まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

島のよさ

2005年04月30日 | 自然
 昨日の島四国のお接待の余韻を残しながら、重い頭の目覚めでした。親戚の美智代さんやみさ子さん、弟のタケシや母のさっちゃんらと貝堀に出かけました。私がこのさぬき広島にやってきた十年前には、どこでも掘れた貝ですが、ここ最近は、貝なぞ珍しくなってしまいました。
 最後の楽園といわれた「園の洲」を訪れる人は絶えてありません。貝が絶滅したからです。
 そこで隣の島の「知られざる楽園」を訪ねてみたのです。ここも苦労して掘るのですが、一人が二十個も掘れればいいほう。それでも5人合わせれば、味噌汁くらいにはなりましょうか。
 その夜、アサリの酒蒸しをいただいて、宴会になったのはいうまでもありません。
 この日、みさ子さんが帰りました。

  海の幸 かみ締めて知る 島のよさ  暁光

さあ、いよいよ大型連休。ますは島遍路から。

2005年04月29日 | 民俗
 二十八日のお昼過ぎから、従姉妹の美智代さん、坂出のおじさん夫婦、親戚の多田のシナエさんらと島に入りまして、二十九日は島四国の御接待の日です。さぬき広島には本四国と同じように1番から88番までの札所が作られ、そこを廻って行って、島を半周します。
 わずかばかりのお賽銭を渡して、パンやインスタントラーメンやお菓子などをいただきながら島を巡ります。一巡して家に戻るとミカン箱がいっぱいになってしまいます。
 この行事は旧暦の三月二十一日に行われ、今年は休日に重なったために、お接待の品物が午前中でなくなるほどの盛況ぶりでした。おじさんたちは午後から帰り、入れ替わるように、昼からは、知子さんのお母さんもはじめて島に来てくれましたし、弟のタケシも来て、楽しい一夜が始まったのでした。

   島晴れて 遍路の列の 続く坂  暁光

山の家の解体工事が始まりました。

2005年04月28日 | Weblog
 いよいよ、山の家の解体工事が始まりました。
 瓦を外す事から始まって、宅地を埋め戻しながら、徐々に解体を進めてゆくようです。
 なにせ、住宅の基礎部分が流失して、中部ぶらりんの状態ですから、作業は慎重に進めてゆかねばならないようです。宅地の半分以上が流失していまっているため、足場を確保しながらの作業だそうです。



   山笑う 谷の小道の 槌の音  暁光 

なぜか、トンボ

2005年04月28日 | Weblog
 あかんぼうは赤ん坊ですが、トンボはトン坊でもトン棒でもありません。「飛ぶもの」という意味だそうです。
 この大きなトンボは、五色台の北端、坂出市大越町乃生の高松・王越・坂出線の道路脇に立っています。方向としては北に向かっているようです。しかし、なぜ、トンボなんでしょうか。ここを通るたびに考えてしまいます。このトンボの少し東にも、同じようなトンボが立っています。
 誰が、何のために、なぜ、トンボを選んで作ったのか・・・。不思議なトンボに首をひねってしまうのです。

  春風に 花びらの舞う 寺の庭   暁光

  連休のため、4月29日から5月8日までおやすみします。

南川の大ふじは残った。

2005年04月27日 | 自然
 さぬき市大川町南川地区、南川青少年活動センター裏手には大きな藤棚があって、その大きさで有名でした。ところが昨年秋の台風23号はこの地域でも大暴れ。今も電話線の柱は倒れたまま、流失したままで、電話線は地面に埋まったまま。多くの住宅にも浸水したところです。
 あの藤の木は川の中にあったから、とっくに流失してしまったものと思っていましたが、今日、通りがかりにのぞいてみると、勢いは弱っているものの、きれいな花を咲かせておりました。
 旧の南川分校の校舎も傷つくことなく、当時のままの姿を残しておりました。
 残るもの、流れるものの差は、どこから生まれるのだろうか。生き残るものと帰らないものとの差は、どこから生じてくるものかと、世の中の無常をかみ締めたものでした。

