まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

タラの芽の 見た明るさは 甘茶色

2011年04月08日 | 時には日々是日

 今日は朝から雨になった・・・。ここしばらく、雨らしい雨もないのでたまには雨の日もいいものか・・。

 さて、四月八日は、仏教を開いたお釈迦様(私たちは「釈尊」というが)の生まれた日を祝う「潅仏会」である。仏教では、釈尊が悟りを開いたことを祝う十二月八日の「成道会」、釈尊の入滅(亡くなること)の日の二月十五日の「涅槃会」と並んで三大法会と言って重視されている。

 

 潅仏会は中国で始まった行事で、仏生会(ぶっしょうえ)・降誕会(ごうたんえ)・「仏誕会」・浴仏会(よくぶつえ)・龍華会(りゅうげえ)などとも呼ばれていて、一般に「花祭り」と呼ばれるのは、浄土宗で名づけられたものが、各宗派でも使われるようになったものらしい。

 『日本書紀』の中には、推古天皇の世に孟蘭盆会とともに最古の仏教行事としての記述が見える。

 

  釈尊の誕生日は四月八日と二月八日の二説あり、関東では四月八日、関西では五月八日に行うところが多いようで、釈尊の誕生日を四月八日とするのは、カニシカ王時代の仏教詩人アシュヴァゴーシャ・馬鳴(めみょう、一~二世紀)が書いた「ブッダチャリタ」の漢訳本「仏所行讃」がもとになっている。

 潅仏会は、ルンビニー園の林をかたどって色とりどりの花で飾った御堂(みどう・おみどう)(潅仏会の花で飾った御堂を花御堂・はなみどうという。)をつくり、誕生仏を浴仏盆と呼ぶ水盤に安置し、竹の柄杓で甘茶を注いでお参りする。

  

 誕生仏というのは、釈尊が誕生した時、マーヤ夫人の脇から生まれ、七歩歩いてすぐに右手で天を、左手で地を指さして「天上天下唯我独尊」と言ったという故事に由来する童子姿の釈尊像の事。

 甘茶をかけるのは、誕生の時に九つの竜が天から清浄の水を注ぎ、産湯を使わせたという伝説、あるいは天から甘露水が降り注いだという伝説、二頭のゾウが水を浴びせたともいう伝説に由来している。正式には五種の香水を用い、それを五香水・五色水と呼んでいる。

 

 かつてのインドではこの日が聖日で、釈迦の童形を飾って楽を奏し、香華を焚いて、香水で沐浴灌水する潅仏の式が行われていた。中国でも同様な式が行われ、日本には、推古天皇の時代、六百六年(推古天皇14年)に開かれたとする説と、仁明天皇の時代(833~850)という説がある。

 日本で潅仏会を花祭りと言うようになったのは明治三十四年から。戦前は稚児行列・舞踏・礼賛の歌など、子供中心の祭礼だったそうだ。

 

 で、浄土宗の「仏生山法然寺」に行くと、何かイベントがあるのじゃないかと雨の中を出かけたのだけれど、なんちゃ、やっとらんかった・・・。お参りの人もいないし・・・、それらしい案内もなかった・・・。せっかくの・・・いい日なのにね・・。山門前には・・・「東日本大震災に・・・・・」という張り紙がしてあった。

 今年は・・・法然上人様のご遠忌800年忌だというのに・・それを「自粛」するんかいな・・・。なんかなぁと思った・・・。

 

 仕方が無いので・・・境内にある「竜雲うどん」に寄ってみた・・・。ここもリニューアルして二年になるとかでメニューも一新して斬新なつけ麺うどんになっている。

 

 これが・・・「ネギと温玉・つけうどん」奧の茶碗蒸しみたいなものにご飯が入っている。味噌風のつけ出汁にうどんをつけて食べて、最後に温泉玉子をご飯にかけて食べてしまう・・・みたいな、おうどん。これで500円。ご飯は余分だったけれど、おうどんだけではたれが余りすぎてしまうような気もしたが・・。

 

 真ん中左側は・・「坦々つけうどん 550円。右側が「牛と温玉つけうどん」。いや、普通のおうどんもあったように思う・・・。

 

 で、午後からは旧宅周辺で・・・たらの芽探し・・・。今年は気温も上がっていないし、水分も少ない物だから・・・タラの芽も遅いし、ワラビも遅いし・・・。

 

 枝切りばさみを使って・・・枝を引き寄せて・・・先っぽのタラの芽の部分だけを折って採る・・・。ここを切ると・・・木は枯れるか新芽を付けない・・・。

 

 で、こんな風に・・・集まったものを・・・天ぷらにして食べた・・・。

 

 当然・・・昨日のわらびもおひたしにして食べたし、二男の持って帰った・・・わかめも煮て食べたし、タケノコも湯がいて食べた・・・。今日は・・自然の味に堪能した夕食になった・・・。

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。



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