まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

降り続く 竜のしずくの 秋の雨

2014年09月04日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は気圧の谷や南からの湿った空気の影響で雨が降り、激しく降っている所もあったらしい。気温は24度から28度、湿度は90%から78%と蒸し暑い一日になった。風は2mから4mの南南東の風が少し。明日の5日は、前線や南からの湿った空気の影響で雲が広がり、明け方にかけて雨が降り、朝まで雷を伴う所がある見込みらしい。

 

 さて、今日は奥方のけいこばぁが休みになったので、どこかにお出かけをしたい・・と仰る。で、仁尾マリーナ近くにおいしいお店があるらしいので、そこに行きたいと言うのである。もちろん、お店の名前も住所も電話番号も覚えてはいない。そんな雲を掴むような話なんだが、とにかく出掛けることにした。

 

 仁尾町というのは香川県西部も西部。さぬき市から見ればはるかかなたの西の国。この地図の右中央あたりにある377の国道マークの少し上に我が家はある。ここから西に向かってほぼまっすぐに進めば仁尾町に突き当たる計算にはなる。松空港・善通寺市・仁尾マリーナというコースである。

 

 途中で、銀行に寄ったり、弟の家に寄ったりしながら、西へ西へと進んで行く。10時前に我が家を出て、それでも12時過ぎには詫間町経由で仁尾町に入った。

 

 仁尾マリーナは、「仁尾マリーナ株式会社」が運営しているマリーナで、香川県三豊市仁尾町仁尾己というところにある。西日本でも有数の規模と設備を擁する香川・瀬戸内・仁尾マリーナとして有名。

 

 そのあたりを回ってみたが、それらしいカフェもレストランも見当たらない。奥方の聞きかじりとはそんなものだ。で、おなかもすいたことだしということで、マリーナの二階にある喫茶・軽食の「ポレポレ」というお店で計画の練り直しをすることにした。

 

 ここだと海も船も眼下に見られる・・・ということで、ここで、ランチメニューをお願いした。

 

 中華どんぶりセットで700円ほか。お味噌汁・漬け物・デザート・サラダのセットもの。

 

 それにピザとかもつけて・・・。

 

 天気が良ければ海も船もみごとなんだろうが、あいにくの曇り空に雨模様では冴えないというもの。

 

 ここは古い仁尾町の「制札場」。役所からの通達やお触れが掲示された場所。こうした古い建物があちらこちらに残っている。

 

 仁尾町(におちょう)は、香川県三豊郡に属していた町で、世界初の太陽熱発電の実験(サンシャイン計画)が行われた。サンシャイン計画を記念して、昭和56年3月21日より、仁尾太陽博覧会が開催されてにぎわったことがある。サンシャイン計画では、2種類の形式の太陽熱発電施設が建設されたが、いずれもその後廃棄され現存しない。またかつて仁尾サンシャインランド(遊園地)が開設されていた。今は住宅地になってしまって、その面影はない。ミカンやビワなどの農業が盛んである。2006年(平成18年)に周辺の6町と合併して三豊市になった。

 

 その昔、干ばつの年に、雨ごい行者として知られる和蔵(わぞう)という人に、村人が祈祷を頼んだところ、昔から雨を呼ぶと信じられていた竜を作って海に流せばよいという答えが返ってきた。そこで村人は、わらで大きな竜を作り村内を練り歩き、沿道の人々が貴重な水をかけ、海へ流したところ、念願の雨が降ったという。

 

 それ以来、仁尾では大干ばつの時にわらで竜を作ってきたと伝えられている。「そーれ、竜に水あぶせ」のかけ声とともに始まる伝統行事で、青竹などで胴体を作り、わらやなわで肉付けした長さ約40m、重さ約3tの巨大な竜を大勢の人がかついで町内を練り歩くなか、見物人が手桶やバケツで、その竜に願いを込めて水を浴びせる勇壮なおまつりである。

 

 それだから、仁尾町の橋や遊歩道には、こうした竜が延々と描かれている。それだし、橋の手すり部分には・・・

 

 竜のマークが何カ所も何カ所も何カ所も。・・・

 

 今日の掲示板はこれ。「今は「ないもの」について考えるときではない 「今あるもの」で何ができるぁ考えるときである」というヘミングウェイの言葉から。原文では、Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is. by Ernest Hemingway

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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