転校生。
山の分教場には転校生などない。(これからの話は「風の又三郎」でない。実録の私伝である。)だから、いつも同じメンバーだ。ところが川にわきだすお湯をもとに温泉町ができた。
町といっても5軒はどの宿屋が営業をはじめた。店屋もできる。そうすると子どももやってきて、歩いて小一時間ほどの分教場に転校生としてきたのだ。残念だがひとつ下の学年に男の子と女の子がきた。女の子はセーラー服を着ていた。これがわたしの見たはじめてのセーラー服だった。それはどうでもいいけど、ひとつ下といっても分教場は複式学級なので教室は同じなのだ。
年月たち教員になって、この転校生の子どもたちを教えるようになった。なんか不思議な出来事だった。
山の分教場には転校生などない。(これからの話は「風の又三郎」でない。実録の私伝である。)だから、いつも同じメンバーだ。ところが川にわきだすお湯をもとに温泉町ができた。
町といっても5軒はどの宿屋が営業をはじめた。店屋もできる。そうすると子どももやってきて、歩いて小一時間ほどの分教場に転校生としてきたのだ。残念だがひとつ下の学年に男の子と女の子がきた。女の子はセーラー服を着ていた。これがわたしの見たはじめてのセーラー服だった。それはどうでもいいけど、ひとつ下といっても分教場は複式学級なので教室は同じなのだ。
年月たち教員になって、この転校生の子どもたちを教えるようになった。なんか不思議な出来事だった。