まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

アイリスを 抱いて微笑む 六地蔵

2015年05月13日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて晴れている。気温は12度から27度!!、湿度は56%から29%!!、風は2mから4mの東の風が気持ちよかった。明日の14日は、引き続き、高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 台風一過、今日は天気が良くなったもので、少しばかり遠出をして、丸亀市にある丸亀城内にやってきた。ここは、丸亀市立資料館。

 

 ここで、「丸亀六代藩主京極高朗展」をやっているので、これを見るためにやってきた。京極高朗は江戸時代後期に丸亀藩を治めた六代目の藩主で、歴代の丸亀藩主の中で名君として称えられる人物である。在任期間には、藩の財政難、鳥居耀蔵の預かりなど様々な問題に直面したが、苦労を重ねてそれらに対処し、数々の業績を残している。

 

 毎年、丸亀お城まつりにあわせて、南条町にある京極家の菩提寺玄要寺では、高朗の遺徳を偲び京極高朗公の墓前祭が行われている。平成8年より始まり、本年は20回目の節目を迎えたので、これを記念して丸亀市立資料館蔵の資料を中心に、高朗の業績と生涯をたどる展覧会を開催しているのだという。
 
 
 
 これが、肖像画の衣装らしい。
 
 
 
 次に向かったのが、仲多度郡多度津町にある「多度津町立資料館」。ここでは、「写真展・たどつ今昔 懐かしの町並み・風景」という写真展である。明治期には、四国の近代産業発祥の地として近代化を牽引していった多度津町の懐かしい町並みや風景の移り変わりを見てもらう目的で、昭和初期の写真を中心に展示をしているのだという。
 
 
 
 こうした子供たちの様子を写したものが懐かしいと思った。町の風景は見てもよくわからない・・・・。
 
 
 
 こういうものは、町民が見れば「あ・・・」と思うのだろうが、私には何がなんだか、よくわからない。
 
 
 
 続いてやってきたのは、高松市亀水町(たるみちょう)にある、「瀬戸内海歴史民俗資料館」である。ここも拝観料は無料である。
 
 
 
 ここには船や漁業に関するものが多く展示されているのだが、今回は少し趣向が違っていて、「人形」というシンプルな企画展。サブタイトルが、--呪術・信仰から祀り・芸能・玩具まで--というもので、
 
 
 
 今回は、土偶や人形(ひとがた)・流し雛、身代わり人型、身代わりサル・雛人形・八朔人形・嫁入り人形などから、この「リョースケサン」という人形や阿波デコのヨベッサンやふなだま」さんという漁船に乗せる人形も展示されている。
 
 
 
 これがフナダマ(船霊)サマの中に納める「ひとがた」である。阿波でこ(木偶)が瀬戸内海では漁師の井神様になっていた。そして、祭りと人形、見世物からおもちゃ、フィギュアから消しゴムまでが展示されていた。
 
 
 
 次にやってきたのが、高松市牟礼町牟礼にある、「高松市石の民俗資料館」である。さすがに、ここではすっかりと飽きてきてしまった。それでも、勇気をふりしぼって、長い石段を昇って行った。
 
 
 
 石の民俗資料館だけあって、さまざまな石のオブジェが並んでいる。これもその一つ。手前が、「アン・ツーゴの家内」で、奥にいるのが、「アン・ツーゴ」だという。盛岡量基さんの作品で、来年には子供が生まれるのだそうだ。
 
 
 
 ここでは、張り子作家の「宮内フサ展」をやっている。「奉公さん」に代表される郷土玩具・高松張子の作者として、宮内フサさんは全国に知られ、その手業は、子へ孫へと、現在まで引き継がれている。今回、宮内家をはじめとする、多くの方々の御厚意によって、「子へ孫へ」と大切に受け継がれてきた、宮内フサさんの郷土玩具や手紙等をまとめて紹介している。
 
 
 
 これが、代表的な「ホーコー(奉公)さん」。わが家にもフサさん84歳の時のホーコ-さんがいたが、台風で流されてしまったことである。
 
 
 
 今は、娘のマサエさんや、お孫さんたちが、この「高松張り子」を受け継いで継承している。
 
 
 
 今日の掲示板はこれ。「人間は耳が二つに口一つ 多くを聞いて少し言うため」というもの。しかしのかかし、会議や集会などを見ていると、やはり日本人は議論が苦手なのかな、と実感する。何が欠けているのだろう。それは「聞くこと」である。おしゃべりな人は議論ができない。では何をしているのか。一方的な「発表会」である。自分の思いを伝えることにご執心のあまり、他人の言葉が耳に入らないのだ。結局人間が他者や異文化を理解できない根本は、自らの耳元と口先に問題があるのかもしれない。
 
 
 
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。

ただ無心 風に任せる こいのぼり

2015年04月18日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、夕方からは気圧の谷の影響で雲が広がってきた。気温は7度から21度、湿度は76%から43%、風は3mから4mの東南東の風が少しばかり・・・。明日の19日は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、夜は雨となる見込みらしい。

  

 すっかりと初夏の陽気になったさぬき市南部である。

 

 注文を受けていた「山頭火句碑集」の印刷を始めたら、案の定・・・プリンターが文句を言い出した。

 

 私が印刷を始めたら、こういう文句を言い出すのだが、あれから、2,000枚も印刷しただろうか・・・。仕方がないから電気店に出かけるしかない。

 

 ついでに、ここに寄ってみた。東かがわ市帰来(きらい)という地区にある「芝桜富士」という私設公園である。元の職場の同僚夫妻がやっている。

 

 ここに入園料100円を投入する。こういうものまで、みんな手作りである。

 

 一昨年から公開をしている公園だが、これだけ広い場所を「地道にコツコツ」と、よく開墾して整備をして、よく植え付けたものだ。元はクリ林だったのだという。上の方は、雪に見立てて白い芝桜が植えられている。

 

 ここが一番きれいな「五合目」である。ここには手作りのベンチまで用意されている。

 

 カメラマンが多いのも、この五合目である。

 

 元は、会社に勤めていた時代に、同僚を栗拾いでもてなそうとしたのが原点だとか。畑に『電柱』を6本立てて、その上にブルーシートで簡易の屋根を貼ったものだったという。栗拾いが終わったあと、その下で芋煮や栗ご飯などをみんなで作って楽しんでいたのだとか。その時、みんなの会話の中から「どうせなら家を建ててみよう」と一念発起。木柱からコンクリート柱に変わる時期でもあり、建材として丈夫そうな廃棄される木製電柱に目を着けたそうだ。「森本は電柱で家を建てよるで・・」という声は聞いていたのだが・・・。

 

 まぁまぁ・・本格的な家である。でも、よく見ると、サッシの枠が銀色だったり銅色だったり、瓦が微妙に違っていたりする。壁にはビンをはめ込んでステンドグラス風にもなっている。もちろん、宴会用の大きな囲炉裏部屋まである。不要になったものを集めて、コツコツと20年にわたって作り続けてきたのだという。

 

 お庭にはタケノコがボコボコと出ている。イノシシは出るらしいが、サルはやってこないんだろうか・・・。

 

 頂上からは瀬戸内海の海が見える・・・。夢があるというのはいいものだ。

 

 さてさて、インクとトナーを買ってきたので、私は私の夢を積み上げて行かねば・・・。

 

 しかしのかかし、インクを交換しても、トナーを交換しても、筋がはいるのが気に掛かる。

 

 注文があった五冊プラス三冊を印刷して製本すると、こうなった。

 

 中身はこういう本である。来週の日曜日にバス研修があるが、そのときに配布予定。

 

 今日の掲示板はこれ。「水は低い処にたまるように 背を低くすれば人は自ずから集まる」という荒了寛さんの言葉から。私たちは、そうとわかっていても、ついつい身構えてしまって背筋を伸ばしてしまう。なかなかに背を低くすることもできなくなってきているように思う。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