     藤の花 揺れて無常の かおりかな  暁光

牡丹寺に寄ってきました。

2005年04月26日 | 自然
 香川県の西部、三豊郡山本町に牡丹寺というのがあるそうです。一度、お参りに行ってみたいものだと思っていたのですが、牡丹っていつごろ咲くものか分からずに、そのまま通り過ぎていたのですが、豊浜町からの帰り道、少し寄り道して、この「ぼたん寺」なるお寺に行ってきました。
 道路の要所要所に赤いのぼりが立っていて、そのお寺はすぐに分かりました。というのも、黒山の人だかりと車の大渋滞。細い田んぼ道に車があふれているんです。デイサービスセンターの車やら乗用車が目立ちます。
 お寺は真言宗の薬王寺というのだそうですが、誰もおまいりなんぞしなくって、もっぱら、食べること、お花を見ることに専念しています。アイスやジュース類が飛ぶように売れていました。

   緋の牡丹 地蔵菩薩を 包み込み  暁光 

藤の花の季節となりました。

2005年04月25日 | 自然
 朝は気持ちのいい天気でしたが、夕方から雨になりました。ラジオ・テレビでは電車の脱線事故のニュースばかりです。ひどいことが次から次へと起きるものです。
 さて、高松市の西部、飯田町に岩田神社がありますが、このころになると「藤まつり」が行われ、大勢の見物人で賑わいます。ここにある藤は「孔雀藤」と呼ばれるもので、五月になると紫色の藤の花房が二メートルにもなるという大きなもの。木の高さが二メートルほどですから、房が地面についてしまうのです。
 今年は桜も開花が遅かったように、ここの藤もまだ小さめ。やはり、五月にならないとダメでしょうか。

   藤の花 咲いて小雨の 傘の列   暁光

最後の姿

2005年04月24日 | Weblog
 今日も山の家(さぬき市)に行ってきました。大工の棟梁と解体の打ち合わせと、新築家屋の最後の確認打ち合わせでありました。新・山の家の天井の高さ確認やら引き戸などの最終確認を済ませ、午後からは、壊れた家の解体準備です。必要なものはすべて運び出し、電気器具やら時計や額などをすべて取り外し、電話線や電灯の引込み線を切り離して、いつでも解体できるようにしたのです。
 段取りがよければ、連休前にはあらかた解体できるそうですが、遅くなっても連休後にはつぶしてしまうそうです。
 さて、新・山の家の着工時期になると・・・棟梁はなぜか押し黙ってしまうのです。よその工事も抱えているので、慎重に時期を考えているのかも知れません。

     タラの芽が てんぷらとなり 箸踊る   暁光

今日は山の家に行きました。

2005年04月23日 | 自然
 今日は朝から山の家に出かけました。途中でビールやらおつまみやらを買い込んで、まるでピクニック気分です。山の家では、まず、わらび採り、その後、タラの芽摘み。そうこうしている間に、弟のヨシオおじちゃんがやってきてタケノコ掘りです。掘ったタケノコは掃除をして箱詰めにして、ワラビやタラの芽も詰めて、神戸の奥様の実家に送りました。
 今日だけで、46本のタケノコを掘りましたが、親戚などに配ると、我が家は少しだけ。
 取り壊す予定の山の家の二階には、まだ、私の仏教書や専門書などが残っていたもので、その片付けがメインのお仕事。お昼前にさぬき広島から母のさっちゃんと、坂出のおじさんがやってきて、お手伝いをしてくれたのです。そのお礼にと、また、タケノコを掘りました。くたびれ・・たっ。
   たけのこの 伸びて皐月の 迫りくる   暁光    

お茶摘みが始まりました。

2005年04月22日 | 自然
 香川県西部の高瀬町は香川県内で有数のお茶どころとして知られています。
 その高瀬町二宮地区では新茶のお茶摘みが始まりました。山本町に近い二宮地区には、広大なお茶畑が広がり、深緑のお茶の木が何百という筋を描いて並んでいます。この茶畑で、高瀬町役場の女性職員がかすりの着物を着て、新茶を積みました。
 お茶畑に続く道は、「お茶のウォーキング・ロード」なるものが作られて、お茶摘みをする様子を眺めながらお散歩が楽しめます。
 お土産用にと「高瀬茶業共同組合」に行ったのですが、5000円と聞いてびっくり。さすが、新茶だけあるものだと思ったものでした。

