今朝も冷たい朝になって・・、おまけに風も強い・・・。昨夜・・・自治会長さんが・・「明日は帰る前に・・船のエンジンを回して調子を見ときなよ・・」と言うたのだけれど、こんな風の日に船に乗ったら海に落ち込みそうになるなぁ・・と思ってやめた・・・。しばらく・・エンジンを回していないのは気になってるのだけれど・・。
海は風で大波が打ち寄せている・・・。その泡立った波を見ているだけで鳥肌が立ってくるような・・。なにせ、山奥の一軒家で育ったもので、広い海とか波立つ海を見ると鳥肌が立ってしまう・・・。
そこで・・・予定を繰り上げて・・・急いで室内を片付け、電気・ガス・お風呂なんぞを点検して・・・九時過ぎには帰り支度を済ませ・・・島を一周してみた・・。
見落としているところはないか・・、確認できていない場所はないか・・と、丁寧に島を回ってみた。さぬき広島の西半分・・・、江の浦から茂浦に抜けて・・・茂浦から市井浦へ・・。
ここは道路が狭いもので三月にはここには来ない・・・「正福寺」。広島八十八カ所霊場発祥の地なのだが、ここは見るべきものはないし・・・。咸臨丸に乗り組んだ水夫四人の内の二人まで・・・お墓は見つけることができたのだけれど。
ここにあった貴重な資料のレプリカが保管されている場所は・・交渉して開けてもらうことにした・・。
市井浦から青木浦も確認して周り・・・・十時半前にはフェリー乗り場に着いた。ここのポンツーン(浮き桟橋)から高速艇が10時45分に出る。それに乗れば・・・11時前には丸亀港に着く。
で、10時45分の高速艇に乗ったらば・・・。
「せんせ、鹿の墓が載っとる本てあるんなぁ・・」という声・・・。私は記憶にないのだけれど、向こうさんは私のことをご存じみたいだ。「草創の会の本も読んだでぇ・・」という・・・。これは通な人やなぁと思った。
「あ、この本のこのページに載っとるよ・・」と、私の本を見せると・・「あら、ほんまやな、横瀬に言うて、もらわないかんな・・・」などと・・・。歴史好きな丸亀の水道屋さんだと思うのやけれど・・。
で、11時過ぎに丸亀港に着いてからだ・・。どこでうどんを食べようかと・・・あちらこちらに走ってみたけれど、丸亀市内には・・・「定休日:水曜」というお店が多い・・・。で、ユーターンして、お店に行けばそこも定休日。その近くに行けば・・・そのあおりをうけて行列・・・。そこも休み、ここも休み・・・。そうそう、例の・・・「味見亭」も定休日・・・。
「こら、あかんでぇ・・・」ということで・・・郊外に出たのだけれど・・・運の悪いときには定休日か、「閉店しました」「移転しました」とかばっかりや・・。
結局の薬局で・・・昔でいうところの・・・「塩江」まで戻ってしもうた・・。丸亀から塩江いうたら・・・けっこう、距離もあって、お店に入ったのは・・・12時半過ぎやった・・。つまりは・・・車で・・・1時間あまりも走ったということや・・。単純計算で・・・50キロくらいな移動かなぁ・・。もっとかもしれん・・。
ここも不運なお店で・・・鶴市町とかで営業してたら・・目の前に大型のチェーン店のうどん屋が進出してきて、静かな山あいの里に移転したんやけれど、そこにもうどん屋ができて・・・結局・・・追い出される格好で・・、今の・・・コンビニ店が撤退した跡に入ったんだそうだ・・。それが・・この「田吾作」だ・・。データーは旧のものだけれど。
そういうお店は応援せなあかんな・・ということで、はるばると・・お店に入ることができた・・・。
しかしなぁ・・、言うといわんと・・、落ち着きのないお店やね・・。前もそうやったんだけれど、品のない骨董品があちこちにあるし、テーブルの高さはまちまちやし、「これって、どないか、ならんのか・・」と言いたくなるようなお店・・・。
でも・・・どこかの工場か事務所かの女工さんみたいな制服姿の女性が10人ほど・・・味噌ラーメンを食べている・・。あんな若い娘さんでも・・・このお店に入るんか・・・と思ったけど、おなかがすいてれば・・仕方ないわな・・。
内緒やけれど、先日の・・広島の「おかの」みたいなもので、「おなかさえおきたらええがなぁ・・」みたいな気分にはなったなぁ。味は保証できんけれど、けなげに・・どんくさい家族が頑張って生きていこうとしている姿に拍手やな・・・。おっちゃん、こんなん好きやな・・。
そら、食べ物はおいしいのがいいに決まってる。でも、おいしぃなかっても、おいしぃなぁと言うて食べてみるときもあるもんや・・・。食べ物は・・・舌で食べるんやのうて、「頭」で食べるもんや。おなかがおきたかどうかは・・・頭が満腹するかどうかや・・・・。つまりは・・食べ物は・・・「こころ」で食べるちゅうことやなぁ・・。
いくらおいしいフランス料理でも・・・こころが凍っていたらば・・ちっともおいしいとは感じられない・・。凍った池に・・・ソフトボール大の石を投げ込んでも・・・この凍った氷はびくともせんかった・・・。
満ち足りたこころには・・・どんなおいしい料理を投げ込んでも・・・びくともせんのかもしれんなぁと思った・・・。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。