まだ、真っ暗な6時前にわが家を出た。5時起きというのも京都の本山並。今日は「おへんろつかさの会」のバス研修の日。今回は愛媛県の60番札所から65番札所の6ヶ寺のフィールドワーク。その案内状の出発時刻が6時半と7時出発とがあって、少し早めに送ってもらうことになっていた。
午前7時になると、ようやく夜が明けて明るくなってきた。7時過ぎにさぬき市役所を出発して高松市内へ向かう。途中で10人ほどを乗せながら、高松自動車道高松西インターに入る。今回の参加者は34人。
61番札所の香園寺はまるで公会堂のような建物で、二階の本堂は映画館のよう・・・。
櫻谷権大先達さんから縁起やここの住職さんの開教の努力なんぞを聴かせていただいた。
ついで、62番札所の宝寿寺、63番の吉祥寺を研修する。ま、おへんろ文化の裾野を広げるために、私たちの視野を広くすることが狙いである。
この方は、英語でガイドする先達を目指している方。何を見ても珍しそう。
目をつむって杖を構えて前進して、岩の穴を通す「成就岩」にも挑戦した。
瀬戸内バス・京屋支店に着いたのは1時間遅れの11時半。ここで昼食かた思いきや、ここからマイクロバスに乗り換えて60番の「横峰寺」に向かう。これまた、細いくねくね道・・・。
この頃はまだ、天候も良くて紅葉も楽しめてドライブ気分・・・。
境内は山の北側中腹(750m)にある。四国霊場のうちでは3番目の高地にあり、「遍路ころがし」の最難所であった。昭和59年に林道が完成して、現在は境内から500m離れた林道の駐車場まで車で行き参拝できる。ただし、冬期は12月下旬から2月いっぱい不通となる。大型バスは通行が不可で、マイクロバスに乗り換えて駐車場に向かう。
そこから500mほどの小道を下って境内に向かうが、これがまたしんどい道。かえりはもっと苦しくなる。
ようやくに昼食になったのは14時。これを一気に完食してしまった。
前神寺は、山岳信仰の山として崇拝される富士、大山など日本七霊山の一つ、国定公園・石鎚山(標高1982mの麓にある。真言宗石派の総本山であり、修験道の根本道場でもある。弘法大師は若い空海のころ、この石鎚山に2度入山しており、虚空蔵求聞持法や37日におよぶ護摩修法、あるいは三七日(21日間)の断食修行をしたことが知られている。
そして、今日の打ち止めは、ここ、65番札所の三角寺。ここも途中からタクシーに乗り換えて山門下まで向かう。途中、娘さんの運転する車や中年おじさんの乱暴な車と対向しながら、ひやひやどきどきの山道走行である。で、この75段かの石段がきつかった。おなか満タンだから、苦しい苦しい。足の痛さなんぞどこかへ忘れてしまっている。
今日の掲示板はこれ。「高い山はゆっくり登れ」という荒了寛さんの言葉から。最近は「弾丸登山」という言葉があるようだが、高山病予防のためにも、高い山はゆっくり登った方がよいそうだが、こちらはちと意味合いが違っている。「大きな仕事は焦らず、急がず、ゆっくりと進めたほうが良い」という意味である。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。