:船体構造、操船技術、航海当直
海 洋気 象:天気や気圧、風、波浪等
海 事法 規:船舶の運航に係る諸法令
航海術算法:方位、速度、距離等の計算方法
内 燃機 関:エンジン、プロペラ、ボイラー等の構造と運転
補 助機 関:ポンプ、冷凍機、各種計器
舶 用電 気:電気・磁気の知識、電気設備、発電機
機 関一 般:機関備品、油の性状、船体構造等
執 務一 般:機関当直、船内作業
機関術算法:運動、熱、圧力等の単位と計算方法
水 産技 術:漁海況情報、資源管理、加工、流通
この他に体育やクラブ活動があります。 授業の名前を見ただけで難しそうだと思われるかもしれませんが、いずれも大型船の幹部職員になるためには覚えなければならないことです。漁業高等学園は少人数制で、海技士の資格を有する先生が分かりやすく教えてくれます。 海技士の資格を取ることができる学校は、商船大学、海技教育機構、海技大学校など、他にも沢山あります。したがって、純粋に船乗りになりたいなら選択肢は沢山ありますが、漁師になるのなら別です。漁業高等学園のように漁業現場を知る教員がいて、漁業現場で必要な知識や技術に特化した授業を行う学校はほとんどありません。学園では海技士の勉強はおよそ半分です。残り半分の授業と実習で、水産業について様々な知識を身につけ、漁師になったときに即戦力として活躍できるよう、ロープワーク・漁具制作などの基礎技術を学んでもらいます。さらに、授業や漁船および水産関連施設の視察見学等を通じて、自分が進む漁業種類を考える参考にしてもらいます。
水産技術授業
実習や視察については、また別の機会に紹介します。
入学希望者向けに学園の見学説明会を実施しています。園長が学園生活を説明し、施設を案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。 現在、4月22日(土)と23(日)の参加者募集中です。
5月は見学説明会強化月間です。週末開催日が4日(20,21,27,28日)あります。遠方で来園が難しい方には希望日にZoomを使用したオンラインによる説明会を実施します。再来年以降の受験を考えて頂いている方も歓迎します。お気軽にご参加下さい。詳細は漁業高等学園のホームページ(https://gyogaku.com)をご覧ください。
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