あさみどり 新しい靴を 履いてきた

2015年04月17日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は12度から19度、湿度は89%から36%、風は3mから6mの北北西の風が吹いていた。明日の18日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 NHKの朝ドラが終わった頃・・・「タケノコがなくなったので掘りに行こうヨ」とけいこばぁが仰る。昨日も一昨日も掘ってきたけど・・・と言うと、「あ、あれ、みんなにあげてしまったの」と仰る。昨年はお猿に食べられたし、目が不自由だったので、タケノコは近所から頂いて食べたというのに、今年はみんなにあげてしまった・・・というのだ。

 

 「昨日も一昨日も掘ったから、そんなには出ないよ・・」と言いつつ、サルのかじったものなど10数本を掘り上げてきた。

 

 皮をむいたらこんなものになる。昔、祖母が、「シャガの花が咲いたらタケノコが出る」と言うてたが、イノシシやサルのことなどは想像できなかった時代の言葉だった。

 

  お仕事が終わったので出かけようとすると、「たけしさんに釘煮を届けてヨ」と仰る。なんでもかんでも上げる事の好きなお方だ。このイカナゴは苦労して手に入れてきたものなのに、翌日にはあちらこちらに宅配して回るのだという。

 

 坂出市沙弥島町にある「香川県立東山魁夷せとうち美術館」で、今日から「日展三山」という展示会が始まる。それを見に行くのに、丸亀市綾歌町に行け・・・というのだ。方向違いも甚だしいが、奥方にはそんなことは関係ないらしい・・・。

 

 このシンプルな建物が「東山魁夷せとうち美術館」である。高校生以下と65歳以上の人は無料で見学できる。もちろん、私は65歳以上である。

 

 ちなみに、「三山」というのは、「東山魁夷」、「杉山寧」、「高山辰雄」の「三山」を言う。これが、東山魁夷の「冬華」という作品。

 

 これが、「杉山寧」の「穹」という作品。

 

 これが、「高山辰雄」の「少女」という作品である。やっぱり、本物は違うなぁと思う。絵画や版画やと言われても、よくはわからない。でも、吸い込まれるというか引き込まれるというパワーがあるなぁ・・と思う。当然ながら、これらはネット画像から。館内での撮影は禁止である。

 

 ここの目玉の一つが、この、「ラウンジ・カフェ なぎさ」である。カフェの大きな窓からは、穏やかな瀬戸内海と瀬戸大橋が一望できまる。季節や時間、天候によって、様々に変化する美しい風景が楽しめる。瀬戸大橋が橋脚をおろしている一番岡山寄りの島が、魁夷の祖父が生まれ育った櫃石島(ひついしじま)。瀬戸大橋の色は、魁夷が「景観を壊さない色を」と提案した「ライトグレー」が採用されているという。

 

 ものはついでだからと、ここでもトイレ休憩になった。すぐ近くにある「瀬戸大橋記念館」である。瀬戸大橋開通後には、ここで「瀬戸大橋博覧会」だったかが開かれて賑わったが、今は祭りの後のわびしさ・・・みたいで、訪れる人もまばら。敷地内の公園や球技場では家族連れなんぞが遊び回っているけれど・・・。

 

 これが、架橋博のシンボルだった「どだま獅子」。瀬戸大橋記念公園に置かれている流政之の作品。瀬戸大橋の守り神となるように願って、橋脚となった島々や瀬戸内海周辺の石を集めて作られた。「どだま」とは、讃岐の方言で「頭」のこと。私らは、「どたま」といって、「りこげにいよったら、どたま、くらっしゃげるぞ」などと使っていた。「偉そうに言っていると、頭を叩くぞ」という意味である。

 

 内部はこんな感じである。橋がなかった頃の不便さ、修学旅行生が多数亡くなった「紫雲丸沈没事故」などからストーリーが始まる。橋を架けようという運動が起こり、国家的プロジェクトが動き出した・・・。

 

 一つ一つの展示をみていると、ものすごい技術の積み重ねである。この橋を、人間が作ったのか・・・というような高度な計算と技術の開発と応用・・。プロジェクトXのビデオを見ながら、「そうだった」「そうだった」と思い出すことたくさん・・・。

 

 出来上がってしまって、当たり前のように瀬戸大橋を使うけれど、多くの人の犠牲と血のにじむような努力との結晶で、この橋はここにある。

 

 この手前のアンカー。これをここにプラスマイナス15センチ以下の精度で据え付け、水中コンクリートを注入し、その上にロープを固定するブロックを内蔵して橋脚になっている。何度も何度も見てはいるのだけれど、改めて、人間の偉大さを思い知ったことだった。

 

 今日の掲示板はこれ。「出逢いで人生は広がり 別れで人生は深まる」というもの。

 出逢いで人生は広がり 別れで 人生は深まる

 幸運で 人は自信を深め、不運で 人は成長する。

 順縁(好きな相手)は人の心を癒し、逆縁(嫌いな相手)は人の心を磨く。

 得意分野は 自分らしさを伸ばし、苦手分野は 自分の視野を広げる。

 愛されることで 人は柔らかくなり、愛することで 人は強くなる。

 夢は 新しい物語の始まりで 夢の終わりは 次の物語の始まり。

 心に押し寄せる波は 激しくもあり 優しくもあり

 強くなりたいと戦えば 荒ぶる波に 叩きつけられ傷を負う

 でも その後 必ず 包み込む波がきて 傷を癒してくれる

 そうやって あなたは磨かれ あなたは あなたになっていく 

                     (しあわせは「今」ここにある)より

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


生かされて 蝋梅の黄に 安堵する

2015年01月09日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、寒気の影響で瀬戸内側の東部を中心に雲が広がっている。気温は5度から8度、湿度は74%から52%、風は4mから3mの北西の風が拭いていたが、寒いほどではなかった。明日の10日は、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすい見込みらしい。

 

 ということで、一昨日だかに借りた法然上人絵伝などの本を返却に来た。全く、手がかりはないままだ・・・。

 

 しばらく、本を検索したが手がかりもないので、ここを出た。

 

 で、やってきたのはここ。坂出市沙弥町という沙弥島にある「香川県立東山魁夷せとうち美術館」。日本画家・東山魁夷の作品のみを収蔵する個人美術館で、祖父の出生地である櫃石島を望む地にある。2001年4月に東山すみ夫人より寄贈された版画作品270点余の展示公開を行う施設として構想され、2003年に着工、2005年4月に開館した。地方都市にある展示室面積277m²の小さな美術館であるにもかかわらず、来館者は1ヶ月あたり平均約1万人という異例の高い水準にある。

 

 展示品は全て東山魁夷の作品である。館蔵品の大半は石版画であるが、館の高い人気を背景に長野県信濃美術館・東山魁夷館や兵庫県立美術館などから作品を多く借り、質の高い展示を維持している。同時に肉筆画の収集も行い館蔵品の質向上を目指しているらしい。

 

 今回は、一階展示が「古都礼讃/京都・奈良」、二階展示が「幻の天井画」という展示だった。これは、木版画で「春雪」という作品。

 

これも木版画で、「蒼い渓」という作品。昭和39-41年の作品で、京都市・周山街道で取材をしたものだとか。こうしてみると、なんでもないが、実物は色合いがなんともいえずに美しい作品。

 

 これはリトグラフで「吉野の春」という作品。リトグラフというのは平板印刷というのだが、平板印刷で、どうしてこんな微妙な絵が印刷できるのか、何度、説明されてもわからない。

 

