若手バリバリの4人による企画展。
このうち、蒲原さんはおもにデザインの世界で活躍されている方なので、このブログではまったくとりあげたことがない。
ほかの3人については、下のリンク先でわかるとおり、ものすごいハイペースで制作・発表に取り組んでいる。
いただいた案内状には、平面作品の展覧会であると書かれていたように記憶していたけど、実際に会場へ足をはこんでみたらちょっと違っていた。
西田さんと森本さんは平面とインスタレーションの二本立てであった。
西田さんは、インスタレーション「ドリフトシティ」と絵画「コンストラクション ペインティング7点。
「ドリフトシティ」は、昨年の「油展」と同種の作品で、プラスチック廃容器をならべて、下からライトで照らしたもの。チープかつポップな榎忠といった雰囲気は変わらない。
「コン…」のほうは、昨年の個展連続波状攻撃「SPIRAL」の、iwamizawa90°での個展で、「ART」と文字を書いた絵画を発表していたが、あの延長線上にあるような作品である。すでに、「絵画である」ことの根拠は「絵画である」ことでしかない、ある種のトートロジーというか、ニヒリズムのようなものを感じてしまうのだが、それって深読みしすぎだろうか。
蒲原さんは「夢想草化図」。
紙に書いたモノクロの草の絵を、輪郭に沿って切り抜き、直接コンクリートの壁に貼っている。
笠見さんは「untitled」4点と「entopic」。
これまでの画風とやや異なり、ひたすら線をひいたり、さまざまな色が明滅する画面の地を暗色にしたり、新しい方向を模索しているのが興味深い。
森本さんは、平面が「シールド」。目の引っ込んだ人物(2人)の周囲に、トレードマークとも言える赤い花が乱舞している。
インスタレーション「ホームメイキングエクササイズ」はもっと複雑。キャプションには
あずかるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、ファー
まとめるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、豆、ウィッグ、人毛
あつめるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、豆、ウィッグ、人毛
なでとるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、ファー
とある。
会場の手前に、白く薄い布のベールが天蓋のように垂れ下がっていて、緑の円の上を覆っている一角がある。内部の天井からは細い糸で豆のようなものがつるされている。
奥の床面には古い衣類が乱雑に散らかっており、表面にはやはり豆のようなものがちらばっている。隅っこには、芽を出した豆がちいさな鉢に植えられて3カ所に置かれており、いちばん奥の壁には、はたきとおぼしき物など四つの道具が壁に掛けられている(これら四つの物体は、札幌市民ギャラリーでこのほどひらかれていた「七月展」からの流用と思われる)。
出品者はいずれも新しい方向を手探りしているように思われた。その意欲を、買いたい。
2009年7月17日(金)-29日(水)13:00-23:00、日曜・祝日休み
CAI02(中央区大通西5 昭和ビル地下2階 地図B)
□蒲原さんのサイト MIDORIUM DESIGN http://www.midorium.com/
□http://megumimorimoto.her.jp/
■北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業・修了制作展(2009年2月。笠見、西田両氏が出品)
■油展2008 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室 +岩見沢校芸術課程美術コース油彩画研究室展(笠見、西田両氏が出品)
■SAG INTRODUCTION(2008年、笠見さん出品)
■第4回法邑ギャラリー大賞展(2008年8月、笠見さん出品)
■FIX・MIX・MAX!アワード入選作品展(2007年、笠見さん出品)
■アウトレンジ キタ 2007(笠見さん、西田さん出品)
■笠見康大個展「背中の時間」(2006年)
■油展 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室展(2005年、笠見さん、西田さん出品。画像なし)
■油展2007
■500m美術館(2008年11月)
■ART!MEET!MART! (2008年11月)
■gallery shikakuが開設(2008年10月)
■On the wall/Off the wall (2008年9月)
■Fw:SPIRAL(08年7月)
■西田卓司個展「Image of pop」&「壁ポップ」(08年6月)
■西田卓司「Personal Job」2004-2008 (08年6月)
■西田卓司「Imagined Pop Scenery」&「Shape to make」project#3(praha2 + deep sapporo 9J)=08年6月
■『カナコ雪造カンパニー』~除雪原風景へのオマージュ~(08年2月) ■作品画像
■西田卓司「『Shape to make』#01 (07年)
■500m美術館「まぼろし遊園・2」(07年)
■北海道教育大学札幌校美術科 七月展(06年)=西田、笠見両氏が出品
■森本めぐみ個展「ワークス」 (2009年4月、画像なし)
■ACRYL AWARD2008入選作品展 (2009年3月)
■Megumi Morimoto Exhibition (2009年2月)
■森本めぐみさんがアクリルアワード大賞
■森本めぐみ作品展「むこうのほう」(2008年9月)
■日常にARTを H.I.P-A 紀伊國屋プロジェクト (2008年7月)
