この版画は今は大町市に合併したが、その前の八坂村の風景である。八坂というくらいだから、坂でいっぱいである。山村留学がはじまった村でもある。
小さな庚申堂だが石仏に囲まれ、いい雰囲気を持っている。以前はトタン葺きでないはずだ。
その昔、大町市に住む芥川賞作家丸山健二氏が八坂村を訪れた時、こどもにカメラを向けても誰もVの字を出さないことに驚いたとエッセイに書いてあった。私が訪れた時は、やたらにVを出した。それでも私は4年この村にお世話になったが、純朴で素直なところが十分残っている子どもたちが多かった。
その子たちは、そろそろ三十後半になる。
小さな庚申堂だが石仏に囲まれ、いい雰囲気を持っている。以前はトタン葺きでないはずだ。
その昔、大町市に住む芥川賞作家丸山健二氏が八坂村を訪れた時、こどもにカメラを向けても誰もVの字を出さないことに驚いたとエッセイに書いてあった。私が訪れた時は、やたらにVを出した。それでも私は4年この村にお世話になったが、純朴で素直なところが十分残っている子どもたちが多かった。
その子たちは、そろそろ三十後半になる。