 これもリトグラフ。平板の上にクレヨンなどで絵を描き、その上に弱酸性溶液を塗ると、アブラをはじくところと、水分がそのままの部分ができて、化学反応によって原版ができるのだという・・・わかったようでわからないお話。これは「曙(あけぼの)」という作品で比叡山での写生によるものだという。

 

 二階に展示されているのは、目黒雅叙園の天井図。ここの天井画はすごいらしい・・・。

 

 帰りにスーパーに寄ったら、早くも節分の商品が。まだ、鏡開きもすまないうちに・・・。全く、あわただしいことだ。間もなくおひなさんでひなあられが並び、うかっとすると、今度は鯉のぼりか・・・。

 

 近くの捕獲ケージにサルが捕まっていた。回りには十数頭のサルがいたが、さすがに助けられないみたい。わが家でも、カブを食べられたとかと奥方が怒っているが、このあたりでは日常茶飯事。食べ物を作るほうが悪いみたい。「餌付けをしないでください」とか「食べ物を放置しないでください」とか・・・。

 

 わが家に戻ると、amazonから本が届いていた。昨日、注文したのに早くも届くのか。これは、図書館で借りた膨大な「法然上人行状絵図」の詞書き(ことばがき)を現代語訳したもの。難しい言葉にはルビまで振ってある。550Pもある分厚い本なのに、2,000円とはありがたい。

 

 さて、この日曜日の「山の神さん」のおまつりだが、「御幣はできとんな?」と言われた。しめ縄は作れと言われたけれど、御幣まで作るんか・・・ということで、前回の物を見よう見まねで作ってみた。ここまでは、しめ縄の「紙垂(しで)」と一緒。

 

 これを青竹に、二組の「紙垂」を組み合わせてできあがり・・・。なんでもやってみるもんだ。で、これがご神体前を飾るのだと。

 

 今日の掲示板はこれ。「悲しみを通さないと見えてこない世界がある」という、町内の「善楽寺」さんの掲示板から。ご存じ、「東井義雄」先生の言葉である。人生において、辛いことや悲しいことは、なければそれにこしたことはないのだが、条件さえ整えば思いがけない苦難に陥ることも少なからずあるもの。けれども、人間には、「悲しみを通さないと見えてこない世界がある」とも言われている。悲しみに出会うことを通して、それまで「当たり前」と思っていたことが、決してそうではなかったことに気がついたり、見落としていたり、気にも止めていなかったことに頷かされたりすることがあったりはしないだろうか。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


寒椿 名刺一枚 受け取って

2015年01月08日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は、冬型の気圧配置となっているため瀬戸内側を中心に雲が広がっていた。気温は3度から8度、湿度は70%から58%、風は3mから4mの西北西の風が冷たかった。明日の9日は、冬型の気圧配置が次第に緩むため、概ね晴れる見込みらしい。

  

 さて、今日は天気もまぁまぁということだから、香川県立ミュージアムにやってきた。

 

 ここで行われている、第61回日本伝統工芸展を鑑賞するためである。日本伝統工芸展は、歴史・芸術上特に価値の高い工芸技術を保護・育成するとともに、先人から受け継いできた優れた技を磨き、現代生活に即した新しいかたちを築き上げることを目的として昭和29年(1954)から毎年開催され、今回で61回を数える。

 

 私が感動したのはこれ。「截金(きりがね)硝子(がらす)長方皿」という山本茜さんの作品でNHK会長賞を頂いたらしい。どれもこれも素晴らしいのだけれど、これはこころに響いた。

 

 人形ではこれ。「陶彫彩色【寒威】」という作品で溝口堂央さん作。これは日本工芸会奨励賞だった。

 

 この冠のようなものは、松本破風さんの「透網代箱(すかしあじろばこ)」で日本工芸会会長賞だった。

 

 どれもこれも力作ばかりで息を呑むばかり・・・。

 

 これは「銀打出し花器」で大角幸枝さんの作品。これは日本工業会保持者賞だった。

 

 観覧料は一般610円 前売・団体(20名以上)490円、 高校生以下無料。こうした長寿手帳を持っている65歳以上の方や身体障害者手帳等をお持ちの方は免除されて無料で観覧できる。

 

 午後からも暖かかったので、日曜日に行われる「山の神さん」のしめ縄作りと「紙垂(しで)」作りをやっておく。いつもは、すぐ前のおうちの主人がやってくれていたのだが、その方が亡くなって、しめ縄を作る人がいなくなって、私に順番がやってきた。

 

 「紙垂の作り方」というのをネットで検索して見よう見まねで作ってみた。A4の印刷用紙を四枚に切ったから少し大きめかもしれない。

 

 しめ縄も、入り口用、本殿用、脇殿用の3本がいるので、ユーチューブを見ながら縄ないをして作ってみた。山の中の神社だからほとんど人の目に触れることがないので安心だ。

 

 これで、11日の朝、みんなでお掃除している間に注連飾りを取り付けておけばいい。「紙垂」は当日に取り付ける。早めにつけると傷んでしまうから。

 

 今日の掲示板はこれ。「毎日の不思議を見逃さない そんな感性を持ち続けたい」というもの。見渡せば、私たちの回りには不思議がいっぱい。この私が生きているのも不思議だし、となりの奥さんが生きているのも不思議・・・。草が伸びるのも花が咲くのも不思議と言えばふしぎなもの。そんな不思議を見逃さない感性をいつまでも持ち続けていきたいものである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


雨模様 立秋という 田舎道

2014年08月07日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は晴れている所もあるけれど、気圧の谷や南からの湿った空気の影響で雲が広がっていた。一時、雨が振ったりやんだり雷雨がある所もあった。気温は24度から30度、湿度は94%から74%。風は1mから4mの南東の風がときおり。明日の8日は、台風第11号が九州の南海上を北上するため、雨が降りやすく、雷を伴う所がある見込みらしい。

 

 今日は早くも「立秋」で、大暑から数えて15日目頃。朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ日だが、これからが夏本番という今頃。立春からちょうど半年が経過して、この日から立冬の前日までが秋。暦の上では秋になるそうだが、日中はまだ残暑が厳しくて、1年で最も気温が高くなる時期となる。この頃は、月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催されるころでもある。

 

 ということで、このブログは開設から3,400日目ということになった。10年目となる3,650日まで250日。8ヶ月後ということはやっぱり4月か。そらそうだ、4月上旬に始めたのだから・・・。3,400日は通過点ながら・・・よくも継続したものだと思ったりする。もちろん、その間に一日の空白もない。

 

 奥方のけいこばぁが「うどん酒房ひなた」へ連れて行って欲しい・・・というものだで、出掛けたのだけれど、11時の開店まで少しばかり時間があったので、ここで休憩することにした。高松市香南町由佐にある高松市香南歴史民俗郷土館である。

 

 ここでは先月末だかに紹介した船のプラモデル展が行われている。こういうものも作ってみたいという気持ちにはなるが、左目が見えなくなったのと手が震えるようになったのと根気が続かなくなった。先日もグフだかガフだかのガンプラを孫のはやて君に譲ったばかり。

 

 それだし、保管場所にも困る。そのままだとホコリが溜まってしまうし、掃除はできないし、広い場所が必要だし・・・。

 

 ということで、11時過ぎにお店に入ったら、大阪ナンバーの家族連れのお客さん4人と香川ナンバーの4人のご婦人が先客だった。言うては悪いが、駐車場はないに等しいほどの猫の額。3台か4台程度。こんなんでやっていけるのだろうか・・というお店。

 

 けいこばぁは、かけうどん小の温いん+おでん1本+かきあげ天ぷらで、300円+100円+120円=520円。讃岐ではオーソドックスな食べ方。

 

 私は昨日の失敗を考えて、温玉ぶっかけ小の冷やで480円。一般店としてはお得ねぇと、奥方は言うていたが、お得かどうかはわからない。やはり、冷やで食べるとコシというかしたたかさがわかる。かけ出汁だから、少し味は強いなぁと思うが、あんまり薄いと麺にからまないかも・・・。しっかりと計算されているんだろうとは思う。

