美術全集や教科書のように、きれいに「日本画の世界」をまとめて見せた右側の展示室に対し、左手の、所蔵品展に用いられることの多いスペースでの「揺さぶる絵」展は、なかなか攻めています。道立近代美術館・釧路芸術館に加えて、豊橋市美術博物館や東京国立近代美術館からも作品を借り、戦後、著しく変化を遂げた日本画の諸相を見せているのです。
キュレーター(道立近代美術館の学芸員)が図録で述べているように
「本 . . . 本文を読む
道立近代美術館で、日本画メインの展覧会が二つ開かれていて、とても対照的なのがおもしろかったです。
右側の展示室で、STVが主催してガンガン宣伝している展覧会は、美術全集や画集に登場するような大家の名品が並んでいます。
半面、おもに所蔵品展に用いられている左側の部屋は、道立近代美術館の単独主催で、戦後の革新的な日本画を展示しています。
つまり、オーソドックスな、いかにも一般に流布しているイ . . . 本文を読む