全国的に今日は雨になったらしい・・・。でも・・・そんなには降らないだろうと思い込んで・・今日は屋島に向かった・・・。屋島山麓にある民家園の「四国村」に、この時期・・・ひな人形が飾られている。ま、ひな人形が見たい・・・て訳ではなくて、「待息所」という建物を見るのが主な目的だった・・・。
ここにある小豆島農村歌舞伎舞台いっぱいに・・・ひな人形が飾ってある。新しい物からふるいものまでさまざま・・・。
ざっと見ただけでも十八組くらいはあったように思う・・・。その外の民家にも・・・ひっそりと、こっそりと・・雛飾りがさりげなく置いてある・・・。人影のない古民家に・・・落ち着いた雛飾りが置いてある・・・。
この橋を渡った先にあるのが、小豆島農村歌舞伎小屋を移転復元したのが先の舞台だ・・・。
ここには、山下家住宅とか河野家住宅とか、砂糖締め小屋とか、こうぞ蒸し小屋とか・・四国各地から集められた文化財級の建物が移築・保管・公開されている。
私がここに来るのは、この「待息所」を調べるためというのが一つの目的。「待息所」というのは、灯台守の住居兼事務所みたいなもの。イギリス人技師が設計したようで、内部はヨーロッパ調で、ピアノがあったり、暖炉があったり、西洋風の家具が置いてあったりする。
こういう灯台も移築復元されている。過酷な島での生活に耐えられるように堅固な作りになっているのが興味深い。
そして、もう、ひとつ、私が着目しているのが「囲炉裏:いろり」。昔の山奥には電気が来なかった。だから、囲炉裏は照明装置でもあり、暖房器具でもあり、煮炊きをする道具ということで、とても大切な物だった・・。石器時代から・・・人々の暮らしを支えてきたのが囲炉裏だった・・。まさに「トイレの神様」ならぬ「囲炉裏の神様」を大切にしたそうだ・・。
さすがに・・私の家には囲炉裏はなかったが、火の持つ暖かさと優しさは・・今でも恋しいと思う・・。
こういう囲炉裏が・・そこかしこの住宅には残されている。我が家にも・・こうした囲炉裏が欲しいのだけれど、最近の家は密閉されているので、へたをすると一酸化炭素中毒になってしまうので、山の旧宅に置いたまんまだ。
それと、もう一つは四季おりおりの花々を見ることができる。今は梅や水仙や椿などが見えていた・・。そうそう、今日は・・・ウグイスの声も聞いた・・・。ホケ・ホケキュン~・・みたいな、まだまだ・・たどたどしいウグイスの鳴き声だった・・・。
今日は天気が悪いせいか・・誰一人として歩いていない。こういう風景もまた、なぜか懐かしい・・・。
待息所あたりから小雨が本降りになり、デジイチとコンデジをぬらさぬように坂道を滑るように山をくだって、車までたどり着いた・・・。上はヤッケ姿だったのだが、下はジャージだけだから・・しっかりと濡れた。
しばらく・・・車の中で暖房であたたまり・・・濡れたものを少しばかり乾かしてから・・・うどん屋さんに駆け込んだ・・・。熱い釜あげうどんを食べて身体の中から温めようと思った。
そ、ご存じ・・「本家わら家」さんだ・・。ま、四国村に来たのだから・・・おみやげみたいなもんだな・・。
これが・・・「釜あげ小」で、右がつけ出汁の入った・・あつあつのとっくり・・。重いくらいに入っている。いくらなんでも、こんなにたくさんはいらないと思うが・・・。ま、冷めにくいのは冷めにくいんだろうけれど。
おうどんの左がお出汁用の容器。その左がおろしショウガ。上の白いのがお茶用のお湯飲み。どんぶりの上にあるのがおねぎ・・。これでワンセット。お値段はこれのみで、410円。少しばかり値上げになってた・・。
東京から来たという若者が感激したように・・・「これは最高ぉぉ・・」と感激をしていたが、讃岐にはもっとおいしいものがあるぞぉ・・・と、心の中でつぶやいていた。なんか、今日の麺は・・芯が残っているような感じだったけれど、お兄さん、分かったかいね・・・。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。