
今日は映画、「マザーテレサ」をみてきました。あのノーベル平和賞に輝いた修道女・マザーテレサ・・・です。
1946年、インドのカルカッタ、カトリックの修道院で教師をしていたマザーテレサは、神の声を聞き、神の生身に触れる・・という奇蹟に出会い、自分の居場所は修道院ではなく、貧しい人々の中にあると気づいて「神の愛の宣教者会」を結成します。それだって、生易しいことではなかったのですが、彼女は一つ一つ、物事を片付けてゆくのです。
マザーテレサの人生を、わずか二時間たらずにまとめることには無理もあったようですが、神に仕える・・・ということが、こんなにも激しく、こんなにも苦しいものであるのか・・・こんなにも気高く、こんなにも尊いものなのかと・・・教えられたのです。わたしどもが「仏に仕える」とか「仏を信じる」ということばや行為が、いかに軽率で、おざなりで、影の薄いものであるのかと知らされました。
そしてまた、真の信仰とは、わが身を省みない深いものであり、わが国で語られていうるような現世利益のわが身かわいいだけの信仰とは桁違いのものであるということを教えられた思いです。
作品は、人々に愛と希望を与え続けてきたマザーテレサの真実の姿を描いた人間ドラマであり、監督はイタリア映画で多くの作品を手がけたファブリツィオ・コスタさん。主演はロミオとジュリエットのオリビア・ハッセー。共演はセバスティアーノ・ソマ、ラウラ・モランテほか。オリビア・ハッセーの渾身の演技が涙をあふれさせます・・・。