■post ship exhibition 01(2007年)
このうち、蒲原さんはおもにデザインの世界で活躍されている方なので、このブログではまったくとりあげたことがない。
ほかの3人については、下のリンク先でわかるとおり、ものすごいハイペースで制作・発表に取り組んでいる。
いただいた案内状には、平面作品の展覧会であると書かれていたように記憶していたけど、実際に会場へ足をはこんでみたらちょっと違っていた。
西田さんと森本さんは平面とインスタレーションの二本立てであった。
西田さんは、インスタレーション「ドリフトシティ」と絵画「コンストラクション ペインティング7点。
「ドリフトシティ」は、昨年の「油展」と同種の作品で、プラスチック廃容器をならべて、下からライトで照らしたもの。チープかつポップな榎忠といった雰囲気は変わらない。
「コン…」のほうは、昨年の個展連続波状攻撃「SPIRAL」の、iwamizawa90°での個展で、「ART」と文字を書いた絵画を発表していたが、あの延長線上にあるような作品である。すでに、「絵画である」ことの根拠は「絵画である」ことでしかない、ある種のトートロジーというか、ニヒリズムのようなものを感じてしまうのだが、それって深読みしすぎだろうか。
蒲原さんは「夢想草化図」。
紙に書いたモノクロの草の絵を、輪郭に沿って切り抜き、直接コンクリートの壁に貼っている。
笠見さんは「untitled」4点と「entopic」。
これまでの画風とやや異なり、ひたすら線をひいたり、さまざまな色が明滅する画面の地を暗色にしたり、新しい方向を模索しているのが興味深い。
森本さんは、平面が「シールド」。目の引っ込んだ人物(2人)の周囲に、トレードマークとも言える赤い花が乱舞している。
インスタレーション「ホームメイキングエクササイズ」はもっと複雑。キャプションには
あずかるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、ファー
まとめるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、豆、ウィッグ、人毛
あつめるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、豆、ウィッグ、人毛
なでとるもの/ビーズ、金糸、オーガンジー、ファー
とある。
会場の手前に、白く薄い布のベールが天蓋のように垂れ下がっていて、緑の円の上を覆っている一角がある。内部の天井からは細い糸で豆のようなものがつるされている。
奥の床面には古い衣類が乱雑に散らかっており、表面にはやはり豆のようなものがちらばっている。隅っこには、芽を出した豆がちいさな鉢に植えられて3カ所に置かれており、いちばん奥の壁には、はたきとおぼしき物など四つの道具が壁に掛けられている(これら四つの物体は、札幌市民ギャラリーでこのほどひらかれていた「七月展」からの流用と思われる)。
出品者はいずれも新しい方向を手探りしているように思われた。その意欲を、買いたい。
2009年7月17日(金)-29日(水)13:00-23:00、日曜・祝日休み
CAI02(中央区大通西5 昭和ビル地下2階 地図B)
□蒲原さんのサイト MIDORIUM DESIGN http://www.midorium.com/
□http://megumimorimoto.her.jp/
■北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース卒業・修了制作展(2009年2月。笠見、西田両氏が出品)
■油展2008 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室 +岩見沢校芸術課程美術コース油彩画研究室展(笠見、西田両氏が出品)
■SAG INTRODUCTION(2008年、笠見さん出品)
■第4回法邑ギャラリー大賞展(2008年8月、笠見さん出品)
■FIX・MIX・MAX!アワード入選作品展(2007年、笠見さん出品)
■アウトレンジ キタ 2007(笠見さん、西田さん出品)
■笠見康大個展「背中の時間」(2006年)
■油展 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室展(2005年、笠見さん、西田さん出品。画像なし)
■油展2007
■500m美術館(2008年11月)
■ART!MEET!MART! (2008年11月)
■gallery shikakuが開設(2008年10月)
■On the wall/Off the wall (2008年9月)
■Fw:SPIRAL(08年7月)
■西田卓司個展「Image of pop」&「壁ポップ」(08年6月)
■西田卓司「Personal Job」2004-2008 (08年6月)
■西田卓司「Imagined Pop Scenery」&「Shape to make」project#3(praha2 + deep sapporo 9J)=08年6月
■『カナコ雪造カンパニー』~除雪原風景へのオマージュ~(08年2月) ■作品画像
■西田卓司「『Shape to make』#01 (07年)
■500m美術館「まぼろし遊園・2」(07年)
■北海道教育大学札幌校美術科 七月展(06年)=西田、笠見両氏が出品
■森本めぐみ個展「ワークス」 (2009年4月、画像なし)
■ACRYL AWARD2008入選作品展 (2009年3月)
■Megumi Morimoto Exhibition (2009年2月)
■森本めぐみさんがアクリルアワード大賞
■森本めぐみ作品展「むこうのほう」(2008年9月)
■日常にARTを H.I.P-A 紀伊國屋プロジェクト (2008年7月)
■post ship exhibition 01(2007年)