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■NORIE タペストリー展(2020年9月1日~10月31日、北見)

2020年11月27日 07時58分50秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 北見市留辺蘂 る べ しべ町在住の片岸法恵さんからご案内をいただき、最終日にようやく見に行くことができました。

 案内状には
国展準会員  天然染料で染めた糸での着尺を出品
全道展会員  タペストリーを出品

とありました。

 そうなんです。片岸さんは国展と全道展で、出品する作品のタイプが違うのです。

 国展は、絵画部にはバラエティーに富んだ作品が並んでいますが、工芸部は伝統的な、あるいは民芸調の染織などが多いのです。

 今回はタペストリー展ということで、かつて全道展にも出していた作品もあるようです。

 冒頭画像は、大きい作品は左から
「向かいの山~5月の風」
「向かいの山~春~」
「向かいの山~秋~」。

 北見の四季の眺めが表現されているのでしょう。

 それらの間に、額装の小品が並んでいます。
 2枚目の画像は「野の小道」。
 「チャ タマネギ アワダチソウ ムラサキイモ」
と表示があるのは、染める際に用いた素材でしょう。
 天然由来のおだやかな色合いです。 

 そのほか、この画像よりも右側に、案内はがきにもデザインされた「春のおとずれ」(2016)が掛かっていたほか、小品の「東風吹きし」「雪の朝」「野あそび」が展示されていました。


 向かって左側の壁には「共に」「深海より」など、藍色を基調とした大作が並んでいました。

 こちらも、大作の間に「並木道」「波」といった小品が配されています。

 このほか、ちょっと奥まった一角に「法恵」という、子どもの顔をデザインした作品が1点。
 具象的な作品は、片岸さんには珍しいです。
 ご自身の幼いころの自画像なのでしょうか。


 片岸さんは2011年、東小学校に近いこのお寺で2日間だけの個展を開いたことがあります。
 今回は、境内にある別の建物「観音堂」で、ロングランの個展でした。

 晩秋の寺院は、小さな墓地にある木々の黄葉に夕日が差し込んで、しみじみとした美しさをたたえていました。
 

2020年9月1日(火)~10月31日(土)午前9時~午後4時
明照寺 観音堂(北見市北2東9)

過去の関連記事へのリンク
FAR EAST 2016 コンテンポラリーアート
片岸法恵 絣と藍のタペストリー (2011)
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