  新茶摘む あかねだすきの 笑い声  暁光
写真が見えませんが、RECENT ENTRY でタイトルを選べば見えます。

春へんろが盛んになっています。

2005年04月21日 | Weblog
 少しばかり暑くなったとはいえ、時期はいい季節になりました。
 山には若葉が美しくきらめき、木陰に行くと涼しい風が流れます。野にはさまざまな花が咲き乱れています。そんな春の四国を大勢のお遍路さんが歩いています。
 三月から五月ごろが春遍路。梅雨時までには結願(けちがん)の大窪寺(さぬき市多和)にたどりつきたいもの。
 混沌とした現代にあって、リストラや倒産やらで、多くの人々が癒しを求めて歩いています。ある人は病気の平癒を願い、ある人は年金を使ってゆったりと夫婦連れの観光気分。
 梅雨を過ぎれば、過酷な夏遍路がはじまります。

    杖ついて 緑の中の 春遍路   暁光

愛のフラミンゴ

2005年04月21日 | 自然
 暑くなりましたが、今、高松の郊外で、静かにブレイクしている場所があります。香川町の東、高松市西植田町、神内池近くにある「カフェ・ジャルダン」という喫茶店。ここには広い駐車場があるのですが、ここに「芝桜」がおよそ二万株とも二十万株ともいわれる、ピンク色とか紫色とか黄色とか、さまざまな色の芝桜が植えられているのです。
 今年は「酉年」ということもあって、ご主人が芝桜を植えつけて描いたのが、この「愛のフラミンゴ」。二羽の向かい合ったフラミンゴの胸元から口元には大きな「ハートマーク」が・・・。
 このお庭が、着陸体勢にある飛行機の窓から見えるのだそうです。飛行機に乗れない方は、お庭に造られた展望塔に登って、きれいに飾られたお庭を眺めることができます。
 この芝桜を一目、見ようと、大勢の人々が押し寄せているのです。

   芝桜 燃えて四月の 暑さかな    暁光 

田植えが始まっています。

2005年04月20日 | 自然
 今日は雨でした。「穀雨(こくう)」というのだそうです。穀物を育て、野菜を育む雨なんだそうです。そんな雨の中、トラクターで田んぼを耕したり、田植えをしたりと、農家の人たちは大変です。老人たちが平日に作業をして準備し、土・日には若い衆が田植えをするのです。
 本当ならば、我が家でもこの時期になると、こうした農作業を行っていたのですが、昨年10月の台風によって田畑が流失、または土砂をかぶり、水路などが破壊されたために、田植えどころではありません。田んぼを直すにしても、県道工事・河川工事が終わってからでなと工事にかかれないとのこと。数年先のことになりそうです。
 でも、田んぼは直してくれても、トラクターやコンバインなどの農機具から買いなおすとすると、数百万円もかかるのです。大きな岐路にある農業です。

   田を植えて 穀雨やさしい 牛の声     暁光

蒸し暑い一日となりました。

2005年04月19日 | 自然
 初夏に近い気温になりました。野にも里にも花盛り。いい気候になったものです。
 さて、丸亀城には決まってこのころ、お堀の上にこいのぼりが飾られます。大きなものから小さなものまで、さまざまなこいのぼりが吊り下げられるのです。
 このこいのぼりは、丸亀市の中央保育園の園児たちが、自分の手形や足型をつけたり、お友達の顔を書き込んだりした楽しいこいのぼりです。丸亀市の職員さんに手伝ってもらって飾りました。
 丸亀城の桜も終わり、葉ざくらとなって、それはまたそれで、美しい風景となっています。
 その緑を背景にして、赤や黒や黄色のこいのぼりは、あざやかにゆらめいているのです。

    ひまそうに 垂れているなり こいのぼり    暁光

主なしとて、春な忘れそ

2005年04月18日 | 自然
 山の家は、台風から半年も過ぎれば荒れ放題になっているのです。
 しかしのかかし、自然は素直でまじめで実直です。時期が来れば花が咲き、彩りを蘇らせてくれるのです。
 その昔、九州大宰府に流された菅原道真公が詠んだという、

  「東風(こち)吹かば 想い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」

 でもないのだけれど、流れ去ったはずのさまざまな植物が花を咲かせ、その息吹を復活させているのです。「あ、こんなんが生きてるわぁ」「あ、これも大丈夫やった」啓子オバは喜んでいます。    ( たくましく 雑草の芽吹く 薬師庵 」 暁光

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