冒頭から余談レベルで恐縮だが、長らく続いた東海道新幹線の列車内ワゴン物品販売が、この 10月一杯で終了する由。確かに時代の流れを受けた、やむなき事とは思う。
半世紀以上前の開業時と異なり、各駅の売店や駅周辺のコンビニ店など 物品の供給態勢も整い、加えて若い人口減少に伴う労働力不足にも直面する現状は十分考慮する必要があろう。
料金が高額な特別車両・グリーン車ユーザー向けには、スマートフォンアプリによる料飲オーダーが引き続き可能。乗務の方によるシート・サービスのフォローもされるとか。これで同線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の全列車の車内販売が基本終了という事で、惜しまれる所もあろうが 静かに様子を見てみたい気もする所だ。
本題です。この春頃だったと思うが、左派野党・日共の元党員が同党首に当たる 党委員長の公選を求めた著作を「重大な規律違反」として除名処分とした事に対し、元党員が処分の再審査を求める方向となった由。後述の事もあり まず無理とは思うが、当該元党員は 日共が少しでも健全な野党になるべきとの強い意思を表されてもいる様だ。以下 先日の京都新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「除名の元共産党職員、処分再審求める意向『党に戻りたい気持ちある』」
共産党・京都府委員会に除名された元党職員の 松竹伸幸氏が 8/9、東京都内で記者会見し、来年 1月に予定される党大会で 処分の再審査を求める方針を説明した。同日に開設した自身のホームページや Youtubeチャンネルを通じて 党大会に参加する代議員に賛同を呼びかけ、復党を目指す。
(日共)党規約は、処分に不服な場合は(党)中央委員会および党大会に再審査を求められると規定。党が除名処分に関する再審査について「いかなる書式で提出しようと対象になる」と文書で回答したことから、松竹氏は 党大会が招集される今秋にも必要書類を提出するという。
松竹氏は今年 2月、党首公選制導入を主張した著書出版などが「重大な規律違反」として除名されたが、この日の会見で「党に戻りたい気持ちもあるし、党の綱領や規約を守っている自覚もある」と反論。「新しい綱領や規約に基づけば、もっと自由で民主主義的な、国民から見ても近い存在になれるはず。綱領や規約の精神を 全国の党員が深め、新しい党をつくっていきたい」と訴えた。(引用ここまで)
保守側の視点からすれば、松竹さんの党復帰を目指す姿勢は遺憾なものである事は踏まえる。何せ日共は戦後ほぼずっと、破壊活動防止法に基づく要監視団体である事に変わりはないからだ。その上で 同氏の除名処分再審査を求める方針には、幾ばくかの価値がある様に感じるのも事実だ。
別報道によれば、日共は 安倍政権下で成立施行の安保関連法制廃止要求を掲げる所謂「市民連合(実は左派市民連合)」との会談を持ち、護憲的見地からの野党共闘を目指すべく要請を受けた様だが、前述の様な「強権的党員除名措置」をそのままにして かような議論に臨めるのか?
所謂市民連合は、方向性の異なる野党・日本維新の会の伸長を懸念して 日共幹部との会談に及んだ様だ。曰く「第二自民の様な野党が伸びては、自由な政治的批判もできなくなる恐れがある。だから立憲的野党(筆者註、実は左派野党)の結束が必要」の意の主張を以て 立憲民主、社民、れいわ新選組の各党派との連携を要望したとか。まぁ結果は知れているだろう。どの途いつもの「立憲共産党」止まりだろう。結局何の進化も進展も変化もないという事だ。
そんな体たらくでも、松竹さんの求める (強権的)除名措置の再審査は、日共が政治組織として少しでも健全であろうと努めるか否かの姿勢を明らかにするには有意義だろう。
日共自体が日本及び日本人の固有利益に沿わない政治勢力である以上、党員復帰を目指す目標には与しないが、その一方で 党復帰を目指しての再審査請求の動きを妨げる意思もない。つまり「是々非々」という事だ。今回画像も振り返り恐縮。当地東郊の豊橋市内にて、間もなくの終点へと差しかかる 名古屋鉄道の特急「パノラマ・スーパー」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。「産経新聞 8/10付」