 

 昨日、お寺で、「木村さんは有意義な毎日を送られていますねぇ~」 と言われたので、気を利かせたつもりで、「余生ですから・・」と答えたのだけれど、これが気になって仕方がない。調べてみたら、”盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生。「静かに余生を送る」「余生を楽しむ」などと使う・・・”とあった。なんだか、わびしい言葉ではないか・・・。私は、自由時間だから余裕なんですよ・・みたいなことを言いたかったのだけれど。

 

 現役時代、朝の朝礼で、「余生とは『残された命』ということだから、この命が誕生したときからが『余生』なんですよ・・」みたいな話をしたことがある。生まれた時からが余生なんてことを言うと、セミみたいで、はかない命を考えてしまいそうになるのだが、「余生」と言う言葉の響きは悪いなぁと反省したことだった。

 

 ま、宇宙とか天文学とかから考えれば、人間の人生なんてはかないものではあるのだろうけれど。

 

 午後からは、研修会のレポートをいじくって半日が過ぎた。とにかく、午前中がメインになって、午後は15時までで、15時からは犬の散歩、お風呂の準備に洗濯物の取り込み片づけ。ブログ用の画像処理、アップロード、ブログの更新をすれば入浴と夕食になる。まさにあっという間の一日である。まさに時速66Kmの速さである。それから、facebookへの投稿となるのが19時前後。

 

 今日の掲示板はこれ。「私の人生を変えられるのは私だけ。 誰も私のためにそんなことやってくれないわ。」という、キャロル・バーネットさんの言葉から。キャロル・バーネットさんは、アメリカのテレビ・ミュージカル女優でコメディアンでもある。ブロードウェイで舞台デビューし、テレビへと活動の場を広げて行った。いくつかのテレビバラエティー番組のレギュラーを経たのち、CBSで自らの番組キャロル・バーネット・ショーを受け持った。同番組は12年続く長寿番組になったという。

 

 自分の人生は自分で切り開くしかないし、自分で振り返りながら歩きつめていくしかないもの。誰もそんなことをしてくれないもの。幾つかのアドバイスや忠告や助言をいただくこともあるかも知れないが、それを受け入れるか受け入れないかを決めるのは自分であって自分で行動しなければ変革はない。自分の人生は自分のもの。それを決めるのは自分しかいない。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


ひとしきり 三日三晩の 土用干し

2014年07月24日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていた。気温は25度から35度、湿度は92%から61%。風は1mから4mの西北西の風が少しばかり。明日の25日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れるけれど、午後は大気の状態が不安定となるため、雨や雷雨の所がある見込み。

 

  いよいよと猛暑日がやってきた。こんな日はお出かけしたくはないが、エアコンを動かすのももったいないなぁ・・ということで、今日は丸亀に向かった。

 

 というご案内を頂いていたもので、丸亀市立資料館にやってきた。このパンフレットの左に見える一振りの日本刀、これが「ニッカリ青江」という刀で、これが豊臣秀頼から京極忠高に下賜されて400年目ということで、この展示会が企画されたとのこと。

 

 日本刀は「サムライの魂」と言われるが、それにふさわしい刀身だけでなく、鞘や束、目貫、鍔、小柄などの小物に至るまで細緻な彫刻や象眼などにも目を通したいもの。本物の質感や存在感や重量感など、ずっしりと内蔵に染みこむような圧迫感がある。

 

 この「四目結」が京極家の紋所。

 

 こういう形で、ここが所蔵しているものや金刀比羅宮所蔵のものとか、多くが個人所蔵のものが展示されていて、総数は57点。見応えのある展示になっていた。

 

 パンフレットにもあった具足はこれ。「肩白萌黄糸威朱塗二枚胴具足」というもので、京極家家老多賀家伝来になるもの。

 

 今日は時間的なこともあって、珍しく、こういうチェーン店に入ってみた。ここは丸亀市城西町にある「はなまる丸亀城西店」というプチ・セルフのお店である。普段には、こうしたチェーン店には入らないのだが、今日は背に腹は替えられないということで・・・。

 

 で、お店のあちこちに、「限定!とろたま」という掲示があったので、その・・・「とろたまひやかけ小」を注文してみた。つまりだ、つめたい麺に冷たいかけ出汁をかけて、その上にとろろと温泉たまごを乗せて、削りぶしとネギなどをトッピングしたもの。これで380円だった。これはテーブルまで運んで来てくれた。

 

 ま、変わった涼しさかなぁとは思った。

 

 我が家の梅も「七月八月あついころ、三日三晩の土用干し」をやっている。参考までに「うめぼしの歌」をば。

 二月三月花ざかり、うぐひす鳴いた春の日のたのしい時もゆめのうち。五月六月実がなれば、枝からふるひおとされて、きんじょの町へ持出され、何升何合はかり売。 もとよりすっぱいこのからだ、しほにつかってからくなり、しそにそまって赤くなり、七月八月あついころ、三日三ばんの土用ぼし、思へばつらいことばかり、 それもよのため、人のため。しわはよってもわかい気で、小さい君らのなかま入、うんどう会にもついて行く。ましていくさのその時は、なくてはならぬこのわたし。

 

 今朝はカナカナカナ・・・というヒグラシの声で起こされたし、昼間はジジジジジ・・・というアブラゼミの声が聞こえていたが、まだまだ、ツクツクボーシの声には出会わない。

 

 今日の掲示板はこれ・・・。「子どもはやがて大人になる 大人はいったい何になるのでしょう」という、ある小学生の言葉から。仮に質問を受けた大人が30代・40代であれば、「やがてはおじいさん、おばあさんに」と何とか答えられるけれど、質問を受けた大人が60代・70代、いや、それ以上だった場合はもうその先がない。どうしようか。

 

 その先は当然わかっている。やがては死人であろうか、それともお骨になるのだろうか。いや、この問いはそのような短絡的な答えを求めているのではないように感じる。もし、あなたが仏教徒であるならば、ぜひとも「大人は、やがて仏様にならせていただくのですよ」と答えていただきたいと思うもの。仏教徒のやがては、死人でもなくお骨でもなく仏様になるのである。しかしのかかし、その仏様になるはずの自分自身の生活を少し振り返ってみたいもの。本当に仏様になるような日暮をしているであろうか。つい、欲にかられ、愚痴、不平、不満、怒り、腹立ち、妬み、おごりの日暮をしているのではないのだろうか・・・と。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


大暑とは 草にまみれた 墓そうじ

2014年07月23日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れている。高温が予想されるため、熱中症など健康管理に注意してくださいと気象庁は呼びかけている。気温は23度から34度、湿度は90%から60%。風は1mから2mの東北東の風が少しばかり。明日の24日も、引き続き、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 すっかりと夏らしくなってきて、ミーンミンというミンミンゼミの声が朝から賑やかだった。先日の夏参りの時、弟が「アブラゼミの声が聞こえなくなった」と言うていたが、このあたりでは聞こえているように思ったが、昨日、今日はミンミンゼミの声と、朝夕はカナカナカナ・・・と言うヒグラシの声が聞こえるようになった。

 

 さて、今日はここに行ってきた。由佐城は、由佐氏の居城で、東は香東川、西に沼地の多い自然を巧みに利用した要塞です。天正11年(1583)長宗我部元親軍が攻め入ったが容易に落城しなかったと伝えられる堅城だった。由佐家にのこる由佐家文書のなかに「由佐城絵図」があり、それによると香東川の西岸に柳並木があり、それに接して「下之城」があり、その西に内堀を隔てて「上之城」が設けられていた。上之城を中心に周囲16町ばかりの中を外堀、内掘によって仕切り、各地区は橋で結ばれ、外との連絡も南、北、西に設けられた橋によって行われていたことがわかる。城内には土塁が築かれ、櫓もあったそうだ。由佐家の居宅とした屋敷内には内堀、土塁跡を見ることができた。今でも香南歴史民俗郷土館の敷地内、庭園西側には土塁の跡が残されている。周囲には南門という地名も伝えられている。

