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竹内津代さん死去 103歳書家、北海道書道展参与会員

2025年03月12日 07時30分37秒 | 新聞などのニュースから
 道内書壇の最長老で、札幌のかな書家竹内津代さんの訃報が、けさ3月12日の毎日新聞と北海道新聞に載っていました。
 9日に老衰で亡くなったとのこと。103歳。
 毎日書道展名誉会員、北海道書道展参与。さわらび会最高顧問。

 日本を代表する書家の中野北溟さんの100歳を祝う書展にも(おそらく)唯一年上として参加していたほか、昨年の北海道書道展にも出品するなどお元気な様子だったので、残念です。

 竹内さんは1939年(昭和14年)、札幌市立高等女学校(現札幌東高)を卒業。
 戦後の55年か56年に、北海道を代表するかな書家の松本春子さんに師事しました。
 65年に創玄展第1回展で特選、66年に毎日書道展で毎日賞を受賞。北海道書道展では68年に準大賞に輝き、審査会員となりました。毎日展でも84年に審査会員に推挙されています。
 かな書道作家協会でも理事、常任理事などを歴任しました。

 91年には、道立近代美術館で開かれた「91 北海道の書 20人の世界」にも出品しています。
 図録で美術評論家の佐藤庫之介さんは「関東がなの正嫡」と位置づけ、「繊細さを切り捨てているわけではないのだが、厚みある強靭な空間を呼び込もうとしている」と評しています。

 葬儀は近親者で済ませたと記事にはあります。
 ご冥福をお祈りいたします。


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