線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

古きよき時代が消えていく…

2010年08月31日 22時33分22秒 | 日々雑感
自分にとって、思い出深い方が逝かれた。
民俗音楽ともいうべき、新潟・寺泊のお座敷で歌われてきた唄、三味線、踊りを守ってこられた方が、世を去られた。

自分が学生時代にお訪ねして、もう何年になるだろう。
レコード録音もあった方だったので、生でその芸にふれたときの感動が忘れられない。

その後、何度かお宅まで立ち寄らせていただき、三味線をわずかながらお習いすることができた。

その芸だけでなく、当時のお座敷のこと、寺泊のこと、お稽古のことなど、今の自分には遠い世界の話をお聞きするのが、とても楽しかった。



ここのところ体調を崩されたということをお聞きしていた。
ご高齢ではあったが、いつお目にかかっても、元気でおられるイメージであったので、心配であった。

今日、何気なく、三味線でも弾こうかな…と、楽器を出して、音を合わせようとした矢先、寺泊の方から電話があり、訃報をお聞きした。


ああ…淋しいな。

週末には、寺泊へ出かけ、お別れのごあいさつをしてこようと思う。
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