 

 ここは、そのお城があった場所に建てられた「高松市香南歴史民俗郷土館」という建物。

 

 ここで行われている「船の仲間プラモ展」を見るためにやってきたもの。ここは、毎年、こうしたプラモ展をやっている。

 

 旧軍や海自や各国の空母や潜水艦、軍艦、民間船など多数のプラモデルが展示されている。

 

 これは旧軍の潜水艦らしいが、やっぱり「船」の形をしているのが興味深い。

 

 これは民間船のフェリーボートの「さんふらわ」。これは大きなプラモデルである。私が作った戦艦大和は、長さが1m50Cmもあったが、大きい割に小さな銃座や艦載機などの細かな部品が多くあって、完成までに三年もかかってしまった。

 

 これは宇宙戦艦のコーナー。

 

 当然、「宇宙戦艦ヤマト」もしっかりといる。我が家にも、戦艦大和と宇宙戦艦ヤマトが並んでいる。

  

 これは昔の「木製」の潜水艦キット。昭和の初期のものだろうか。「潜水艦」という言葉の響きに憧れたのかも知れない。私も中学生の頃には木を削って船や飛行機を作った記憶がある。その頃にはぼつぼつと「「プラスチック模型」もお店に並んでいたようには思うのだが。

 

 もう、このあたりでも「出穂(しゅっすい)期」になって、花盛りが始まっている。月遅れのお盆を過ぎたら収穫かな。お盆前に収穫するとお値段が良いようだが、この状況では8月の終わり頃に収穫かも。

 

 今日の掲示板はこれ。「努力をする人は希望を語り 怠ける人は不満を語る」というもの。戦後の文壇をリードした一人、井上靖の言葉である。「希望を語っていれば努力する気持ちになり、不満ばかり言っていると怠けるようになってしまう」とも言い換えられそうだ。人生のすべてが順調ということはありえないが、常に希望を持ち続けているだけで、気持ちは前向きになれるというものである。

 

じゃぁ、また。明日、会えるといいね。


乗り越える 壁の大きさ かたつむり

2014年07月22日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、薄雲が広がっているという空だった。気温は23度から31度、湿度は86%から64%。風は2mから3mの東南東の風がときおり・・・。明日の23日は、引き続き、高気圧に覆われて概ね晴れる見込みらしい。

 

 我が家のゴーヤーのグリーンカーテンはすっかりと成長して、あちらこちらにゴーヤーが実っている。

 

 すっかりと成長してすでに幾らかを食べている。こればかりはサルも食べには来ないみたいだ。

 

 さて、NHKラジオでの「夏休み子供科学電話相談」が始まっているのだが、昨日あたりから夏の高校野球の香川大会の実況放送が優先されて放送されている。なんでも三回戦だとかで、勝てばベスト8入りするらしくて、今日の三試合で、そのベスト8が決まるらしい。

 

 そこで久々に「夏の県大会」をのぞいてきた。ここには毎年の「青春」がある。

 

 まさに彼ら達には「かけがいのない青春の一ページ」がここにはある。

 

 グランドにも応援席にも内野席にも、輝くばかりの若者の息吹がある。

 

 そして、これも青春の一コマ。県営球場で食べるうどんは格別の味がする。勝っても負けても、このうどんの味が忘れられない。

 

 私の今日の一杯はこれ。「ひやかけうどんの小」で、ここでは280円。ここしか食べる所はないのだから仕方がない。これにかきあげを乗せると400円になるという。

 

 今日7月22日は全国的に美術館・資料館・図書館・博物館などは休館日になっている。昨日が休日の月曜日だったから、自動的に「休日の翌日は休館日」になる仕組み。でも、そうでない美術館や博物館もあるにはある。そこで、以前から気になっていた美術館を訪ねてみた。それが、この、「歯ART(ハート)美術館。

 

 「歯ART美術館」などという名前がなんとなく怪しそうに思えるし、「歯医者さん」か何かがやっていそうな雰囲気が漂ってくるではないか。そこで、勇気を出して入ってみた。

 

 長い石段を下って玄関の受付にたどりついたら、そこが4階だという。入ってすぐの広い部屋が「企画展示室。今回は「松工芸高校」のデザイン科を卒業した4人と地元出身の作家による合同展になっていた。「撮影禁止」のために画像はないが、よく見掛けたキャラクターとか2000円札や5000円札や切手をデザインした人とか、ゲームセンターに設置してあるゲーム機のデザインとか・・・身近な所に、この5人の作品があることを知らされた。

 

 階段を下って三階に降りると、そこは骨董品の世界。焼き物から仏像から置物から・・・。すごいのがこのクラシック・カメラの数。およそ数百台と言われる各国製の古いカメラがずらりと並んでいる。ここの館長さんの個人的なコレクションらしい。ここは、毎日元気に快適に食べることができる「良い歯」を作り続けている歯科技工の会社「和田精密歯研株式会社」が設立した、全国でも珍しい歯とアートの展示がある美術館。

 

 それと、これまた各国のお面。日本のものからアジアやアフリカのものまであるのだという。

 

 そして、いよいよ・・・二階へと下りると・・・。そこは「歯」の展示コーナー。インプラントから差し歯、入れ歯、総入れ歯などの様子や仕組み、加工状況などのものすごい展示。上の画像はわざと小さくしてあるが、クリックしてみれば・・。実は5000個の入れ歯で、総額が1億5000万円にもなるそうな。

 

この銀杯にも驚くが、その左には本物の頭蓋骨が無造作に展示してある。ま、こわくはないが、気持ちの良いものではない。

 

 今日の掲示板はこれ。「本当のものがわからないと 本当でないものを本当にする」という仏教学者の安田理深さんの言葉から。自分がどこまで知ってるかを識別していないと、自分では知ってる範囲が全てで本当と思うと自認してしまうもの。大切なことは知っていることと、知らない事を分別する力、つまり知識だと思うのだ。本当のこと、これは「真実」とか「真理」ということを指すのではないだろうか。それが探索できないと、当然、自らが下す判断は誤りとなることが多くなり、自ずと良い結果は出ないくなる。問題とすべきことは、「本当でないものを本当にする」ということではないだろうか。私たちは、仕事や生活の中で、常に真実とは何か、真理とは何かということをしっかり学ぶ必要があると言うことだ。今回の骨董品とかコレクションとか、口の中の不思議さと秘密を垣間見て、そんなことを考えたことであった。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


あきらめも ほどほどが良い 蝉時雨

2014年07月21日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて概ね晴れていたが、雲がかかっていることが多かったが、午後は大気の状態が不安定となるため、雨や雷雨の所がある見込みとか。気温は22度から31度、湿度は94%から69%。風は2mから」3mの北北東の風が少し。明日の22日は、引き続き高気圧に覆われて概ね晴れるらしい。

 

 今日の満濃池の水位はこんなもの。だいぶ、水位が下がってきたなぁと思う。

 

 今日のまんのう町帆の山地区の「ひまわり団地」は大混雑。なんでだろ・・と考えてみたが、今日は海の日で三連休の三日目になるのか。とにかく、大きなデジイチを抱えた人がどっさりとやって来ているし、若者達や家族連れらしい人もいっぱいいた。そうなんだ、今日は「海の日」なんだ・・・・。

 

