さぬき市地方は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇り、雨や雪の降っている所があった。気温は2.7度から6.6度、湿度は90%から80%、風は0mから1mの北北西の風が少しばかり。明日の6日は、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。
今日は小寒。小寒は二十四節気のひとつ。冬至から十五日目で、陽暦1月6日ごろ。寒気がようやく強くなる。寒の入りでもある。昨日までは暖かいお正月だったけれど、今日は少しばかり風が冷たくなってきた。
今日は奥方がお休みだからと、香川県立ミュージアムに誘った。一人で来ると、「勝手に好きな事をして・・・」と叱られるので誘ってみた。
この時期恒例の「日本伝統工芸展」である。
「うわ・・、610円も要るの??」と仰る奥方に、免許証を見せなさい・・・というと、無料で入場させていただける。65歳以上は無料となる。私は、この「長寿手帳」を見せて入る。
私は、アートや芸術はわからない。でも、こういうものは、「すごい・・・」と思う。日本伝統工芸展は、歴史・芸術上特に価値の高い工芸技術を保護し育成するとともに、先人から受け継いできた優れた技を磨き、現代生活に即した新しいかたちを築き上げることを目的として、昭和29年(1954)から毎年開催され、今回で64回を数える。
流動感あふれる非対称形の器体は、絶えず形を変えて走り流れる水の姿を体現し、黒漆面の条線がその勢いを強調する・・・というのだが、何がなんだかさっぱりとわからん・・・。
今回の高松展では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品46点をはじめ、受賞作品及び四国在住作家の入選作品など計300点を展示している。このうち、香川在住作家の作品が17点、香川県ゆかり作家の作品が13点ある。
ただただ、うなってしまうばかりの作品が並んでいる。
人間ってすごいなぁ・・・という言葉ばかりが出てしまう。
こういう素朴な作品が馴染みやすい。風の中を家路につくおばあさんの姿である。
さっぱりとした作品だが、手足がまるで生きているようにすらりとして美しい。
奥方が、「今日のお昼は、ここからだとこがねね・・・」と言うので、こがね製麺所志度店に寄った。ずいぶんと久しぶりだ。
奥方はいつもの「かけうどん」におでんである。私は、「七宝具(しっぽく)うどん小」である。トッピングはフリー。
話は一転するが、今年の香川県の「三が日の人出」数である。香川県東部の東かがわ市の「与田寺」96,000人はすごい。「田の口薬師」や「白鳥神社」も定位置にいる。さぬき市の「大窪寺」も大健闘。
今日の掲示板はこれ。「耐えてこそ つぼみふくらむ 梅の花」というもの。昨年末にはこの冬は暖冬だなんて気象予報士が自信ありげに口を揃えていたが、ようやくに”寒の入り”に恥じない気温になってきている。ネットで調べると万葉集で萩についで多く出てくるのが梅で、合計すると119首もあるそうだ。この「耐えてこそ 蕾ふくらむ 梅の花」は、「梅ちゃん先生」の梅子の名前の由来であったが、梅の花は辛い時期に耐えて幸せを迎える象徴的な花なのかも知れない。ふと見ると他の木々も春の準備を始めているようだし、梅の花も紅梅も、少しずつだが花びらが開いているように見える。
じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。