静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

深海おじさんの講演1 サメの解体

2023年07月14日 13時20分32秒 | 授業・講演
7月14日 金曜日
焼津には深海漁で有名な漁師さんがいます。長兼丸の長谷川久志さんです。長谷川さんは全国的にも珍しい深海魚専門の漁師で、テレビ番組の出演も多く、全国各地で講演もされていることから、「深海おじさん」として知っている方は多いのではないでしょうか。
学園では「深海おじさん」の講演はこの時期の恒例行事になっていますが、今年は講演の初めに深海ザメの解体実習を行って頂けることになりました。
当日用意して頂いたのはヨロイザメの27kgの大物です。


ヨロイザメの名前の由来は、皮膚が硬くて鎧をまとっているようだからだそうです。また以前TV番組で長谷川さんが顔つきから、まるでゴジラの様だな!とコメントしたことから通称ゴジラと呼ばれるようになったというエピソードも紹介して頂きました。

深海ザメの歯 頻繁に生え替わるそうです。


解体前に「このサメは雄か雌かお腹開かなくても分かるんだけど、その理由が分かる人?」と生徒に質問がありました。何人かが想像で答えていましたが、4人目くらいで正解者が出ました。体に雄が噛みついた傷があるので雌だと分かるそうです。


その後、長谷川さんが腹に包丁を入れると、直ぐに大きなグレーの臓器と卵が目に入りました。


するとこの灰色の臓器は何だ?と質問があり、これはほとんどの生徒が肝臓だと答えられました。しかし腹の奥に1対あった臓器を聞かれて卵巣だと答えられた生徒は一人もいませんでした。


このように解体を進めながら、それぞれの臓器の役割や深海ザメの生態に関する話しをしていただき、40分ほどで解体が終わりました。
最後は生徒達が、身に包丁を入れ皮を削いで切り身にしました。


今回は普段目にすることのない深海ザメに直接触れて、体の構造も知ることができ、生徒達にとって貴重な体験になったと思います。

この後の深海魚に関する講演の様子は来週紹介します。

漁業高等学園を「見て、知って、体験する」をテーマに、オープンキャンパスを8月16日(水曜日)と翌日17日(木曜日)に開催します。参加申し込み受付中です。夏休み中、平日の学園見学にも対応いたします。詳細は漁業高等学園ホームページ https://gyogaku.com/ をご覧ください。







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