  毎年、海の日からは一週間とか十日間とかは夏休みということで島の家に行くことにしていた。しかしのかかし、今年はなぜかスイッチが入らない。そこで、今日は海の日にちなんで、「海の科学館」に行ってみた。

 

 この「海の科学館」は、仲多度郡琴平町という町にあって、あの、「こんぴらさん」の裏参道沿いにある。今日は「海の日」だから、入場料は無料だろうと思って入ったら、小学生から高校生までは無料だが、おとなは450円の入場料がいると仰る。

 

 海の科学館というわりに、船の展示が多い。これは有名な帆船の「カティーサーク」これも作ったことがある。

 

 これは航海練習船の「日本丸」。多くの船員を育てた船だ。

 

 意外だったのがこれ・・・。幕府軍艦「咸臨丸」だというのだが、どうにもイメージが違う。セールを全て畳んでしまったら咸臨丸らしくなるのかな。こんな形のセール(帆)を見たことがない。

 

 これは実際に動く操舵席。夏休みで観光に来ている子供達のために譲ってあげた。わいわいと舵輪を回したりしてにぎやかだった。

 

 これは南極探検に使われた「開南丸」。明治45年に南極探検隊・白瀬中尉を乗せて行った船である。

 

 で、たくさんのおみやげをいただいた。DVDも三セットも無料で頂いたし、資料は厚さ三センチを超えていた。

 

 このシールもいただいたもの。「UW旗」という国際信号旗を使ったもので、「安全なる航海を祈る」という」意味である。返礼は「UW1」を掲揚して答礼する。

 

 今日のお昼はここになった。丸亀市綾歌町栗熊西にある準セルフのお店で、評判の三人姉妹のいるお店である。店に入ると、「今日はなんにするん?」と元気な声が飛びかかってくる。

 

 昨夜は弟やいとこらが集まっての「夏まいり」をやって、大いに食べて飲んで歌ったものだし、朝ご飯もしっかりといただいたもので、お昼は簡単にあっさりと食べたかったもので、「ひやかけうどんの小」をお願いした。ここはセルフといいながら、「おねぎ入れてもええんかいな」「おショウガも入れるんな?」とサービスしてくれるが、たくさん入れないようにするアイディアなのかも知れない。これで180円だった。

 

 今日の掲示板はこれ。「気にせず 苦にせず あてにせず」という「スミレとぉちゃん」の「楽書きメッセージ」からのことば。とは言うものの、あれこれと気に懸けてばかりいて、あれこれと苦しんでばかりいて、あれこれとアテにしてばかりの私たちである。ま、そういう煩悩を持ったまんまで救われるしかない私たちなのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


ひまわりは 東ばかりを 向いている

2014年07月19日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がってはいたが、案外と晴れていた。気温は24度から31度、湿度は98%から68%。風は1mから2mの北北東の風が少し。明日の20日は、引き続き気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、午後からは晴れる見込み。

 

 さて、かねてからご案内をいただいていたプラモデル展示会をのぞいてきた。場所は高松市牟礼町牟礼の山間にある「高松市石の民俗資料館」の企画展示室。

 

 ここは駐車場がこの芝生のさらに下にあって、階段をえっちら・おっちらと登って来る。で、さらにここから進んで、向こうに見える石段を上って行く。前期高齢者のおじいさんには石段はきつい。

 

 プラモデル・・と言うても、これはプロの作品だなぁと思った。松ニッパーズ代表の「ダッズ松本」さんは、幼少よりウルトラマン、ヤマト、ガンダムと順当にそっちの道を歩み、何度か人の道を踏み外しそうになるも、手先の器用さが幸いし、かろうじて一線を越えず現在に至る。雑誌や実演では香川県民であることをネタにしている。グラフィックデザイナーを経て模型誌のライターをやっている。

 

 模型造りに対するポリシーとして、「模型は格好のコミュニケーションツール」を信条としており、わかりやすく、閾値(いきち= 生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値。刺激閾。)の低い2WAY指向の作品を得意とする。そのためモデラー的日常ごくありふれた生活描写や風景などのジオラマが多く、それらの作品は模型誌のみならずトークイベントや模型実演で発表されることも少なくない。無類のクルマ好きであり、カーモデルではしばしばプラ材やケミカルウッドを用いたスクラッチ工作や光沢塗装への強いこだわりが見受けられる。

 

 だから、今回の展示会でも「空母赤城」や空自や戦前の戦闘機、戦車など車の模型が目に付いた。

 

 細かなディテールや細やかな塗装は「さすが」と思わせてくれる。

 

 なかなか、細かな部分の塗装は難しいもの。

 

 こんなものも展示されていた。月面着陸の時のものか。

 

 ちなみに、私の作品はこんなもの。いわゆる「ガンプラ:ガンダム・プラ模」と呼ばれるもの。たくさんあったのだが、台風で家が流された時、不要品として処分されてしまった。これは、ここに引っ越してきてからの作品。

 

 これは初代ガンダム。塗装がいかにもまずい・・・。リアリティがない。

 

 ここ、石の民俗資料館では常設展示で石材の切り出しの様子なども展示してある。これは石を割る作業で、矢穴にタガネを打ち込んでいるところ。

 

 こちらは切り出した石材をろくろを使って運び出しているところ。オープン当時は本物らしく動いていたが、壊れたのか節約なのか動くことはなかった。

 

 石切の道具や、その道具を作る鍛冶屋のような作業用道具なんぞも展示されている。

 

 さすがに「石の民俗資料館」だけあるなぁと感心するばかり。ついでながら、私どもの島、「しわく広島」の青木集落にも、これと似た「石の里資料館」があって、こうした石材採掘用の工具や道具類が展示されている。

 

 今日の掲示板はこれ。「自分は手を出さないで 人のやったことに口を出すな」という、荒了寛さんの言葉から。嫌と言うほどこの言葉の例を見て来た。自分は逃げてばかりで仕事にも企画にも参加せずにいて、私の成果に対してあれこれと口出しをする上司や同僚がいた。私が成果をあげるとやっかみになったし、そんなものはおれにもできるさとうそぶいた。実際、支店長に言われて、やると言って手を挙げたら部長から電話がかかってきた!「やる言うたんか!勝手にやるんやな!」と一方的に言われて電話を切られた。なんとか友人らの努力により何とかなりそうになると、とたんに手のひらを返したようになった。『手柄は自分の物!ミスは部下のせい!』 そう言う人間に限ってそういう事を言いだしたもの。同じような格言は一杯ある。自分はそんな事をしないでおこうと思っていた。できないままに定年退職になったけれど。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


蓮池に 今日の苦悩が 染まる夜

2014年07月05日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は気圧の谷の影響で雲の広がっている一日になった。気温は22度から27度、湿度は84%から61%。風は3mから1mの南南西の風が少し。少しばかり蒸し暑い一日になっている。明日の6日も気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、夕方からは雨の降る所がある見込みとか。

 

 朝方はこのように青空も出て、いい夏の日になったなぁと思って出掛けたのだが・・・。

 

 今日は、ご案内をいただいていた、「高松市塩江美術館」の「いろとかたちの時空間」という現代アートの展示会をのぞいてきた。ここも入場料は300円なのだが、香川県発行の「長寿手帳」を提示したら無料で観覧できることになった。ま、おじいさんが一人入ろうが入るまいが、事務員さんにとってみれば何の問題もないのだろう。

 

 高松市塩江美術館は、1994年4月塩江町立美術館として開館し、2005年9月の市町村合併により、高松市で2館目の美術館として新たにスタートしたもの。香川県にゆかりのある作家の作品を紹介する企画展と、美術館のコレクションの中から構成される常設展を開催している。展覧会に関連したワークショップや講座、陶芸教室、コンサートなども開催しているらしい。

  

