まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

もみじ葉を 写して手にする 杓の水

2017年11月25日 | 観光ガイド的日常

 さぬき市地方は高気圧に覆われていたが、気圧の谷の影響で薄雲が広がっていた。気温は7.8度から12.8度、湿度は75%から62%、風は4mから2mの西北西の風が一時は冷たかった。明日の26日は気圧の谷や湿った空気の影響で曇り、夕方から夜のはじめ頃にかけて、雨の降る所がある見込みらしい。

 

 ご案内の通り、今日は観光ガイド養成講座大窪寺実地研修の日である。私は7時半に我が家を出て、ここ、大窪寺の第一駐車場に8時前に着いた。いつもは数名のOBさんが駐車場係の応援をしてくれるし、お寺の中のお手伝いをするスタッフがいるのだが、先月の予定が台風で順延となったために、大窪寺ガイド班と石井さんという理事さんだけ。

 

 今日の会場は、このお大師堂だが、ここに入れる入り口はない。

 

 今日は特別に、このお砂踏み道場を開けて頂いて、ここから階段を昇ってお大師堂に入ることになる。

 

 これがお砂踏み道場内部である。

 

 先週の19日には、へんろ道実地研修があったため、二週連続は無理なためか、21名中13名の出席だった。それに、四国民俗学会の藤井洋一先生と、堀尾育成担当理事、石井理事の三人と大窪寺ガイド班5名の計21名。担当の市職員は2名。

 

 藤井先生は、民俗資料から見た「四国遍路と村社会」という講義だった。本来ならば、次に大窪寺住職さんから、大窪寺の歴史や由緒などをお話いただく予定だったのだが、急用ができて欠講になった。

 

 だから、私たちの境内案内と模範ガイド講義が繰り上がって、10時20分からは境内へ出た。大師堂の中も冷えて冷たかったが、境内もピリピリと冷え込んでいた。

 

 で、この前田ガイドと、私のガイド班の二班に分かれて、境内を案内し、ガイドしながら、大窪寺ガイドの方法や場所を説明していく。

 

 うちの班は、私がお砂踏み場から仁王門から大師堂を経た前半を、後半のここから二天門までを寒川大先達がガイドした。さすが大先達だから、お作法や参拝の説明はプロ並みである。

 

 講義のあと、門前の八十八庵でスタッフの昼食になった。今日は土曜日ということもあってか、大勢の方が長い列をなして並んでいた。

 

 私たちは、堀尾理事が先週に予約していたという「松茸うどん」をご馳走になった。しかしのかかし、このおうどんを頂いたら、何年間も黙って言うことを聞くしかないなぁと、お互い、囁きあったものだった。タダほど高い物はないと先人も言い残しているではないか。

 

 午後からは、来週のイベント用の名札作成の依頼があった。早速に20枚の名札を作っておいた。

 

 これだって、「パソコンできる人いませんか・・」という声に、思わず上げた手が運の尽きだった。

 

  今日の掲示板はこれ。「生きているということは 死ぬいのちをかかえているということ」というもので、「東井義雄」先生のことばである。いつ訪れるかわからない「死ぬいのち」をかかえて生きているということは、「生」そのものが当たり前でない、ただごとではないということを知ること で、初めてうなずくことが出来る言葉である。そしてそれは、「死ぬいのち」があるからこそうなずくことが出来るのではないだろうか。あの、3月11日の東日本大震災では、一瞬にして多くの方々のいのちが失われた。そして、今でも厳しい現実に身を置かれている方々が沢山いらっしゃる。しかし、さまざまな情報が流れ、さまざまな問題が浮上してきている中で、情報だけに振り回されている私たちがいるように思う。今回の掲示板の言葉は、では、私は今何をすべきなのか、何を考えるべきなのかを問われているような気がするのである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。



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