 企画展示の「いろかたち・・・・」の展示はこんな部屋で展示されている。ここでは、猪熊弦一郎・川島猛・四宮金一氏の作品が並べられている。この展示は平成26年7月4日(金)~7月27日(日)。

  

 ここは建物自体がアートのようなつくりになっている。ここは撮影可能だったが、隣の常設展示室は「撮影禁止」になっていたので画像はないが、平成26年度第1期常設展は「画家の眼」という、熊野俊一のデッサン・スケッチが展示されていた。こちらの展示は平成26年4月19日(土)~7月21日(月・祝)までとなっている。

 

 で、FBFの井川さんが、「団蔵うどん」を紹介していたので、今日もついでだからと、ここに寄った。四国霊場88番札所大窪寺の門前にあるおみやげ屋さんの「八十八(やそば)庵」という一般店。今日も朝食抜きの「朝昼兼用食」となった。

 

 で、店主さんから、おでんのお接待をいただいた。おおきにです。

 

 麺が細めの夏の風物である冷やしうどん。今から約数十年年前に、 今は亡き歌舞伎役者『市川団蔵』さんが、四国霊場八十八ヶ所巡礼の旅を終えた後、このお店に立ち寄り、 このうどんを食べ「こんなうどんは今までに食べたことがない。 はじめて、うどんの味がわかりました。」と感嘆してくださったことから市川団蔵さんを偲んで「団蔵うどん」と名前をつけたもの。麺は4ミリという細いもの。まるで半田そうめんかと思うような細さとなめらかさ。こんなにたくさんの量を食べられるかなぁと心配したが、なんなく完食してしまった。

 

 消費税が上がったせいか、700円になっていた。まだ、アジサイは残っているのだろうが、そうそうゆっくりとしてもいられないのでお店を出た。

 

 で、次にやってきたのは、東かがわ市引田にある「東かがわ市歴史民俗資料館」。古代・中世のころから、近世・近代・現代へと続く引田のまちの歴史を当時を語る収蔵物とともにパネル展示でわかりやすく展示している。

 

 今回の調査項目は「能代伝吉」という人物。能代伝吉(1820-1884)は幕府の海運業者。文政3年4月8日生まれ。北国廻りの海運に従事。慶応4年奥羽征討軍参謀大山綱良(つなよし)にたのまれ、軍の食料を出羽(でわ)能代(のしろ)港(秋田県)から越後(えちご)(新潟県)出雲崎(いずもざき)に輸送した。明治17年5月10日死亡。65歳。讃岐の三本松(さんぼんまつ)出身。

 

 この「澤殿」とは、幕末の公家の九条道孝のこと。権大納言や左大臣を歴任し、明治元年に奥羽鎮撫総督に就任した。戊辰戦争の際、新政府軍の物資輸送に尽力し、能代伝吉は九条道孝より、この旗・印鑑・金100両を賜った。これにより、伝吉の船は新政府軍の御用船となった。

 

 ついでに、隣にあった、久米通賢関連の「棒火矢」とか時計の部品とかも見学した。

 

 ということで、今日も京都行きの準備をなにもせずに暮れてしまった。今夜からでもすこしずつやってゆきたいものである。

 

 今日の掲示板はこれ。いつもの赤松先生のお寺にあったもの。「転んで大地あるを知る」というもの。転んでみて、痛さとともに、初めて自分が大地の上にいたことを発見するように、失敗や挫折を体験してみて、今まで気もつかなかった大切なものに気づくということがあるもの。人は、目指すもの、珍しいものに気を取られて、自分を支えている大きなものに、なかなか目を向けようとはしないもの。転んでも、また立ち上がる時、その支えとなる大地がここにあったのだと、見つけられれば大収穫だろう。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


お念仏 出て来ずすくむ 芝桜

2014年04月22日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は気圧の谷の影響で雲が広がるのだが、夜は高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。気温は12度から16度、湿度は90%から55%。風は0mから1mの北北東の風が少しだけ。明日の23日は、高気圧に覆われて晴れるらしい。

 

 さて、芝桜と言えば「カフェ・ジャルダン」だが、香川県東部の「東かがわ市」にも芝桜の名所ができたと、昨年のブログにはあった。☆こちら。「ここのご主人のことは全く知らないが、木を切り倒し、山を削り、こうして芝桜を植え、ログハウス風な建物まで自作している様子・・・。あきれるというか、感心するというか・・・。そこまでの情熱がすごいなぁと思った。」と、書いてあるのだが・・・。

 

 東かがわ市帰来+電柱で造った自作のログハウス風建物・・・・と聞くと、昔、同じ電話局にいた「森本君」を連想した。そこで、いろいろと調べてみると、やはり「森本さん」という人が、現役の頃から電柱(電話用の木の柱)で家を建てて、19年がかりでやっている・・・ということを聞いた。

 

 で、行ってみた。確かに、昔の同僚たちが集まっていたし、当の森本君が足をひねったとかと騒いでいた。で、部屋の中に入ってしまったので、私はそのまま、「芝桜富士」に向かうことにした。そこで、応援やらお見舞いやらに駆けつけたら、また、新しいドラマが始まるのだろうが・・・。

 

 マスコット・キャラクターの「クヌギちゃん」の竹筒に100円硬貨を「チャリーン」と入れて登山開始。

 

 これが、若い頃からコツコツと手作りで電柱を使って建てたという古民家風の立派なもの。窓のサッシや瓦も自分でやったんだろうか・・・。ステンドグラスまであったぞ。おまけにピザまで焼いて販売しているのだとか。

 

 ここはまだ入口部分・・。数年もしたら立派になると思う。

 

 ここが「五合目」でベンチまで造ってあって休憩できる。アイスクリームとかソフトクリームも販売しているのか、おばさんが食べていた。

 

 今日は、ここが一番きれいだなぁと思った。肝心の富士山は・・・と云うと・・・。

 

 今年は少し遅いのかなぁ。昨年の今頃は満開であったように思うのだが。で、山頂付近には白い芝桜が植えられたのだとか・・・。ここは元、栗林だったのだとか。それを切り倒して、耕して、芝桜を植えて、昨年から公開しているのだが、まだまだ、夢の途中なんだとか・・・。

 

 ここからは瀬戸内海も眺めることができるが、今日は少し曇っていて視界が悪い・・・。

 

 大手通信会社を定年退職して、こういう壮大な夢を追い求めているのか・・・。現役の頃から、そんな夢を抱いていたのだろうか・・・。担当職場が違ったから、あんまり話もしなかったけれど、立派な夢だなぁと思った。

 

 かと云って、「我が人生に悔いなし」なのだけれど。人はそれぞれの夢を生きるもの。でも、ちょっとばかり、うらやましいなぁとは思ったことだった。

 

 私には私の夢がある。それよか、少しばかり、お経の練習でもしておかねば・・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「人を失った悲しみの深さは生前にその人から我が身に受けていた贈り物の重さであった」というもの。お友達のお寺の掲示板にあったことば。宮城(みやぎしずか)先生の言葉である。先生は1931年(昭和6年)、京都市生まれ。 大谷大学文学部卒業。 大谷専修学院講師、教学研究所所長を歴任。真宗大谷派本福寺前住職。 九州大谷短期大学名誉教授。 2008年11月21日逝去。 法名 聞信院釋智雄 著書には 『地獄と極楽』、 『真の仏弟子』、 『真宗の本尊』、 『親鸞ー生涯とその教え』など多数。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


生かされて 水仙の黄に 安堵する

2014年01月09日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がり、雨や雪の降っている所があるらしい。お昼過ぎには青空の見える所もあったようだったけれど。気温は7度から9度と気温の変化がほとんどなかった。湿度は86%から54%。風は5mから6mで西の風。明日の10日は、引き続き冬型の気圧配置となるため、雲が広がりやすく、朝にかけては雪や雨の降る所がある見込みなんだとか。

 

 朝のお仕事を終えて戻ってきたけいこばぁが、「今日は坂出の美術館に行ってみない?」というので、今日は坂出市沙弥島にある「東山魁夷せとうち美術館」に行くことになった。

 

 途中、高松市一宮町にある「源平うどん」というプチ・セルフのお店に寄った。で、けいこばぁが、「源氏うどんがおいしそう・・」というので、それを二つ注文した。このおうどんには、「釜揚げ」と「ザル」が選べるというので、「釜揚げ」を注文して、大きさは「小の一玉」をお願いした。「7分ほどかかりますので、レジをすませて、席でお待ち下さい。番号でお呼びしますから・・」というので、暫く待った。で、できあがったのがこれ。

 

 ひと目見た瞬間「うわっ、すごい!」と、けいこばぁは驚いた。釜からあげたばかりの輝きを放つ麺、そして扇状に敷き詰められたスルメイカの天ぷら。芸術作品かと思うような「源氏うどん」のボリュームと美しさは、まさに圧巻。釜からあげたばかりの麺は、生き生きとしていて申し分ないうまさ。たっぷり1玉半盛られているにもかかわらず、どんどん箸が進んでしまう。その合間でいただく熱々イカ天の味と食感も最高! まるごと1杯分なので食べきれない。残ったらパックで持ち帰り可能という心遣いもうれしい限り。

 

 坂出市沙弥島は、かっては坂出港の沖合約4kmに浮かぶ,東西160m,南北930mの小島であった。昭和42年(1967年)番の州埋立事業で陸続きになったが,今でも『沙弥島』と呼んでいる。

 

 この沙弥島周辺で行われたのが、瀬戸大橋架橋記念博覧会で、1988年(昭和63年)3月20日から8月31日まで開催された瀬戸大橋開通記念の地方博覧会であった。さらに、その跡地に建てられたのが、「香川県立東山魁夷せとうち美術館」。

 

 日本画家・東山魁夷の作品のみを収蔵する個人美術館で、魁夷が塗装色の提案をした瀬戸大橋のたもと、祖父の出生地である櫃石島を望む地にある。2001年4月に東山すみ夫人より寄贈された版画作品270点余の展示公開を行う施設として構想され、2003年に着工、2005年4月に開館した。地方都市にある展示室面積277m²の小さな美術館であるにもかかわらず、来館者は1ヶ月あたり平均約1万人という異例の高い水準にある。

 

 展示品は全て東山魁夷の作品である。館蔵品の大半は石版画であるが、館の高い人気を背景に長野県信濃美術館・東山魁夷館や兵庫県立美術館などから作品を多く借り、質の高い展示を維持している。同時に肉筆画の収集も行い館蔵品の質向上を目指しているらしい。

 

  今回は、一階展示が「自然と形象/写実からの出発」、二階展示が季節をめぐる旅-冬」という展示だった。これは、木版画で「たにま」という作品。

 

 これはリトグラフで、「道」という作品。昭和25年の作品で、青森県八戸市で取材をしたものだとか。こうしてみると、なんでもないが、実物は色合いがなんともいえずに美しい作品。

 

 これは、リトグラフで、「冬映」という作品で、ドイツ北部で取材したもの。

 

  これは二階展示の木版画の「室生暮雪」という作品。木版画というと、小学校や中学校で習った木版画を思い出すが、そういうものとはまるきり違う木版画・・・。まるで日本画そのままのような気がしてならない・・。(これらの画像は、館内で買った絵はがきを画像処理したもので、館内では撮影禁止です)

 

 これは、カフェ・・・から見た瀬戸大橋。瀬戸内海も緑色から冬らしいブルーになっている。

 

 駐車場から見た架橋博タワーと瀬戸大橋。この頃はいい青空だったのだけれど・・。

 

 今日の掲示板はこれ。「あらたまの年のはじめは祝うとも 南無阿弥陀仏のこころわするな」という蓮如上人のお言葉。時期が少し遅くなったけれど、お正月でうかれる気持ちをひきしめるように、蓮如上人は仰せになったのかもしれない。そしてまた、新年こそ、お念仏の始まりだよと云うとるのかも知れない・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


彫金に こころの裏を 見透かされ

2014年01月08日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は気圧の谷や前線の影響で雲が広がり、雨が一日中降っていた。気温は5度から8度と高めなんだか低めなんだか・・。湿度は92%から89%。風は0mから2mの西南西の風。寒くはないが暖かくもないという一日になった。明日の9日は、冬型の気圧配置となるため雲が広がりやすく、雷を伴って雨や雪の降る所がある見込みらしい。

 

 昨日は市営ケーブルネットの光工事のためにわやわやの一日になって、今朝、目が覚めたのは八時前だった・・・。案外と私もデリケートなんだ・・・。

 

 ということで、今日は高松市林町にある「香川県立図書館」に行ってきた。昨日に作った本、二点六冊を納本するためだ。ま、私の製本の発表会みたいなことか。「塩飽の狛犬」「東讃の狛犬」「木田の狛犬」「香川郡の狛犬」「綾歌郡の狛犬」「丸亀市の狛犬」、「広島の民俗と歴史」「本島の歴史と民俗」「塩飽の神々と仏たち」「塩飽諸島と咸臨丸」などが献本されている。今回で12作品目となる勘定。

 

 ここにあるのがその狛犬シリーズ。最近はまったく、問い合わせもなくなった。狛犬シリーズもお休み状態・・・。香川にはあんまり大きな変化もないし、とくに変わった狛犬も見られない・・・。

 

 これが、今回、納本した、二点六冊の本。国立国会図書館には送らない。送れと云うて来たら送るけれど、「発行部数は幾らですか?」とか「コピーした本は受け取れません」とか面倒なことを言い出す女性職員がいるもので・・・。

 

 県立図書館の前にある、「たもや林店」でのお昼になった。お昼と言うても、朝昼兼用のおうどん。

 

 今日はこれ。「釜揚げカレー」小・・・というメニュー。釜からあげたばかりのおうどんにカレーのルーを乗せたもの。あとは好きなトッピングで食べる。

 

 お値段とバージョンはこの通り。私は小だから350円。寒いときにはこういうあつあつのカレーもいいものだなぁと思った。

 

 で、およそ、一時間をかけて山の家に戻ったら、奥方のけいこばぁが、「日本伝統工芸展に行こうよ~」というので、またしても、一時間をかけて松市内へユーターン。「私の人生・暇だらけ、私のお顔は皺だらけ~」。

 

 これは、65歳になると香川県から送られる長寿手帳。栗林公園と県立ミュージアム、それに東山魁夷せとうち美術館へは無料で入れるというパスポート。

 

 んで、香川県立ミュージアムにやってきた。なんだか、鬼ヶ島みたいな建物やね。いや、鬼ヶ島には行ったことがないのだけれど。ここに、先ほどの「長寿手帳」をかざして、フリーパスで入ってみた。

 

 展示室には、こういう白磁鉢とか・・・

 

 こんな、「乾漆蒟醤(キンマ)箱」のような漆工芸作品が多かった。

 

 これが奥方が見たかった「木芯桐塑布紙貼「一気」という堀部信子さんの作品。お神輿を担いでいる若衆を表現した人形。実際にはこの四人しかいないから、なにがなんだかわからないが、こうして部分にカットするとそれらしくなる。

 

 今日の掲示板はこれ。お友達のお寺にあった言葉で、「あわてず あせらず あらそわず あきずに あかるく ありがとう を大切に」というもの。うまく「あ」のつくことばを並べたものだ。でも、確かにそうだ、そうだ・・・と,うなずくことばかり。ありがたいことだなぁ。なむなむなむ。

 

じゃぁ、また、あした、会えるといいね。


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